おしゃべりは大切だ。
が、そうした文脈が奪う自由な語らいもあるのだった。
否定や侮蔑、軽蔑や皮肉。
「それでもなお」と。
足の裏には、土がふさわしい。
声を聴いていくことが今も、求められているのである。
おしゃべりは大切だ。
が、そうした文脈が奪う自由な語らいもあるのだった。
否定や侮蔑、軽蔑や皮肉。
「それでもなお」と。
足の裏には、土がふさわしい。
声を聴いていくことが今も、求められているのである。
銃弾が飛び交い、首が吹っ飛ぶ――。
心が凍りつく、怖いことだ。
そのくせ、いつしか日常になっていくのである。
それこそ恐ろしいこと。
小指に刺さった棘は、いつまでもどこまでも気になって仕方がないのに。
「仕事が生きがい」と彼。
業務との相性が合ったようだ。
ただ、「賃労働でもあるのに」と。
そう伝えると笑った。
「だから、バランスが大切」
続いて、「笑顔が返ってくる仕事なんてあまりないですから」と。
かたわらには冷めていないお茶。
熱心に紙に向かう彼。
声をかけず眺めていた。
ほどなくして、「久しぶり」と声をかければ、「ああ」。
「今、書いていたんだ」
妻の看病でやって来る娘への手紙なのだという。
前奏はなく、間奏もない。
いきなりサビというか、聴かせたいフレーズでガンガン攻めてくる。
つまり自分に聴かせたいフレーズで、どんどん音の連なりを音楽にしている。
「いかすな」
あきたらやめればいいさ。
電車事故のアナウンス。
電車は止まったままである。
どこからか、舌打ちする音が聴こえて来た。
自殺だとしたら、自分への舌打ちといった想像力はないのか。
気持ちは理解できるが、「寂しいものだよなあ」と。
Cyndi Lauper - Stay (from Live...At Last)
加害者なのに被害者面した輩が。
そこかしこにいる。
そうでもない?
勘違いならいいのだが、邪悪な手合いはそこかしこに跋扈しているじゃあないか。
そうしたことにおかまいなく、今年もまた、夏が去っていく。
よく分からないが、肝に銘じていようという言葉があるのだった。
理解できていないにも関わらず。
どうしたわけか。
考え続けている、長く、もう随分と長く。
やはり不思議であるが、当たり前でもあるのだろう。
ふいに自分を感じていた。
どうしたわけだろうか。
老いて腹が出ている、ボーっとして愛嬌のない、とぼけた輩。
展望もなく無力、かつ家計も火の暴走列車だもの。
が、分かっているさ、生きていくしかないって。
退屈は知らない。
眠くなったことはあったとしても。
今や加齢とともに身体どころか、心の融通利かなくなることも予測できる。
愉しむわけにはいかない上に退屈どころではない。
興味津々にはなかなかなれない?