2016-03-07 背中を掻くもの/老道・31 通勤時、爺さんを視掛けた。 アパートの入口付近、行き交う人々を漫然と眺めるばかり。 ただただ立ち尽くしていた。 通り過ぎるとき視線が交差。 爺さんの片目がわたしを追い続けていると、背中で体感していた。