深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

復習/表現=運動=生活・1

信頼に足る表現とは何か。 傷を負う覚悟と対の、 億を敵としても失われぬ開かれた確信、 何より素人であり続ける姿勢。 そうして、含羞を忘れぬ、 絶えずの転戦を生きようとする注意深い微笑。

何だ何だの月曜日

どうしたわけか、 田代まさしになる夢を見た。 夢の中、どう喰っていけばいいか分からず、 途方に暮れるばかり。 「復帰する本人は器量があるんだろうな」と、 田代まさしが田代まさし本人になりたがる夢…。

駅前職場満遊記

「お疲れさま」と言う彼こそ、疲れていた。 密かにエールを送れば、 おおっ、ウインクなんぞで応えてきて。 馬鹿者っ! うれしくなるじゃあないかっ。

昨日から今朝にかけて/日々2009・17

親しんだ人の死はいつも急死。仮に天寿を全うしたのだとしても/主張の背景の政治的意図が剥き出しなご時勢じゃあないか/苦悩から遠い卑しき欲望よりも、軽薄な欲情のほうが断然美しいよ/ちょいな・ジャイナ〜っ/

日々2009・16

惚れ始めは愛とは遠く/怒りは率直に、笑いは素直に/明日の殺人者が隣で今日見る夢/夢破れ、夢見る腹筋力を持て余す?/ゲリラ豪雨、おまけに正規軍夏風邪/実るほど頭を垂れる頭かな。えっ? 今日も脳留守信号/

理/言葉の通り魔へ・2

何故、何のために生きているかだって? あはは、理由・理屈・理論、一切必要なし。まずは暮らせていければいい。強いて言えば、そうだな、私を起点としたグルリの人々のため、時代の悪意に抗う、これに尽きるよ。

言葉の通り魔へ・1

怯えているんだね。 皮肉しか言えないなんて。 知っているかな。 葉っぱの上の露でさえ、夜明けとともに輝き始め、 地上へ、ゆっくりと舞い降りてくるときもあるんだよ。

嘆きの沼/都市サバイバル・ノート30

人を助けるはずの宗教や経済、政治や法律が諸悪の根源に。 嘆いても始まらないが、他に術がない? それもいいさ。 ただ、嘆きの底なし沼には近寄らないことだ。 自分の中に発生する──。

モノコト

耳ではなく音が聴こえないのと同様、目ではなくモノが見えないのであり、口ではなくモノが言えないのだと教えられた。 病室から窺えた紫陽花が囁く。 「老いとはモノとの距離が広がるコト」 雨は止んでいる。

ライク・ア・ローリングストーン2009

ディラン。反抗から放浪へ。闘争から内部探求へも。死臭を放ち、伝統を探り、直球勝負に出たかと思えば、宗教にどっぷり。今や老境の愛の詩さえ。風に吹かれ風を送ってきた男の姿勢は柔軟でまっすぐ、唄そのものだ。

日々2009・15

未来同様、過去も変革の対象/悪を恐れ愛まで怖がってどうする/第三次産業隆盛で労働者意識は霧散か。が、紛れもなく賃労働者/背中を向け愛し合えればいい/並んで待つのも都市生活/相互扶助が死語のはずがない/

陣中見舞い/フォークソング的

お疲れさん、個性。 おやまあ、屈託。 また来てね、友愛。 追伸 てるてる坊主がニカッ! 今、涼風に和んでいます。

反動分子からの持久戦への誘い/都市サバイバル・ノート29

若い君が鋭利な刃物であるのは分かるが、 いくら鋭くてもナイフで石は切れないよ。 むしろ、鈍器のほうが壊せるんだ。 何だかさ、いかにも梅雨だね。 こんなときだ、 熱い紅茶をもう1杯、のもうか。

いただきマウス

酒場で隣の夫婦が口論を。 煮え切らぬ夫の「だってよ」に対して、 怒髪天を衝く妻の口撃はこうだ。 「野球選手は3割打てば人気もん。 私の家事に完璧を求めてどうすんのよっ」 おおっ、この争い、犬も喰え!

彼は去っていく

「俺には残された時間が少ないんだよ」と定年退職者。 一方で、「時間はあるから、いつでも電話をくれよな」とも。 重くて明るく、実は囚われていて解放された時間感覚。 少し怖く、晴れやかな心持ちに──。

泣き笑い/都市サバイバル・ノート28

ゴミ溜めとなじられる都市にいる。 それでも、夕陽が、泣きたくなるほど、 美しく落ちていく場合があるよ。 そうして、まだ観ぬ土地で暮らす人々に、 朝を告げていくシーンも思えば、 微笑むことだってできるんだ。

日々2009・14

百年に一度? 百年前生きていた人はいるのかな/超悪ジジイ共が怪しげな卵を産みつけているぜ、永田町/気づかされるのでなく気づいていくこと/半人前のままでいい/鈍くあり続ける鋭さ/やっぱ昼寝は大切だなあ/

雨に唄えば2009・3

雨もまた雨に洗われている、 あるいは雨もまた雨に打たれている──。 どちらを思うかで決まる、 梅雨の1日への居心地。

2つの幸

幸運はあり得ぬから気にしない。 日々の幸福を祈るばかり。 小さくて目立たず、 決定打に欠けるのだとしても。

変身への返信/虫たち

「冗談じゃねえよな。ったく、冗談じゃあ…」 犯罪を俎上に載せては、腹の虫がおさまらず、 杯を重ねては、いつしか涙目に。 誰が何と言おうと、俺はアンタが好きだ。 いい年をして泣き虫に変身してしまう。

一瞬の三鷹サーキット

ミニスカ母さんが跨るママチャリ。 猛スピードで通勤者たちを追い抜いていった。 唖然としつつ凝視していると、 後部座席でしがみついていた子どもが、突如、振り向く。 そうして、おおっ、Vサイン!

言葉あれこれ

質問形式で意見を述べることがインタビュー。単なる問いは時に嫌がらせ/言葉をはしょることと凝縮させていくこととは別の行為/詰問する主体こそ開示しなきゃあな/若いときに出合った言葉を半歩でも深化させたい/

都市サバイバル・ノート27

善き人々が、どんどん善き人々になっていくしかない 事態・事件・事故の将棋倒しの日々に、 欲するは暮らしの杖としての精神の営み。

喰うための調理法/都市サバイバル・ノート26

不況は、切れ味鋭い包丁で刺身に。 戦争? とびっきりの油で天ぷらにするか。 心の闇は、そうだな、極上の炭で焼くとしよう。 もちろん、自由や平和、愛にはそのまま喰らいつくさ。

雨に唄えば2009・2

心が青くなって、生きる──。 情による性。 紫陽花がしっとり、うっとりと咲いている。

秋からが本番?/都市サバイバル・ノート25

亡くなった方には申し訳ないが、 手洗い・マスクで予防できる猛威なぞ、 爆撃に比べて知れたもの。 たとえ、「あなたと私がつながっている証左」としての猛威が、 人類を死滅に至らせたとしても。

家族・2

心の底のほう、 変わりようがない親和力を持ち、 ついには裏切れないから家族。 血? 「関係ないさ」 そう言いたいのだけれども。

赤/身体から・28/水百景・7

入浴剤を入れる。 瞬時に赤へと変色。 6割近くが水分という身体に、 アルコールがしみ込む様を観ているよう。 家族でおののきつつ、手を叩く。 それを契機に、「今夜は赤ワインだね」の声が浴室に。

溶解七変化

愛の文字にふるルビは加齢とともに変化してきたが、 今や愛は愛、 そのまんま東とくれば八郎。 わっかるかなあ、わかんねえだろうなあ、 ズビズバ〜ッ。 って、俺は誰、いや、俺が誰? イエ〜イッ!

雨に唄えば2009・1

雨の日には、雨の唄を歌っていよう。 思い出せる限り。 思い出せなくなったら、 でたらめでいい、 勝手に作って歌えばいいさ。