深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

いくらでも/歩く・68

脳が衰弱していると、どこまでも歩いていくことができる。どうしたわけか。茫洋・亡羊として疲れを感じないから?ストレスを体感しなければいいだけなのだが。自分で自分を傷めつけないようにするしかない。 ▲『あっ」』(写真) 歩いていた。「あっ」 踏み…

若いまま/令和問わず語り・133

かつて親しくした人。わたしの中で、今も若いまま生きている。老いて生きていたとしよう。万が一、再会したとしても、若いままなのだろう。話をしているうちに、若いころの相貌が現れることは分かっている。 ▲『切実な句』(写真) 重信房子氏は獄中で、遠山…

目の前にある何か/情報最前線・62

相倉久人さんは言った。「今、目の前にあるときだけが、ぼくのもの」残された人生で読みたいもの・聴きたいもの・見たいもののすべてと接するのは無理だ。今、目の前にあるもの。どう接するかこそが肝心か。 ▲『ヨーイ』(写真) 文字を記して、分かった。「…

無能な人ばかり/介護時代・6

生産性がない、いわゆる無能な人。が、痴呆症の人を、簡単には理解できない。介護職員のベテランでも、嫌な言葉だが、制御できないときが。無能な人になるのだ。無能な人ばかりで生き延びていく方途とは? ▲『自転車屋で感じ入る』(写真) 今日、自転車屋に…

何かをするわけではない/暮らす愉しみ・28

最近の愉しみ。賃労働の帰路に公園へ出向き、熱いお茶を飲むこと。要はひと休みし、身心を和ませるのだ。特に何かをするわけではない静寂。夜空を眺め月を探したり、雨の日は音を聴いたりしているのだった。 ▲『会話』(写真) 仮に屈託があったとする。 そ…

歩き出す/令和四季派・37

明るくて風もない暖かい日。右手には舗装道路、左手には遊歩道が。「どちらに向かうかもう、分かっている」自動車に興味はなかったし、何より花を、春を、浴びたかった。自転車から降りて、歩き出していく。 ▲『いろいろな機能?』(写真) テーブルとなる。…

笑えない現実/介護時代・5

タチの悪い冗談がある。「いっそ認知症人格テストをしてはどうか」というのである。果てしなき介護の、この世の地獄が基本にある。合格者には人間の介護者、不合格者には介護ロボット。笑えない現実である。 ▲『咲いたか』(写真) 足もとを見る。「あっ」 …

理想さえなく/この領土で・872

青臭い?ただ、どうなのか。理想さえ語れない政治家たちを前に、「何故、政治家になった?」と問い詰めたい。裏金の裏の裏、裏の奥。「それぐらいあって当然だよね」といった言葉を聴いて、まずの理想をと。 ▲『その手』(写真) ときおり、桜を愛でる。 そ…

言葉のやって来る場所/言葉・273

言葉は、どこからかやって来る。上からという人もいれば、下からという人も。いずれにせよ、脳内でのことなのだろう。が、身心全体が、発しているのだ。過去も、現在も、ひょっとして未来も繰り込みながら。 ▲『満開のとき』(写真) 全開時に、すでに舞い落…

治まるわけがない/介護時代・4

介護拒否や意地悪な高齢者。糞便を弄ぶ高齢者もいる。「いっそ、介護ロボットの活用を」分からないではないのは、介護する側の疲弊は、この世の地獄から来るからである。いい悪いだけでは、治まらない現実。 ▲『満開』(写真) 今日の雨が、うらめしい。 が…

殺人だらけ/合掌・67

人殺しをして、合掌。また、合掌をして、人を殺す。さらには、合掌をして、殺人、その後、合掌という場合も。合掌するだけいいというが、実際はどうなのか、分からない。悪代官には、苦しんでもらいたいが。 ▲『まだまだ』(写真) 桜に柴犬、そうして富士山…

寿ぐ/令和四季派・36

暖かいだけで、「ありがてえよな」と。浮かない、いや、沈むしかない状況下だもの。暖かいことが、これほどまでに嬉しいのかと。そのうちまた、辟易とする暑さがやって来る。が、今は、寒くないことを寿ぐ。 ▲『愉しき渋滞』(写真) 桜が満開である。 自動…

「こんにちは」と「今日は」/親子・6

まだ歩行の定まっていない幼児が、わたしのほうへ寄って来た。そうして、笑う。思わず、「あっ、こ・ん・に・ち・は」と伝えた。背後の母親も笑顔になり、「今日は」。すると、幼児が、拍手をしたのだった。 ▲『小さな幸運』 信号待ちの、「ラッキー」。 そ…

見えにくい場所へ/唄・110

隠れていたり、見え隠れしたり。かつ、境界線やおぼろげな領域も。そうした場所にある、実は生きているハリ。美しいと何故、感じるのか分からないが、そう感じたりも。いわば見えにくいものを感じる豊かさ。 ▲『歩く人』(写真)「分かるなあ」陽射しの届く…

分かる/言葉・272

分からないからといって、捨てるわけにはいかない。むしろ、いつまでも自分の中に収めておく。分からないことが、重要な意味を持つときは多い。何より、スッキリするには時間がかかる。今も分かりたいのだ。 ▲『春とはいえ』(写真) まだ肌寒い。 暖かいほ…

騙されっぱなし/暮らし・91

暮らしがうまくいっていないと、騙しやすい――。断言はできないものの、「そうかもなあ」と。この国の人々を想うとき。今ごろになり、戦争の後遺症が指摘されるようになった。途方に暮れても、ここにいる。 ▲『語らう』(写真) スマフォを見ながら、会話をし…

からだの調べを聴く/身体から・244

ルールやマナー、エチケットやモラル。閉じ込めるのでなければ、大切だ。基本は、本人の体調、からだの調べにあるのだろう。そうでなければ、どれもこれも遠い。不協和音もまた、いい調べのときがあるのだ。 ▲『ひえええっ』(写真) 今日は、平日である。 …

お天道様/令和問わず語り・132

夏の暑い盛り。空には入道雲だったか。ふと、視られているかのような感覚にとらわれた。後ろを振り向き、空を見上げたが、何かがいるわけではなかったことを覚えている。小学生で半ズボンのころの想い出だ。 ▲『もうすぐ』(写真)自転車道で出逢った。「も…

誰もが死ぬという/老道・222

「ここには、すべてがある」との物言い。あるいは、「どこだって同じ」という確信を持つ人もいた。人は長生きすれば、病を得るし、認知症にもなる。そのうえ、誰もが死ぬ。そこに立脚すれば、そうなのか…。 ▲『開花』(写真)桜が開花した云々。葉の花も、ま…

まだまだ語られていない/言葉・271

毎日まいにち、数え切れないほどの会話が交わされている。ただ、実はね、語られていないことばかりなんだ。今も戦火・戦禍は続いている。「なっちゃねえよな」そう、今朝、頭の中で鳴っている言葉があった。 ▲『富士さん』(写真)相変わらずの富士。ひとと…

おかしくても、おかしくなくても/老道・221

認知能力が消える。結果、好き・嫌いや、快・不快で身心が動くといえば動くのが認知症とか。が、事実なのかどうかは、分からない。ふと、健常な状態でさえ、認知はあるのかと。そも、健常自体どうなのかと。※認知症で、大便をもてあそぶ人がいる。 好き・嫌…

曖昧さ/令和問わず語り・131

白か黒か――。だが、判断仕切れないことを枠におさめていいのか、どうか。曖昧さに耐えていくしかないのではと。やりすごしたりしながらでも。いつか出立点にいられるのかも知れないと、自らに問いながら。 ▲『わっ』(写真)「すげえなあ」そう体感を。驚い…

死はそこかしこに/死を想う・68

人は死ぬ、普通の日々にも。決してあってはならない事態として。誰しもに死への契機はあるが、順番はない、容赦ない。実は奇妙な日々の、普通の出来ごとなのだろう。そうしたことを想起する日々にも死はある。 ▲『ぶれる』(写真)チャリで走りながら撮れば…

才能よりも/身体から・243

才能だって?むしろ、日々の積み重ねだ。また、つなげていく持続性が大切なのだろう。さらに、道のりへの方向感覚も大切か。が、佳きことがなくてもいい。それで咎められるなら、それこそ問題ではないか。 ▲『よく来たな』(写真)熱いコーヒーを飲んでいた…

心がけてはみるものの/令和問わず語り・130

目の前の事態に悩まない。まずは受け入れる。それしかないからだ。いいことでなくても、恨みは避けていく。そうして、できることをしていくしかないのだろう。できるかどうかは分からないが、心がけたい。※このご時勢、随分とおめでたい物言いだ。 が、こう…

機嫌/顔・19

不機嫌。消費者は文句を言い、惹きつけようとする。今の社会を肯定しているだけに、実は鈍いのだ。だからといって、この時勢、機嫌がいいだけでは治まらない。釣り合いをとるために、表情を失うのもどうか。※文句を言い、立場を優位にする――。 ときと場合に…

お天気/言葉・270

話しかける内容は、大切だろう。が、声をかけること自体も重要だ。「いいお天気ですね」その言葉は特に深い内容を持たないが、そこで関係が生まれるのだから。いや、天気の話題は、バカにはできないのだが。 ▲『佇む』(写真)「咲き出したな」視ると、鳥が…

疑い続ける/身体から・242

一般の印象は疑ったほうがいい。が、暗黒は絶望で、光が希望といった安直なイメージも持ってきた。暗黒の世界に隠れ安心、光の世界で失明することもあるだろう。疑い続けるしかない。危ういバランスの中で。 ▲『人がほぼいない』(写真)平日の公園。人は当…

詳らかにすべし/マネー2024・1

生産の在り様を開示することは大切だろう。と同時に、交通・交換に関しても。あるいはまた、消費の事実についても、詳らかにすべきだろう。政治より経済が優先されている今だからこそ。先がないのでは困る。 ▲『小枝』(写真)落ちていた。林の中に。集合住…

生きていることが/映画にて・6

『モリのいる場所』を視た。モリは言うのだった、「生きていることが好き」と。「いい言葉だなあ」「そう、言い切りたいな」と痛感していたのである。そう想っていなくても、言ってしまえばいいのかどうか。 ▲『自転車道』(写真)稀に、ウオーキングをして…