深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今もなお/老道・145

道を今でも歩いている。 いくつかの道を求めながら。 「それで悔いなし」なのではないかとの声を、受け止めた。 たとえ、望んでいる道を得られなくても。 求める器量があっただけでも、マシなのではないのかと。 Imelda May - Call Me (Official Video) www.…

歌わざるを得ないときへ・2/唄・86

人と人とが触れ合えない日々を迎えている。 文化への支援を? 実は気持ちの奥から、「えっ?」という声が。 そも、板を1枚、土の上へ置けば、舞台ではないのか。 歌わざるを得ないのなら、まず声を出せばいい。 書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫) 作者:修…

歌わざるを得ないときへ・1/唄・85

唄はまず、共同体で生まれたという。 超越したものの代理人が専有化したときも。 ついに金持ちが歌い手を支援する時代へ。 少し前には大量生産・消費、幻想の共同体も創出。 が、今や資本制に飲み込まれている? 性蝕記 作者:宮谷一彦 発売日: 2017/04/02 メ…

振り向く/居酒屋で・2

はっきりと言われたそうだ。 「振り向いてはダメ」と。 「わたしは振り向くに決まっているし、それについ微笑む癖があるから」 「だから、そうしたさ」と彼。 そのまま電車に乗り、わたしの横に座ったのである。 男性自身 冬の公園 (新潮文庫) 作者:山口 瞳 …

映画を視た/眼球運動・5

夜遅くに、映画を視た。 物語は、会話で進んでいくと、あらためて理解を。 人と話し合うこと。 それこそ運動であり、ときに騒動であり、起動そのものなのだろう。 別に物語を求めているわけではないのだったが。 www.shinchosha.co.jp

どこにある?/死を想う・46

相手と一致する場所を、率直に探すこと。 無理でも、せめて探し続けることだけは忘れまい。 ちなみに、不要不急とは、何なのだろう? 死ぬこと以外すべてなのだろう。 が、すべてのことは、死と結びついている。

美味しいものたちが…/この領土で・628

大量に物を生産し続けてきた。 大量に消費もし、大量に廃棄もしてきたのである。 まともな大人たちのすることではないだろう。 まとも? そう言うしかないほど、美味しいゴミが、そこら中に捨ててあるのだった。 Bob Dylan - Don't Think Twice, It's All Ri…

想い出していた/老道・144

追い抜かれていく。 一生懸命に歩いていたのだが。 雨の中、立ち止まり、傘をさしたまま空の様子をうかがう。 老いてきたのだろうが、せめて風邪は引かぬようにと。 電車に乗れなくなるものなと、再び歩き出す。 Choir! Choir! Choir! sings Chumbawamba - T…

武装だなんて/この領土で・627

理論武装をするのもいいだろう。 ただ、情況を、何より自分を視ないためなのだとしたらやめることだ。 武装が一段と武装を呼び込むだけ。 結果、身動きできなくなっていくばかり。 青空さえ視られないことにも。 Angus and Julia Stone - Get Home (Official…

グチャグチャ/この領土で・626

「苦労はしても仕方ないが、不運は何ともならないよな」 そうした言葉と出逢う。 ただ、苦労も不運も今やゴチャゴチャだ。 しかも、ガチャガチャしていてグチャグチャで。 風向きが変わっただけでは意味がない。

品性が昭和30年代/この領土で・625

子ども時代、みな貧しかった。 腹を空かせ、働き過ぎだった記憶も。 だからこその豊かさへ。 が、今も、大国に比べて、相変わらず狭いところで、働き過ぎているか、職を失っているかだ。 今は、いつなのだろう?

水中おちゃらけ歩行もしたい/健康法大全・23

暗黒太極拳や本末適当ヨーガ、チャリ徘徊やとんずらウオーキングをしている。 そうだ、なんちゃって逆立ちも。 体調はよくない。 が、していなければもっと酷いことに。 何せ愉しみがなくなってしまうのだから。

死の階級性/呼吸・81

死の格差、いや、階級制。 確かにあるのだった。 いつだって弱い者、例えば高齢者や病人、貧乏人は死にやすい場所にいるのである。 余力はない。 一段と生きることへの熱望がかき消され、息が聴こえなくなる。

もっともっと/この領土で・624

移動・営業の自由を実際は奪うのだ、支援をとの声が響く。 喰いっぱぐれる友人たちも。 タワーマンションがどうなるか関心はないが、大変なことになっていくだろう。 もっと違う未来をと。 もっともっと違った。

短くいこうかと単純に/言葉・174

内容と文章について想っていた。 例えば、話すように書くこと。 「なかなかに難しいよな」 話す通りに書ける方もいるが、これもまたできない。 まずは分かりやすいように短く書くことが、老いの手法なのかなと。 Cyndi Lauper - I Drove All Night (from Liv…

苦い笑い/彼・107

加齢とともに一病息災、いや、多病息災でいくしかないのだろう。 そうした折、「病を得て、逆に居場所を知った」という方も。 たいしたものだ。 率直に伝えた。 すると、「いや、何、間抜けなだけ」と苦笑いを。 Mavis Staples - You Are Not Alone

大きくて静かな声/声・8

大切なことは小さな声で語られる? 中にはひそひそと話し合っている人たちも。 ただ、うるさい声は小さくて耳障りか。 静かな音が伝わるのは簡単な理由からだ。 複雑な過程を経た、聴く耳があるからなのだった。

自宅というホスピス/身体から・172

心と身体の2つで1つ? 脳や性器なども入れれば、いくつもで1つ、1つでたくさん。 今や、誰もが終末期を生きているとは想わない。 ただ、危ないホスピスで暮らしている感覚だけは拭い切れない。 顔を上げる。

続ける/暮らし・50

負けを認めるからこそ、勝利、いや、暮らし続けられる。 そもそも、やめられないことは勝ち負けだけではない。 家事に唄、食事に勉学、洗顔に運動、睡眠に物語。 いずれ倒れる、負けるのだ。 粛々と跳ねていく?

狙われている/東京アウシュビッツで・20

いつもと同じ情景。 が、すでにして決定的に違ってしまった、変わってしまったのだ。 机も、箸も、扉も、階段も、花も、自転車も何もかもが。 しかも、排他が相変わらず蠢いているよ。 包括できない隙を狙って。

墓参以降/彼・106

特に望んではいなかった。 大過なく過ごせればいいだけだったとか。 が、長生きを願うようになったのである。 両親の墓参をした折のこと。 「生まれて来てよかった」、そう感謝の合掌をして以降のことだそうだ。

生きている間/呼吸・80

体調が問題だ。 生活力や考え、感覚も大切だが、体調で想いも変わるときがある。 できれば維持していきたい。 決意1つで退路を断って、突き進んでいくにはもう、崩れている。 深呼吸できる身心はもっていたい。 Weaving Medley: Busy Weaving / Julianne Jo…

アフターコロナだって?/希望へ・4

すでにアフターコロナという言葉。 人は明日への希望を必要とするのだろうが、「えっ?」と。 戦前・戦中・戦後の三位一体情況と想ってきた。 コロナも同様だろう。 その上で、どう生き延びていくかなのである。 ※大型クルーズ船の総括さえ十二分にされてい…

システムかあ/東京アウシュビッツで・18

間違っても構わないシステムを。 人はとかく誤ってしまうものだから。 テーブルの上のコーヒーを視る。 ふと、システムを志向すること自体、すでに過ちではないのかと。 もう1杯飲むことにしようかと何となく。

恥上の楼閣/顔・10

「それにしても」と。 表現者が平気で、いや嬉々として、人前に顔を出すようになったのは、いつからなのだろう。 致し方なくなら、分かるのだが。 困らないのだろうか。 捕まることは怖くないのかと、訝しがる。

今や、いや、今も、いつまでも待っている/母子・1

稀にだった。 しかも、ふいにというわけではない。 にも関わらず、驚いた顔をする、アパート暮らしの母子。 来客が嬉しくて、仕方ないのだった。 手土産の旬の果実よりも、笑えることが何よりの馳走なのである。 Murder Most Foul / 最も邪悪な殺人

逆立ち/遊び・27

子どもたちが、新しく体験する身体の感覚を愉しんでいた。 例えば逆立ち。 「あはは、特にできなくてもいいよな」 笑い声がいくつも発せられていたのである。 掃除や洗濯も遊びに変えてしまっていたのだったが。 Tedeschi Trucks Band - "Bring It On Home T…

有事は続く/東京アウシュビッツで・17

敗北しなかった? 負けたのに認めなかっただけだ。 しかも、勝者は、敗北の認知を強いてはいない。 むしろ、巧みに取り込んできて、収奪の繰り返しを。 シモベとなった民は、呑気にも悦んで、尻尾を振るばかり。 Cabalgando

悩みは尽きなし/東京アウシュビッツで・16

育児や家事、介護が今、試されているという。 「そうだよなあ」 どれもみな、反効率の領域が肝になるところも。 「医学や教育などもまた、同様」との言にも頷く。 いくら心を込めても、問題が消えることはない。 Joanne Shenandoah - Messenger

土曜日の朝に/当世労働者覚書・127

損得で動くのなら、まだスッキリしている。 中には、欲得で五月蝿い輩も。 確かに、「偉い人はいない、素晴らしい人はいても」なのだが、錯覚してはならない。 まず寂しさを解決できなければダメだといった点を。 ※日本人総体の、その場しのぎ、寂しさから滲…