深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

敗者復活/この領土で・406

負けた者は、2度と煽動しないだろう。 深く傷ついているのだから。 親しき人を再び失いたくはないのだった。 が、何度でも立ち上がろうとはするだろう。 消えた者たちの声が、いつまでも残響しているのだから。

手を切れ/この領土で・405

自転車でフラフラ走る人が。 手にはスマフォ。 子どもを叱りながら、ついには人と話しつつ片ときも手離さないケースも。 言いたい。 人生は実に短いが、画面に始終向かい合わなければいけないほど短くはないと。

閑話休題/喜怒哀楽・8

求めながら進んで行く。 そうして、失うことが当たり前となり、帰って行くのだ? 2つの間の七転八倒、毀誉褒貶に喜怒哀楽――。 求めても、求めなくても欲望だ。 咳払いの1つでもして、静かにしているときも。

生きる2017/平成問わず語り・34

面倒だ、ああ、面倒、面倒。 何から何までさ。 朝の心なき挨拶に、失うばかりの賃労働。 夜は夜で暗くなり、ああ、かったるい、かったるい。 とはいえ、なかなかのものさね、生きていること、生きていくことは。

飛び立つ姿/平成問わず語り・33

鳥たちが飛び立った。 何処へ向かって行くのだろう、魅惑的な文様を描いていた。 ふと行き先はどうでもいいではないかと。 飛び立つことこそ肝心なのだ。 「そうか、そうなんだよな」と、朝に言い聞かせていた。

ゲームだらけ/この領土で・404

そこかしこに、ゲームをする人々。 その光景は、平和の証? ゲームに夢中となり、実はゲーム化する人生。 ついにゲームとしての人生でゲームをする、出入り自由の、ゲームの入れ子構造? ゆっくりとお茶を飲む。

商売しょうばい/この領土で・403

歩く、歩いてゆく。 すると気づく、「どこもかしこも観光地化されちゃって」と。 そも、家の中ですら観光地化されていくばかり。 狭くて高級とは言えない畳の上でさえも虚ろな名所? 辺境さえ売り出し中だもの。

湯があればこそ/身体から・125

まだまだ湯が恋しい季節だ。 熱いあつい湯でお茶を入れて飲めば、ひと息つける。 柔らかく広がる湯に浸かれば幸運そのものか。 誰もが笑顔になる空間は、そうそうあるものではない。 仕上げはやはり熱燗である。

爆撃/この領土で・402

「そうか」と、「そういうことなのか」と。 平気で、しかも黙って盗ることが常態化。 関わりがないと想うから気づかぬふり? いや、関わりがあると想ったら耐えられないだろう。 今日もまた爆音が木霊している。

スマフォを手にした/情報前線時代・21

それにしても便利だ。 「昔、視た近未来映画のようだ」と、今さらながらに感心した。 と同時に、呆れ果ててもいたのである。 手のひらの中の地球? 「軍事の現場では、もっと凄いのだろうな」と、ふと怖くなる。

違法の地で/この領土で・401

何をしているのだろう、みんな。 ふと、頭の中を駆け巡っていた言葉である。 街中で、人々は容赦なく行き過ぎる。 不思議だ、実際のところ。 自分自身、何をしているのか、十全には理解できていないのだったが。

夕焼けだってさ/マザーネイチャー・24

夕焼けを視たかったんだよ。 真っ赤な夕焼けをさ。 単に早く帰りたかっただけなのかも知れないけれど。 そう、大切なことさ、明るいうちに落ち着けることは。 長椅子で夕焼けを浴びたかったんだって、気づくよ。

男風呂しか知らないが・1/身体から・124

湯に入るとき、男たちはうなる。 快へと向かう悦ばしき皮膚への挨拶は、ゆっくりと。 湯に浸かれば、ときに空を眺めては浮かぶ。 雲は、淡々と流れていくばかり。 束の間だが、時間を忘れてしまえることの愉悦。

出張帰りの大声/車内慕情・4

電車内、暑苦しい声が。 仕事仲間の2人が噂話をしていた。 悪口へと変化することは了解できた。 ついに、「むげん実行ですよ」なる大きな声。 「有の反対だから無か」と気づいたとき、車窓には月が映っていた。

上野だよ、おっかさん/老道・54

婆さん2人が、ベンチに横並びで座っていた。 手には握り飯、特に会話はない。 突然、相手の手にある握り飯に、交互に自然と食らいついた。 そうして、モグモグしながら笑顔に。 後30分、特急列車は、来ない。

遠くあって欲しい/暮らし・26

伝統を守る保守派、変革を望む革命派、いずれも遠い。 遠過ぎる。 とどのつまり、市井の人々を殺めるのなら、遠くあって欲しいと願う。 春の寒い朝。 伝統・変革と無縁で熱いお茶を飲み終えることも仕事である。

屋根の下/呼吸・58

毎朝のことだ。 屋根を眺め電車に揺られている。 体調のすぐれない日のことだ。 「屋根の下、みな、呼吸をしているのか」と。 普段は何も感じず、つまりは言葉にせず、いつしか紙の本に集中しているのだったが。

「可愛いね」の効用/プール絶景・17

父「ほら、早く水着に着替えなきゃ」 兄「まず帽子をかぶりゴーグルだよ」 妹「だって、すぐになんかできないんだもん」 兄「早くしたほうが可愛いと言われるよ」 するとどうだ、妹は一番乗りでプールサイドへ。

ガラス玉/遊び・20

昔、原っぱが遊び場だった。 遊具などない場所、だから何でもあった? 子どもらはポケットから、例えばガラス玉を取り出す。 すると、あたり一面が別世界に。 海を閉じ込めた小さな玉は、光り輝くばかりだった。

食われるばかり/この領土で・400

すでに長く餌食となり、喰われるばかりなのだ。 もう喰われるところはありゃあしないのに? そうしたあたりだ。 結果、疲弊、喰われていることの感覚も薄れ、消えた? 喰らいついていこうとしているのであるが。

怯えているよね/この領土で・399

おどおどしているね。 えっ、気にすることはないさ、別にいいんじゃあないのか。 居直って、人様を怒鳴ったりするよりも。 逆に初々しいし、真摯に思えたりするときもあるものだよ。 怯えていたって構うものか。

女子失踪・疾走中/暮らし・25

眠りは暮らしの基本。 拷問の原則は眠りを奪うことさ。 眠ることができれば幸福、いや、幸運。 高齢者の眠りが浅いのは、日々、死の予感という拷問を受けているから? そうした夜更けにも、ミニスカ女子疾走中。

見通す/この領土で・398

真実を言わずに卑怯? そんなものさ、実際のところ。 いざとなれば身を守るだけ、いつものように。 それにさ、真実でなく、事実だろう。 問題は卑怯にならなくてもいいように逆監視、いや、見通そうとすること。

「今はまだ、殺されていないじゃあないか」/この領土で・397

いっそ腹をくくってしまえ。 何も指の爪を剥がされたり、言論弾圧を喰らったりしているわけではないと。 本当に? どうだろうか。 少しでも列からはみ出してしまえば、調査という名の抹消は、すぐにあるんだよ。

この世の地獄・この世という地獄/この領土で・396

地獄か。 人の欲がそのまま反映したかのよう。 マネー・マネー・マネー。 権力に性、隠蔽に勝手も。 人の業だから当然と受け止めるのか、それとも抗う、抗い続けるのか。 とぼけないとやっていけないのであるが。

今年もまた/野の花チャイルド・40

望郷の念にかられるのだろうか。 もしも遥か彼方、異郷の地へ出向いたのなら。 何を想い出すだろう。 高い塔、原発、それとも自然災害? 暖かい陽射しの下、今年も咲いた花々が、胸に去来して欲しいのだったが。

「最低以下だわなあ」/些事の日々・227

目の前でアクビをする輩がいる。 何ら恥じ入ることもなく。 そのくせ、ヒソヒソ話だけはお好きなようで。 単に裏読みできる自慢でしかないのに。 面倒だ、実に面倒だ、淡々と立ち向かっていけばいいだけなのに。

無駄だ、無駄/この領土で・395

差別? 意味はないし、バカくさいうえに、何なのだろうと。 そも、福島の子どもたちを追いやる関係は、無駄なのである。 犯罪だからだ、初源に位置する悪だからだ。 日没に地上で、四つん這いのまま泣いている。

為政者の日常/この領土で・394

脇が甘いのではない。 為政者の日常が露出しただけだ。 当たり前の感覚で、盗人ぐらいはするのだった。 人を蹂躙しても、何も感じない? そうさ、寒空の下、水をぶっかけて喜々としていた連中もいたではないか。

真似る/言葉・109

真似ることは、礼賛すること。 要は、支持の表明である。 問題は、そこからだ。 真似た後、固有の領域を探りだせるかどうか。 難しい? 自分という、実は固有の身心に質問を繰り返していけばいいだけなのだが。