深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

曖昧さ/令和問わず語り・131

白か黒か――。
だが、判断仕切れないことを枠におさめていいのか、どうか。
曖昧さに耐えていくしかないのではと。
やりすごしたりしながらでも。
いつか出立点にいられるのかも知れないと、自らに問いながら。

▲『わっ』(写真)
「すげえなあ」
そう体感を。
驚いていた情景。

www.youtube.com【「いないいないばあ、だなんて」/今日も少しだけ】
 どなたかの文章を読み、「なるほどな」と。
「いないいないばあ」は、人生勉強と言っていたのである。

 顔を隠してしまう。
 そうして、出す。
 その瞬間、乳幼児は笑い、みなも笑顔に。

 人と人との関係の出立点というわけである。
 それにしても、子どもはどうして笑顔になるのだろう?
 何がおかしいのか。

 基本にあるのは、いなくなった者が現れた安心感でもあるのだろう。
 人は、幼いころから、人を求めている。
 当たり前のことか。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「あっ、そうかあ」】
 今日、出逢った言葉。
「お金持ちに国境は無い。
 国境は貧乏人のものである」
 なるほどね。
 佳き日々を。

死はそこかしこに/死を想う・68

人は死ぬ、普通の日々にも。
決してあってはならない事態として。
誰しもに死への契機はあるが、順番はない、容赦ない。
実は奇妙な日々の、普通の出来ごとなのだろう。
そうしたことを想起する日々にも死はある。

▲『ぶれる』(写真)
チャリで走りながら撮れば、ぶれる。
帰宅後、その中で、ここに貼り付けられるようなものを選んだ。
眺める愉しさ。
痛快だった記憶が、少し、そう、ほんの少しだけ甦る。

www.youtube.com【打ちひしがれて/今日も少しだけ】
 善意は踏みじられる?
 確かに。

 例えば、募金を呼びかける組織があり、お金が、組織の幹部の懐へ、ちゃっかり。
 結果的に善きことが、悪につながってしまう場合もあるのだったが。

 昔から、「今だけ、金だけ、自分だけ」というわけか。
 もちろん、今・金、そうして自分は大切なのだったが。

 ただ、どうなのか。
 ヴェトナム戦争時、それによって潤う日本に対して、一部の若者たちは、反旗を翻した。
 要は、傷ついたのである。

 そのことを、ふと想い出していた。
 加齢か。

 いや、無意識で覚えているのだったが。
「なっちゃねえよな」と呟く。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/」さてっと」】
 嫌な感じは続く。
 もの心ついてから。
「いやはや」
 佳き日々を。

才能よりも/身体から・243

才能だって?
むしろ、日々の積み重ねだ。
また、つなげていく持続性が大切なのだろう。
さらに、道のりへの方向感覚も大切か。
が、佳きことがなくてもいい。
それで咎められるなら、それこそ問題ではないか。

▲『よく来たな』(写真)
熱いコーヒーを飲んでいた。
すると、小さな訪問者が。
しばし、佇んでいたのである。

www.youtube.com【プライドだなんて/今日も少しだけ】
 プライド。
 大切なのだろう。
 が、賃労働の現場では、どうか。

 邪魔になるときもあるのだ。
 プライドが高くて、頭を下げるべきときに下げられず、スムーズにいかないときがあるのだった。

 もちろん、無茶で無謀、かつ無理なことがあれば、プライドの出番だ。
 とはいえ、それは内に秘め、ことを進めていかなければならないときもある。

「原爆を作れ」と言われたなら?
 公開する裏道を、足跡を消しながら歩み、さっさと去るしかない。

 それにしても、何だろう。
 根拠なく、プライドだけは高く、そのくせ、自己肯定感は低い人たち。
 底辺を見てきた人の爪の垢でも、進呈するしかない。
 が、意味が分からないのだろう。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「さてっと」】
 朝。
 雨に打たれつつ、自転車で目的地へ。
 夕刻。
 雨と寒さに見舞われ、自転車で帰路を急いだ。
 佳き日々を。

心がけてはみるものの/令和問わず語り・130

目の前の事態に悩まない。
まずは受け入れる。
それしかないからだ。
いいことでなくても、恨みは避けていく。
そうして、できることをしていくしかないのだろう。
できるかどうかは分からないが、心がけたい。

※このご時勢、随分とおめでたい物言いだ。
 が、こう記せる昨日今日なのだったが。

▲『木は踊る』(写真)
春が踊っていた。
木々はダンサーでもある。
毎々、体感することなのだったが。

www.youtube.com箱男ならぬ箱文化/今日も少しだけ】
 新聞ガミで読んだ。
 確か、こうだ。

 中身にふれる愉しみを引き伸ばす箱文化。
「なるほど、そうか」と。

 いただきもの。
 まずは包装紙を取る。
 昭和の人間なので、「何かに使えるな」と感じながら。
 そうして、箱を開ける、喜ぶ。

 箱文化。
「“なるほどねえ”だな」と。

 お年玉についても、袋に入れてなければ、ありがたさはなかったか。
 箱文化同様、袋文化も大切か。

 悪くない。
 期待感を醸成させていくのだから。
 仮に期待外れだとしても、少しでも気分が上向くときが持てるのならば?

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「さてっと」】
 箱や袋の中身がなければ?
 あるいは、意に反して、とんでもないものが入っていたら、どうしよう。
 あはは、公約破りだらけの現状を、ふと。

 佳き日々を。

機嫌/顔・19

不機嫌。
消費者は文句を言い、惹きつけようとする。
今の社会を肯定しているだけに、実は鈍いのだ。
だからといって、この時勢、機嫌がいいだけでは治まらない。
釣り合いをとるために、表情を失うのもどうか。

※文句を言い、立場を優位にする――。
 ときと場合によっては、大切なことなのだったが…。

▲『富士さま』(写真)
過日の姿だ。
まだ、春は遠い?
そうかも知れない。

www.youtube.com【またしても忘れていた/今日も少しだけ】
 マンガを読んでいた。
 次の一文に出逢う。

 わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
 またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。
 わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。

 宮沢賢治氏の『注文の多い料理店』の序である。
 大正12年に書かれたそうだ。
 かつて読んだ記憶だけはあるが、やはりすっかり忘れていた。
 それにしても、宮沢賢治とすぐに分かる文章ではある。

 いわゆる清貧の思想は、とても大切だとは想う。
 が、為政者に利用されないことを切に望んでいる。
「欲しがりません、勝つまでは」の風潮が、今もないとは言えないからだ。

 ちなみに、宮沢賢治氏は、ちょっと分からないところがある。
 存外、狂信的な領域もあり、「それが怖い」と指摘している文章を読んだ記憶もあるのだった。

 それにしても、序を読み、愉しく圧倒された次第である。
 かつて読んでいた『春と修羅』の前に、他のところから、あらためて読み出してみようかと。

 情報社会で、じっくりと読める活字を求めている折の再会だった。
 それにしても、読ませるな。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「さてっと」】
 不調が続く。
「老人ってわけか」
 が、何とかね。
 何とか、歩いていく。
 佳き日々を。

お天気/言葉・270

話しかける内容は、大切だろう。
が、声をかけること自体も重要だ。
「いいお天気ですね」
その言葉は特に深い内容を持たないが、そこで関係が生まれるのだから。
いや、天気の話題は、バカにはできないのだが。

▲『佇む』(写真)
「咲き出したな」
視ると、鳥が佇んでいる風情。
しばし眺めつつ、鳥を見習い、佇んでいた。

www.youtube.com【まず自分からだわな/今日も少しだけ】
 人の欲求。
 いろいろとある。

 自己承認の欲求もあれこれ言われているか。
 それだけ、普段の関係で、親和力が消えた証か。

 想う。
 自分で自分を認めることが基本だろうと。
 まず、己からではないのかというわけだ。

 わたしの場合は、どうか。
 特に気にしてはいない。

 傲慢?
 つか、認める・認めない以前に、存在してしまっていることに感じ入ってしまうばかりか。

 慎みや、目端が大切だと想ってきただけなのかも知れない。
 おそらく。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「さてっと」】
 今朝。
 チャリで賃労働の現場へ行く途上、こけた。
 ハンドルのところで長傘がブラブラさせていて、ふいに長傘が車輪の間に挟み込まれ、急ブレーキ状態に。
 結果、投げ飛ばされた^^。
 あ、笑いごとではないか。
「腹の異常といい、用心すべえか」
 ま、異常は、正常な反応なのだけれども。

 佳き日々を。

疑い続ける/身体から・242

一般の印象は疑ったほうがいい。
が、暗黒は絶望で、光が希望といった安直なイメージも持ってきた。
暗黒の世界に隠れ安心、光の世界で失明することもあるだろう。
疑い続けるしかない。
危ういバランスの中で。

▲『人がほぼいない』(写真)
平日の公園。
人は当然のことながら、少ない。
木々のダンスを愉しんだ。

www.youtube.com【財産なんて知らないよ/今日も少しだけ】
わらしべ長者』という言葉を読んだ。
 物々交換していると、いつしかお金持ちにという、あれだ。

 今の経済にも当てはまるか。
 と同時に、「交換できるものがあるうちはいいよな」と。

 概ね、財産を引き継いだだけでも、人生の苦労は少ないと言えるだろう。
 相続税がある?
 確かに。
 ただ、贅沢な悩みだ。

 多くは、あくせくしている。
 中には、する必要がない人で慌しく、賃労働に埋没している人も。
 巧くはいかないものだ。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「さてっと」】
 起き出して、病院へ。
 気楽な医師は、「ま、急性の胃腸炎ということで」
 整腸剤を処方された。
 調べると、即効性はない薬で、しばし尻には気を使っていくしかないようだ。
 佳き日々を。

詳らかにすべし/マネー2024・1

生産の在り様を開示することは大切だろう。
と同時に、交通・交換に関しても。
あるいはまた、消費の事実についても、詳らかにすべきだろう。
政治より経済が優先されている今だからこそ。
先がないのでは困る。

▲『小枝』(写真)
落ちていた。
林の中に。
集合住宅で暮らしているのでなければ、持って帰ったか。
焚き火のために。
もっとも、焚き火も禁止事項らしいが。

www.youtube.com【片付けられない/今日も少しだけ】
 しまうことは分かっている。
 あれも、これも。

 ただ、完璧に整理できない。
 本や音盤、切り抜き等々、分けてしまうことがしにくくなっているのだった。
 ひと昔に流行ったジャンルの崩壊?

 そうした折、「捨てればゴミ、分ければ資源」という言葉があると知った。
「確かに」

 認知症の人にとって、ティッシュはコレクション、つまり宝なのだとか。
 だから、使わないのに、箱からついつい取り出してしまう?
 結局のところ、一緒にいて、片付けていくしかないのだとか。

 わたしの場合、検査は受けていないので、認知症かどうかは、分からない。
 ただ、整理をし始めると、いつまでもせざるを得ないところもあり、自分を疑っているのでもあったが。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「あらま」】
 19時に、布団の中へ。
 腹の調子を、「完璧だな」というほど、崩した。
 若いときなら、獣がうずくまり回復を待つ感覚だったが、今は…。
 そうだな、死なないように留意するしかないか。
 佳き日々を。

生きていることが/映画にて・6

モリのいる場所』を視た。
モリは言うのだった、「生きていることが好き」と。
「いい言葉だなあ」
「そう、言い切りたいな」と痛感していたのである。
そう想っていなくても、言ってしまえばいいのかどうか。

▲『自転車道』(写真)
稀に、ウオーキングをしている方がいる。
ブレーキを軽くかけ、避ける。
概ね、中高年の人たちだ。
「危なくないのか」

www.youtube.com【下手について/今日も少しだけ】
 映画『モリのいる場所』のモデルは、熊谷守一氏である。

www.youtube.com 印象的なシーンがあった。
 実話らしい。

 絵に関して、こう発言していたようだ。
「下手でいい」
 何故か。
「上手は先が見えるから」
 そうして、「下手も絵のうち」と。

 このことについて、想い出したことがある。
 相倉久人さんが、「コンテストでプロ同様のステージをする完成したバンドは、デビューして消えていくケースが多い」と言っていたのである。
 鶴見俊輔氏が、下手になっていくことに可能性を視ていたことも、想い出していた。

 ちなみに、映画を視聴後、ユーチューブで本人の出演している映像を視た。
 そこでは、「何も描いていない白こそ、スケールがある」といったようなことを発言していた記憶もある。
 そうして、「人間というのは情けない、描いてしまう」と続けていたのだった。

 究極のアートとは、何も描かれていない白い紙に向かって、微笑むことなのかと、ふと。
 想像力という、人に残された最後の宝を出し惜しみすることなく。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「へえっ」】
 今日は祝日だったようだ。
 賃労働だったので、特に意識してはいなかった。
 佳き日々を。

成仏?/合掌・66

毎朝、お線香をあげ手のひらを合わせても、成仏とは関係がない。
仏壇の中の人々は、もういないのだ。
そうせざるを得ないから、しているだけか。
死者たちを想う。
そうして、命をムダにしないようにと、祈る。

▲『またしても合掌』(写真)
近隣の小さな図書館。
今月は、『故人の歩んだ道』がテーマだった。
最近亡くなられた人たちの著作等が、並べられていたのである。
故人には申しわけないが、読みたい人と、そうでない人に分かれた。
「仕方ないさ」
ボケているのは、慌てて撮ったから?

www.youtube.com【老いかあ/今日も少しだけ】
 ハルノ宵子氏の著作『隆明だもの』(晶文社)。
 いろいろと感ずるところがあった。

 例えば、「老いた肉体に閉じ込められる」との言葉。
「ううむ」と唸り、「おれもそうなってきているな」と。

 起床時、足もとが覚束ないときがあるのだった。
 ここ何年か、とにかく、ながら勉強ができなくなっていることにも、「何とかならないのか」と。

 いずれにせよ、閉じ込められた際、それでも、開放感は持っていたい。
 鍵は、養生にあるのだろう。

 ちなみに、わたしには、野望がある。
 怒らない、素直な、人様に唾棄されない、明るく静かなジジイになりたいという野望なのだったが。

 そのためにも、日ごろから、機嫌よく暮らしていきたいのだった。
 仮に認知症になったときでも、残存させたいからである。

 どうか、今日も、ご無事で。

 それにしても、怒髪天を突くようなことばかりが、「よくもまあ起きるな」と。
 為政者絡みである。
 困ったものだ。


【追記/「さてっと」】
 眠くはない。
 が、朝のことを考え、眠ることにした。
 佳き日々を。