気づけば、ぐるりには闇夜が迫ってきていた。「どうしたものか」杖は、まずの月明かりだったか。そうして、花々の、漂っては舞う匂いもまた、道を感得させていた。足もとは覚束なかったが、歩き続けていた。 ▲『富士』(写真)「また秋がやってきたな」夏と…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。