2016-03-10 「ああ、そうか」/些事の日々・139 留守番電話に声が残っていた。 一聴したものの、よく聴き取れない上に、そも、覚えがない――。 「一体誰からだろうな」 先方が最後になって、偶然笑った。 そこで、懐かしさが、一挙に押し寄せてきたのである。