深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

そうして、「ぼけられる時代になったのよ」/彼女・49

今のわたしより年上の女性が、笑顔で聴いてきた。
「平均寿命が何故、延びたのだと想う?」
医療の進歩や衛生状況の改善、栄養状態の向上などを伝えた。
すると、彼女は笑顔のまま言った。
「戦争がないからよ」

▲『チャリとともに』(写真)
休日は、チャリとともに。
タイヤの減りが気にはなる。
が、先立つものがね。
何とか乗っている。

www.youtube.com【新がついていたのか/今日も少しだけ】
 唄に歴史あり。
 ラジオで、初めて知った。
『新・安里屋ユンタ』という唄についてだ(上掲)。

 新がついていたことに、まず、「へえっ」と。
 貼り付けた唄の表記にはついていないが、実はつけると記していた人も。
 そうして、こうだ。

 戦争に突入していくころ、本土の人々には、実は、こう聴こえていたそうだ。
「死んだら神様になる」

 子どものころから、馴染んだ唄だ。
 おまじないのようでもあり、異国情緒をかき立てられたのだろう。
 印象に残ったものだ。

 母親の友人に、沖縄の人がいた。
 踊りながら歌っていたのではなかったか。

 それにしても、ていちゃんは、どのように本土へ来て、どのような暮らしをしていたのだろう。
 いつも笑顔の小太りの姿を、今でも覚えている。

 後年、母親に幾度か尋ねた。
 が、ハッキリとは答えなかったが、いくつかの返答を覚えている。

「若くして亡くなった」
「ご主人とは、うまくいっていなかったかなあ」
「幸福とは言えなかった」
 問うたびに、負の短い答えを聴いた記憶があるのだった。

 固い黒砂糖や、踊り同様、「ぎゃっ」と感じられた豚足などを食べさせてくれたのだった。
 今、あの笑顔が想い出されるのである。

 どうか、今日も、ご無事で。

 死んだら神様?
 生きていてこそ神様だよなあ。


【追記/「さてっと」】
 眠い。
 4時間程度の睡眠の日々だ。

 佳き今日を。