誰が書いていたのか。
とにかく、電話が鳴っても受話器を取らないというのだ。
「分かるな」と。
初めて電話が家に来たとき、わざわざ外からかけたものだが。
すでに煩わしい、そのくせ今も、必需品なのだった。
www.youtube.com【2人のキンちゃん/今日も少しだけ】
両親とわたし。
わが家にはかつて、2人のキンちゃんがいた。
1人は、萩本欽一氏である。
デビュー当時の風変わりな爆発には、家族一同で大笑いしたものだ。
後年、「あれは、いじめ芸だったな」と分かってしまったが。
あるいはまた、素人いじりでもあったなと。
とはいえ、巧みというか、勢いがあるというか、大笑いしていた。
では、もう1人のキンちゃん。
金嬉老という男だ。
殺人を犯し、人質事件まで起こしている。
人質事件の際、テレビ中継がされていた記憶もあるのだった。
とにかく、勢いがあったか。
家族の間では、不謹慎にも、キンちゃんと呼び、さらに一段と不道徳なのだが、籠城の様子を視ては、応援したい気持ちもあったなと。
確か、すぐに捕まってしまったのではないか。
捕まったときの苦し気な顔を、うっすらと覚えている。
「なあんだ」
そう、感じたことも、何となくだが覚えているのだった。
今、ウィキペディアを読むと、何と、刑務所で強姦をしたり、やりたい放題、好き勝手に暮らしていたようだ。
とても応援などできない、怪物だったのだろう。
店屋ものさえ、食べていたというではないか。
いずれにせよ、笑いという芸を持った者と、芸のない殺人者。
その差について、想いいたっているのではあった。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「さてっと」】
眠るぞ、眠ろう。
眠い。
佳き今日を。