今のわたしより年上の女性が、笑顔で聴いてきた。
「平均寿命が何故、延びたのだと想う?」
医療の進歩や衛生状況の改善、栄養状態の向上などを伝えた。
すると、彼女は笑顔のまま言った。
「戦争がないからよ」
www.youtube.com【新がついていたのか/今日も少しだけ】
唄に歴史あり。
ラジオで、初めて知った。
『新・安里屋ユンタ』という唄についてだ(上掲)。
新がついていたことに、まず、「へえっ」と。
貼り付けた唄の表記にはついていないが、実はつけると記していた人も。
そうして、こうだ。
戦争に突入していくころ、本土の人々には、実は、こう聴こえていたそうだ。
「死んだら神様になる」
子どものころから、馴染んだ唄だ。
おまじないのようでもあり、異国情緒をかき立てられたのだろう。
印象に残ったものだ。
母親の友人に、沖縄の人がいた。
踊りながら歌っていたのではなかったか。
それにしても、ていちゃんは、どのように本土へ来て、どのような暮らしをしていたのだろう。
いつも笑顔の小太りの姿を、今でも覚えている。
後年、母親に幾度か尋ねた。
が、ハッキリとは答えなかったが、いくつかの返答を覚えている。
「若くして亡くなった」
「ご主人とは、うまくいっていなかったかなあ」
「幸福とは言えなかった」
問うたびに、負の短い答えを聴いた記憶があるのだった。
固い黒砂糖や、踊り同様、「ぎゃっ」と感じられた豚足などを食べさせてくれたのだった。
今、あの笑顔が想い出されるのである。
どうか、今日も、ご無事で。
死んだら神様?
生きていてこそ神様だよなあ。
【追記/「さてっと」】
眠い。
4時間程度の睡眠の日々だ。
佳き今日を。