深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

かじかむ手元を見つめた/この領土で・68

寒風の屋外、コーヒーを飲もうかと。
が、登山用ストーブに点火できない。
「齢とともに、春が待ち遠しくなってきたな」
「仕方ないな」と手元を視れば、火が。
春はもう気にせず、湯の沸くのを待ち始めていた。