深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

滑らかでなくてもいい/言葉・147

たいしたことは言っていない。 が、聴き惚れることがある。 語り口や、何より声によってだ。 すかしたってダメさ、煙に巻こうとしても。 身心全体から、切実な言葉が発せられたとき、ふいに捕まってしまうのだ。

もはや無駄な努力?/彼女・38

撮影地は教えない――。 「危険だもの」と彼女。 が、居場所を割り出すことは可能だろう。 倒す技術は、想像を絶するところまで行き着いているのだ。 暮らしの中の便利なあれこれを視て、ぞっとすることがある。

大人は判ってくれない2018/人生論・7

大人になるとは、何か。 怒りの対象を間違えないようになることといった文章を読んだ。 うまいね、図星だねえ。 が、その手の人生論は隠蔽に使われるだけだ。 怒りの対象は概ね、為政者である点は忘れないこと。

老読/情報前線時代・42

まとまった文章をスッと読めなくなったときが。 加齢で使えなくなってきた臓器が増えたのか。 それもあるだろう。 が、ウェブで見出しのみを読んだり、飛ばし読みする習慣が誘引か。 夜遅く、朗読をこっそりと。

足元から押し寄せて来る邪悪/この領土で・526

人が人を貶めてどうなのか? 心底愉しいのだろう。 だから、するのだろうさ。 ヘラヘラするには無残だが、怒るにはバカバカしいとでも言いたくなる。 相変わらず、戦争でも起こればいいとの想念が渦巻いている。

身を隠し、そうして/この領土で・525

貧乏人が貧乏人をいじめている。 この際だ、阿呆呼ばわりされたまま、バカにされていればいいのではないのか。 ただ、相手は厭きずに執拗? やはり雪崩だ、逃げるしかないが、逃げられない? 身をかわすだけか。

とばっちりのとばっちり/この領土で・524

とばっちりで制裁を受けている人々が多くいる。 ショックを覚えて当然だ。 とはいえ、ショックを受けていては身がもたない? そうだな、世界から身近な暮らしにいたるまで溢れているもの。 だからといってさ…。

ムチムチなムチ/呼吸・67

無知で無恥、そうして鞭だけは打つ。 わたしもまた無知だが、せめて恥は覚え強権とは縁なくいけるといいのだが。 休日だ。 今日は古くからの友人の顔も視る。 深呼吸ができるだろう、態勢・体勢を立て直すのだ。

人物はいる/情報前線時代・41

いるよな、逢いたい人が。 清廉潔白、しかし他者を追い出さない人物が。 強いられた爆笑ではなく、思わず笑ってしまうユーモアがあり、佳きヴィジョンを絶えず描く――。 なかなかいない? だからさ、読むのは。

強い言葉/姿勢・27

ときに感じる。 「実は大きな勘違いをしているのではないのか」と。 人と話すとき、接するとき、あるいは触れるときに留意している。 その想いを忘れるなと。 強い言葉が沸いてくるとき、余計にそうでありたい。

「しょうがねえなあ」/この領土で・523

不器用は気取りたくないが、器用なほうではないだろう。 粘り強いわけでもないし、元気に満ちているわけでもない。 悪い意味で鈍重。 これはもうどうしようもないのである。 今まさに世界が瓦解しているときに。

生命を脅かすものは困るが/作る人々・2

あるのだ、確かに。 ものを作っていく愉しみや悦びが。 完成すれば嬉しい。 未完であっても、夢中になれるのならいいのではないのかとも。 今、集中していく身体の全体、身体さえ忘れている身体、その全体の熱。

昼月の幸福2018/月下の貧乏人・53

曇天にも関わらず、明るい。 イチョウの並木が色づき始めていたのである。 やはり、見上げた。 すると、昼月がうっすらとうかがえたのである。 利害とは無縁なのに、何だかとても得したような気分になっていた。

♪明日はどっちだあ/この領土で・522

資本主義は異物を呑みこみ、成長してきた。 が、今や資本主義自体すら呑み込んで、グローバル化へと。 はてさて、膨張過程は宇宙の体現の如し。 水や空気の貨幣化、貨幣の貨幣化――。 明日は、どこにあるのか?

敗北の唄?/都市サバイバル・ノート314

負けたとき敗北の唄は歌わない、歌えない。 ただただ、うなだれて意気地をなくしていくだけだ。 が、忘れてはなるまい。 何が欠落して、どう補っていけばいいのか、模索し続けることを。 それしかないのだから。

編集の手/情報前線時代・40

居間に文学全集に並べることは、滑稽を通り越した。 赤瀬川原平氏が言うところのトマソン? 意味不明の文化遺産のようだ。 文豪のデータが安く買える時代。 編集の手が視えないウェブ情報がいいわけでもないが。

中途の老い/老道・115

板を渡った。 低い位置だったのであるが。 それでも渡るとき、怖かったのは、加齢による身体能力の衰えか。 結論は、「怖くなくなったら、真に怖いときか」。 そう感じつつも、何やら漠然としているところある。

今日、賃労働は/当世労働者覚書・86

まず、すべきことは何か? 前提は、被害者の救出からである。 が、働くこと自体が、被害者になるかのような時代でもある。 褒めて成長だなんて弊害を生むだけのときも。 賃労働の古くて新しい問題の開示からか。

残れ、小売/この領土で・521

AI・ロボット化とは、小売に一段と負担がいく事態でもある。 ありとあらゆる小売もまた、商売の対象なのだ。 実際、現金を使う機会は減ってきている。 商売の方向性もまた、双方向性。 逃げ出したくもなるよ。

隣にはロボット/この領土で・520

何だろう、一体。 この状況は何なのだろう。 「人が人として扱われていない」と近代的で衛生的なことも言いたくなる。 こすくて巧妙、温かさも人工的、いや、功利的なグルリ。 悩みが商売の対象にもなっている。

毎日の雪崩/都市サバイバル・ノート313

ルールは無視されてマナーは雲散霧消、しかもエチケットは何処吹く風だ。 とはいえ、ふいにあれこれ頼んでくる張本人。 急いで逃げてよし。 相手は雪崩である。 避難小屋までたどり着くには、存外かかるはずだ。

長寿時代に/老道・114

長生きしてもロクなこたあない。 殺戮で死は増加するばかりだから。 一方、長生きはするものだとも。 例えば音盤を通じ出逢いの感覚が甦るときなど。 今日は1人で昼食を。 からだに悪いものも食べてみようか。

無もない無/死を想う・32

死んだらどうなる? 無神論のわたしには、「魂が肉体から離れ自由になる」とは考えられない。 では、どうなるのだろう? 無である、無いことさえ無い、無。 つまり、宇宙そのものになるのではと今、感じている。

目の前の人に想いを込める/この領土で・519

はた迷惑な輩は、何処にでもいるものだ。 ミスを続けても平気の平左。 それがまず、奇妙だ。 正常を保てるのだとしたら、すでにおかしい証左ではないのか。 呆れても呆れても呆れる事態の中、誠意って何かなと。

「死ぬのは怖くない」と/彼女・37

子を亡くした彼女が言う。 「死ぬのは怖くないですね」 次の言葉を待つ。 すると、「だって、死ねば、あの子に逢えますから」。 辛い時期は続いているはずだ。 が、悲しみを出そうとしなかった彼女らしいなと。

むしり取られる日々に/老道・113

消費税が上がるという。 年金が減ったうえでの減額みたいなもの。 突然取りやめれば、票田を耕すことになるのだろう。 とはいえ、納める年貢は厳しくなる一方さ。 スッカラカンで暮らしていくのは、変わりなし?

勝手が一番?/老道・112

在宅死ならぬ在職死の時代とか。 ただし、仕事があればの話だが。 老いの実相を知らぬ官僚が考えたヴィジョン・生涯現役には、勝手にさせてよと。 事故は増えるだろう。 勝ち逃げならぬ、勝たれ逃げされながら。

報せの情け/情報前線時代・39

米国の新聞社代表の発言。 要は新聞社がデジタル記事を配信しているのではなく、デジタルの会社が新聞を発行していると。 広告ではなく、購読料金へのシフトとも。 記事は多くなったが、暮らしは、と想うばかり。

読みたい/暮らし・35

結果より過程が大事という。 そうした場合もある。 切羽詰まっていないときなどだ。 が、今は読みたいと想う。 過程の奮闘ぶりを、具体的な対応の方法を。 結果、負けたとしても、じわりと納得がいく暮らし方。

ラーメン屋へ/平成四季派・44

暖簾をくぐれば、下を向き麺をひたむきに啜る姿。 オウム真理教の教祖にも指南役がいたと想い出す。 怪しい健康食品のような助言も受けたのだろう。 いつしか巣食った勘違いが身心の主役に? 熱い汁を啜る冬へ。