2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧
負けた者は、2度と煽動しないだろう。 深く傷ついているのだから。 親しき人を再び失いたくはないのだった。 が、何度でも立ち上がろうとはするだろう。 消えた者たちの声が、いつまでも残響しているのだから。
自転車でフラフラ走る人が。 手にはスマフォ。 子どもを叱りながら、ついには人と話しつつ片ときも手離さないケースも。 言いたい。 人生は実に短いが、画面に始終向かい合わなければいけないほど短くはないと。
求めながら進んで行く。 そうして、失うことが当たり前となり、帰って行くのだ? 2つの間の七転八倒、毀誉褒貶に喜怒哀楽――。 求めても、求めなくても欲望だ。 咳払いの1つでもして、静かにしているときも。
面倒だ、ああ、面倒、面倒。 何から何までさ。 朝の心なき挨拶に、失うばかりの賃労働。 夜は夜で暗くなり、ああ、かったるい、かったるい。 とはいえ、なかなかのものさね、生きていること、生きていくことは。
鳥たちが飛び立った。 何処へ向かって行くのだろう、魅惑的な文様を描いていた。 ふと行き先はどうでもいいではないかと。 飛び立つことこそ肝心なのだ。 「そうか、そうなんだよな」と、朝に言い聞かせていた。
そこかしこに、ゲームをする人々。 その光景は、平和の証? ゲームに夢中となり、実はゲーム化する人生。 ついにゲームとしての人生でゲームをする、出入り自由の、ゲームの入れ子構造? ゆっくりとお茶を飲む。
歩く、歩いてゆく。 すると気づく、「どこもかしこも観光地化されちゃって」と。 そも、家の中ですら観光地化されていくばかり。 狭くて高級とは言えない畳の上でさえも虚ろな名所? 辺境さえ売り出し中だもの。
まだまだ湯が恋しい季節だ。 熱いあつい湯でお茶を入れて飲めば、ひと息つける。 柔らかく広がる湯に浸かれば幸運そのものか。 誰もが笑顔になる空間は、そうそうあるものではない。 仕上げはやはり熱燗である。
「そうか」と、「そういうことなのか」と。 平気で、しかも黙って盗ることが常態化。 関わりがないと想うから気づかぬふり? いや、関わりがあると想ったら耐えられないだろう。 今日もまた爆音が木霊している。
それにしても便利だ。 「昔、視た近未来映画のようだ」と、今さらながらに感心した。 と同時に、呆れ果ててもいたのである。 手のひらの中の地球? 「軍事の現場では、もっと凄いのだろうな」と、ふと怖くなる。
何をしているのだろう、みんな。 ふと、頭の中を駆け巡っていた言葉である。 街中で、人々は容赦なく行き過ぎる。 不思議だ、実際のところ。 自分自身、何をしているのか、十全には理解できていないのだったが。
夕焼けを視たかったんだよ。 真っ赤な夕焼けをさ。 単に早く帰りたかっただけなのかも知れないけれど。 そう、大切なことさ、明るいうちに落ち着けることは。 長椅子で夕焼けを浴びたかったんだって、気づくよ。
湯に入るとき、男たちはうなる。 快へと向かう悦ばしき皮膚への挨拶は、ゆっくりと。 湯に浸かれば、ときに空を眺めては浮かぶ。 雲は、淡々と流れていくばかり。 束の間だが、時間を忘れてしまえることの愉悦。
電車内、暑苦しい声が。 仕事仲間の2人が噂話をしていた。 悪口へと変化することは了解できた。 ついに、「むげん実行ですよ」なる大きな声。 「有の反対だから無か」と気づいたとき、車窓には月が映っていた。
婆さん2人が、ベンチに横並びで座っていた。 手には握り飯、特に会話はない。 突然、相手の手にある握り飯に、交互に自然と食らいついた。 そうして、モグモグしながら笑顔に。 後30分、特急列車は、来ない。
伝統を守る保守派、変革を望む革命派、いずれも遠い。 遠過ぎる。 とどのつまり、市井の人々を殺めるのなら、遠くあって欲しいと願う。 春の寒い朝。 伝統・変革と無縁で熱いお茶を飲み終えることも仕事である。
毎朝のことだ。 屋根を眺め電車に揺られている。 体調のすぐれない日のことだ。 「屋根の下、みな、呼吸をしているのか」と。 普段は何も感じず、つまりは言葉にせず、いつしか紙の本に集中しているのだったが。
父「ほら、早く水着に着替えなきゃ」 兄「まず帽子をかぶりゴーグルだよ」 妹「だって、すぐになんかできないんだもん」 兄「早くしたほうが可愛いと言われるよ」 するとどうだ、妹は一番乗りでプールサイドへ。
昔、原っぱが遊び場だった。 遊具などない場所、だから何でもあった? 子どもらはポケットから、例えばガラス玉を取り出す。 すると、あたり一面が別世界に。 海を閉じ込めた小さな玉は、光り輝くばかりだった。
すでに長く餌食となり、喰われるばかりなのだ。 もう喰われるところはありゃあしないのに? そうしたあたりだ。 結果、疲弊、喰われていることの感覚も薄れ、消えた? 喰らいついていこうとしているのであるが。
おどおどしているね。 えっ、気にすることはないさ、別にいいんじゃあないのか。 居直って、人様を怒鳴ったりするよりも。 逆に初々しいし、真摯に思えたりするときもあるものだよ。 怯えていたって構うものか。
眠りは暮らしの基本。 拷問の原則は眠りを奪うことさ。 眠ることができれば幸福、いや、幸運。 高齢者の眠りが浅いのは、日々、死の予感という拷問を受けているから? そうした夜更けにも、ミニスカ女子疾走中。
真実を言わずに卑怯? そんなものさ、実際のところ。 いざとなれば身を守るだけ、いつものように。 それにさ、真実でなく、事実だろう。 問題は卑怯にならなくてもいいように逆監視、いや、見通そうとすること。
いっそ腹をくくってしまえ。 何も指の爪を剥がされたり、言論弾圧を喰らったりしているわけではないと。 本当に? どうだろうか。 少しでも列からはみ出してしまえば、調査という名の抹消は、すぐにあるんだよ。
地獄か。 人の欲がそのまま反映したかのよう。 マネー・マネー・マネー。 権力に性、隠蔽に勝手も。 人の業だから当然と受け止めるのか、それとも抗う、抗い続けるのか。 とぼけないとやっていけないのであるが。
望郷の念にかられるのだろうか。 もしも遥か彼方、異郷の地へ出向いたのなら。 何を想い出すだろう。 高い塔、原発、それとも自然災害? 暖かい陽射しの下、今年も咲いた花々が、胸に去来して欲しいのだったが。
目の前でアクビをする輩がいる。 何ら恥じ入ることもなく。 そのくせ、ヒソヒソ話だけはお好きなようで。 単に裏読みできる自慢でしかないのに。 面倒だ、実に面倒だ、淡々と立ち向かっていけばいいだけなのに。
差別? 意味はないし、バカくさいうえに、何なのだろうと。 そも、福島の子どもたちを追いやる関係は、無駄なのである。 犯罪だからだ、初源に位置する悪だからだ。 日没に地上で、四つん這いのまま泣いている。
脇が甘いのではない。 為政者の日常が露出しただけだ。 当たり前の感覚で、盗人ぐらいはするのだった。 人を蹂躙しても、何も感じない? そうさ、寒空の下、水をぶっかけて喜々としていた連中もいたではないか。
真似ることは、礼賛すること。 要は、支持の表明である。 問題は、そこからだ。 真似た後、固有の領域を探りだせるかどうか。 難しい? 自分という、実は固有の身心に質問を繰り返していけばいいだけなのだが。