深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「うん?」/プール百景・28

母子がプールで、実に愉しそうに泳いでいた。「いいよなあ」と率直に。水泳教室を見学席で眺めているよりは。お子さんから先にあがっていき、「うん?」と。すると、笑顔で、杖を母親に渡していたのだった。 ▲『たまにはね』(写真)富士さま。ここのところ…

トホホな苦労?/些事の日々・306

くしゃみをする。結果、口の中のコーヒーが飛び散ってしまう。白系統のシャツには茶色いシミ、机上のパソコンはセーフだったが。人知れず、トホホな苦労もどきを繰り返す。もちろん、落ち込むわけでもなく。 ▲『誰もいない』(写真)公園で。子どもはもちろ…

佳き地を知る/情報前線時代・81

フィンランドの社会保障の充実ぶりの記事を読んだ。外国人でも、2年滞在、ひとり親手当てもつくという。「この国に愛されている」と想ったそうだ。当たり前の保障。片やそれさえなく、偉そうなだけの領土。 ▲『夏を体感』(写真)草がそこかしこに。「夏だ…

嬉しいが喜べない/この領土で・916

スポーツ業界で、日本人選手が大活躍をしている。それも記録を塗り替える勢いで。嬉しいものの、素直には喜べない。まずの個人だろうという想いがある。が、何より日本人の愚行を帳消しできはしないのだと。 ※先の大戦で、何をしていたのか。 今や海を殺して…

花火も見たくはない/戦争・65

花火大会。全然愉しめない、愉しむつもりもない。高齢者が怖がるのは戦争体験からだ。今も地球上で進行している、実は当時と地続きの戦争。花火に罪はない、大会にもないのだろうが、腹の底から愉しめない。 ▲『夏の運動場』(写真)さすがに人は少ない。が…

「何だっけなあ」/唄・119

公園へ。どこからか、聴いたことがある唄が聴こえて来た。見れば木陰の、テーブルのあるベンチで高齢者7人が合唱を。「何の唄だっけ?」自転車で走りながらハミングし、「あっ、『月の砂漠』か」と気づく。 ※帰宅して、ウェブで歌詞の由来等々を読んだ。 王…

呼吸/天下のヨーガ野郎・21

ヨーガ教室へ向かう廊下でのことだ。速足でドタドタと、うるさく歩くおっさん。教室では呼吸の大切さも学んだのだが。効用はあったのかな。言葉だけによらない自分へのあいさつもまた、実習したのだったが。 ▲『曇天もまた』(写真)曇りも嬉しい夏。「少し…

占い/家族と・13

ガキのころ、母親が占いをしていたときがある。何でも、中国人から教えられたのだとか。が、途中で中止することがあり、いつしかやめた。ピタリと当たることがあったからだ。あれは一体何だったのだろうと。 ※日本全国、まだ貧しいころの話だ。 当たって当然…

同時多発な感情/令和問わず語り・157

街に出れば、横断歩道の向こうから平気でぶつかって来る輩がいる。逃げ込んだプールでは、コースを独り占めしようとする泳ぎ方の手合いも。知ってはいた。が、体験すると情けなくなる。怒り、寂しさもーー。 ▲『やはり夏』(写真)足もとの夏だ。草。姿を見…

失地へ/この領土で・915

与党は今後、いばらの道を歩む?違和感のある言葉だった。そもそも、国民にいばらの道を歩ませているのだから、当然なのだ。それでもなお、失地回復を?その前に、まずは国民の失った地を回復させることだ。 ▲『日陰へ』(写真)日陰を求めた。が、案の定、…

夕暮れの散歩/公園で・6

目が合った。一瞬、視線で会話を。彼は言う、「昼間の散歩でなくてまだ、マシなんだが」。わたしはだらしなくベンチに腰かけ、「長生きしろよ」と返す。「いや、もう十分長生きしたよ」老犬はゆっくり歩き出す。 ※飼い主もまた、老いていた。「やべえよな」 …

黙って集まる人々/公園で・5

大木の下のベンチで寛いでいた。人々が静かに集まって来る。そうして、ただただ眺める人、犬とともに感嘆する人、カメラを撮る人等に変貌していった。夕陽を眺める人々。わたしもまた、静かに見入っていた。 ▲『木々』(写真)涼風を求めていた。が、生憎の…

理不尽/この領土で・914

「理不尽で当然なのだろう」そう想ってきたが、言い聞かせてきただけなのか。その証拠に、今もふいに苛立つ。例えば、明日の選挙結果を想ってのことだ。議会制民主主義を端から信用していないくせにである。 ▲『足もとに夏』(写真)草々。生命力と言ってい…

分からない?/言葉・319

難しい言葉が分からない?確かに分からない言葉はある。とはいえ、難解な言葉は読み抜けばいつか、分かるものだ。分からないのは、不分明な言葉である。もっとも、最近では、分かりたくない言葉が増えたが。 ▲『あの場所へ』(写真)矢印の先。日陰へ。冷え…

叫び声/戦争・64

親鸞の妻・恵信尼は言ったそうだ。「子がいれば、苦労があっても明るくなれる」必ずしも、そうとは言い切れない。が、わが子でなくとも、子どもの存在で明るくなれるときはある。泣き叫ぶ声はもう、ご免だ。 ▲『梅雨の気配』(写真)今年は空梅雨だったか。…

息災/健康法大全・37

親鸞は人と再会すると、こう聴いたようだ。「息災ですか?」息災は、病気や災難がなく、元気でいることを表す。仮に病気・災難があっても、元気なことをも含んでいた?猛暑だ、「息災ですか?」とわたしも。 ▲『落とし物』(写真)「あっ」天気予報は雨。少…

熱中症の季節の熱中/都市サバイバル・ノート344

努力や根性、まい進?「単純に熱中していたほうがいいんじゃね」と。他者と比べることなく息さえ弾む場合もある。愉しんでいたと知るのは後からだし、苦しむ場合も。もちろん、争いに熱中されるのはご免だ。 ▲『電車も眠る』(写真)久しぶりに町へ。帰路に…

今・ここの危機/この領土で・913

想う。「そりゃあ、みなが楽に、愉しく食べられるといいよな」が、結果的に勉強だの、資格だの、一流企業だのと追い込んではいまいか。何があろうと、食べられる社会の創出こそが基本だろう。そこからだよ。※楽に食べられれば、働かなくなる? そうした議論…

寒暖差/身体から・276

寒暖差があまりにも激しい。気象だけのことではないのだ。酷暑の中、歩き回り、室内に入れば半袖ではいられない寒さ。身体どころか、心や脳にもよくないと文字通り体感していた。長袖の上着を持ち歩く夏。※以前、「気候もデジタル化」と記した記憶がある。 …

自分の下着を脱ぐ/身体から・275

精神面で強いとは?どなたかが、「他者の気持ちが分からないこと」と喝破を。「それはそうだろう」と。ただ、問題はそこからで、要は他者をどう自らに繰り込むかなのだ。相手の下着を身に着ける勢いも大切? ▲『「あらま」』(写真)久しぶりにバス・電車に…

今日と明日/令和問わず語り・156

今、欲しいものは体力か。あれを読みたい、それを観たい、これを聴きたいといった按配だからだ。朝、いつもよれて起床しているのだった。少しは晴ればれと目覚めたい。今日もまた、明日になって眠るのだろう。 ▲『どしゃ降りの前』(写真)「うん?」昨日夕…

厳し過ぎる暑さ/自転車にのって2025・4

久しぶりにバスと電車を利用した。つい、キョロキョロと。鞄に収めた資料や書籍を読むことなく、ただ辺りをうかがっていたのである。つくづく、自転車でなくてよかったと。暑さでたどり着けたかどうか――。 ▲『雲よ』(写真)空を見た。雲に迫力があった。以…

足と脚/歩く・72

足・脚。強く感じるときが。歩いているときがそうだ。何より土を踏みしめているときである。「足・脚があるんだよなあ」と。今日もまた、近隣の公園へ出向き、呼吸を意識しながら、歩き、踏みしめていた。 ▲『光』(写真)光のある場所。そこでは、木々が生…

交通する/言葉・318

親しい人との、言葉のやり取り。ときに、込み入ったことを話し合う。が、概ね、他愛なく単純である。日常のあれこれを進めるにあたって、沈黙の時間も多い。だからこそ、生きていける領域もあるのだったが。 ▲『小石』(写真)あはは。小石を入れたのは、子…

忘れたよ/今日の認知ショー・9

娘さんの名前をつけたという。「なんていうの?」応えようとしなかったが、しばらくして言葉が返ってきた。「頭、おかしくなっちゃって、忘れたよ」重い認知症の人の言葉を受け止め、頭がクラクラしていた。 ▲『いたぞいたぞ』(写真)たった一人の裸族。手…

同じこと/身体から・274

日々、同じことを繰り返してきたし、いる。そうして、繰り返していくのだろう。ただ、1つとして、同じであったためしはない。しかも、気づけば、変化しているのだったが。例えば、食事に排泄、睡眠もまた。 ▲『ほいほい』(写真)「ほいほい、来たぜ」と。…

UFOなら許せる?/この領土で・912

UFOが飛んでいたとする、あるいは飛んでいない場合。「どちらでもいいか」と体感していた。問題が山積していたからだろうか。外国人排斥を唱える連中。外国人がいなければ成立しない賃労働の国なのだが。 ▲『赤』(写真)暑い。赤が似合う?夏である。 ww…

工夫を、もっと工夫を/当世労働者覚書・195

少しでも楽しい想いをしていただきたい――。が、そのための前提についつい追われがちだ。楽しさ以前の状況というわけか。だから、工夫を重ねていくしかないのだろう。身心をいつも、フルに活動させていく? ▲『歩く』(写真)木陰を歩いた。が、「あぢいっ」…

指示への不支持/当世労働者覚書・194

「これやっといてよ」そう言われた。カチンとは来なかったが、残念な気持ちは残ったのである。理由は、自分が楽するためにだけ指示してきたからだ。本来なら、従業員たちを楽にする立場にあるにも関わらず。 ※「誰もついてはいかないだろうな」と。 自分がす…

忘却/令和問わず語り・155

学生時代。集まりで嘘をついた輩がいる。平気だったか、どうかは知らない。彼は忘れただろうか。忘れていなければ、嘘つきでもまともだったということになる?戦争犯罪を忘れられない人もいるのだったが。 ▲『今にも』(写真)雨が降り出しそうだった。今に…