深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

緊張して笑った?/身体から・33

笑った際の、筋肉硬直・呼吸困難など、緊張時の身体性と酷似を。 ただし、笑いには余分な力が入っていない。 うるさくはない、いや安らぎともなる笑い声のほうは、上方へと抜けていく。 さてもさて、飛び乗るか。

春もうろう

閉じた倫理とファシズムは手をつないでいる。 何度でも確認しておいたほうがいい。 分かりきったことでも騒ぐときは騒ぐ、 踊るときは踊る。 うん? 季節は巡り行くが、はて、どこへ? 浮かれ倒してみるか、春。

胸に手を当ててみれば

年を取っても、怖いものはなくならない。 いや、増える一方か。 ただ、震えなくなっただけ、 震え方を知っただけ。 上出来だ。 壁に手をついてでも、歩いてゆく。

ハローアイラブユー2010

とどのつまりは自己肯定だけのための、 あの手この手を使った物言いに、 「だからどうしたっ!」。 自分のそばにさえいたくない気分で。 いいタマだな。 借りてきた猫に媚びを売る蛭の、せこい私のくせしてさ。

ピース!

鳥は舞い降りる。 背広に腕を通し続け知った、 面白くはないが、大切なことを脳髄で転がす時分に。 「労働の艱難辛苦もいつか淡い思い出になる」と体感していたのだった。 鳥がいつものように飛び立っていく。

真夜中の脱衣場

今夜、知りたいのは、お前が嘘を脱ぐかどうか。 強い酒を用意し、窓を開けて語り合おう。 救急車が足をひくといったタチの悪い冗談より、 心のこもった嘘のほうがマシさ。 無駄に込み入ってさえいなければ。

川に沿って2010/小道へ・1

長く暮らす地域に歩いたこともない小道。 そう気づいた朝、川に沿って自転車を走らせた。 できるだけ善からぬことを想像しようとしつつ。 が、脳髄は跳ねず、小市民の我を知るばかり。 実に喜ばしいのであった。

日曜日の日溜まり/朝まで待てない2010

会いたい、お前に。 仏頂面さえ輝き、「なくしていないものを何故探す?」と問う。 叱られた子どものまま生きていくだなんて馬鹿な話。 朝まで、いや夜明けさえ待てない。 会いたい、隠すことが何もないお前に。

ここ2、3日の文化状況みたいな

現実は昔から、否定の対象でもあった。 やはり、のびてゆかぬ否定や、 ましてや判断停止の慰安でもない、 暮らしの中からのアイデアを試行する。 たとえ実現不可能であっても。

成功・失敗の目安がそも、大失敗

勝ち組の成功譚には鼻を突く悪臭、いや死臭が漂う。 「手術は成功、命は失った」と同義だからだ。 口調の丁寧さと裏腹の酷さ。 共存できず成功だなんて、正しく侵略と言えばいいものを。 ド〜ンと小さくいくさ。

味わう行動派

人は、余程のことがない限り、 繊細で微妙、 かつ素早い行動力を、 発揮するものだ。 例えば食事時の、舌の動き。

尺度

人の生は、 人生という尺度だけでは、 間に合わない。

青い月曜日

月曜日は、時に残酷で鋭利な刃物だから、 朝には温かい食事や熱いお茶、美しい言葉が必要なのだ。 小鳥が窓辺に寄ってきて、 愛くるしく歌っていたとしても。

休日の喜び・1

豊かな沈黙について、 心置きなく語り合える、 満ち足りたとき。

生きているうちが花なのよ

住居から下着まで借り物で十分。 さすがに歯ブラシは困るが、時に気にはしない。 逝く前にはすべてを返却し、さっさと消えられないものか。 そうして、周囲からすっぱりと忘れられてしまうのだったら、何より。

私生活とは言えない剥き出しの日々に

精一杯暮らさなくてすむのなら、 それに越したことはない。 絶頂を求めない平坦な日々こそ、 微笑がふつふつと湧いてくる源流。

ケチな計算

パソコンの通信は高速になったとはいえ、画面の移動がとろいことも。 本のページをめくるほどの素早さ、ましてや思いもなく、間抜けに待つわずかの時間。 生涯にわたって足し算すれば、どれほどになるのかしらん。

ピンナップス2010・1/1970年冬

物理の教科書を丸暗記しても飛行機は跳ばない! 決して跳びはしないさ!!(1970=昭和45=年、東京新宿・渋谷の通路と呼ばれる場所で売られていた、高校生制作の1冊100円のガリ版詩集タイトル)

2010(平成22)年2月の心持ち

盗人さえ盗人を見抜けないご時世だもの、 自分だけにかまけるぐらいだったら、相互扶助を。 たとえ意味はなくとも、値打ちはあるさ。

立春後の寒い日々に

地面というあたたかくなり始めた天然カーペットの上、 野の花がのんびりと咲いている、 凛として伸びてゆく。 つられて思わず背伸びを。 アクビの春まで、後もう少し、ほんの少し。

組織的

変革のための組織構築? 腕力にものをいわせて、 「暴力はやめよ」と主張することに似ている。 誤謬の組織・組織の誤謬。 組織構築のための変革も御免だ。

のびのびのんびり、ビリで結構毛だらけ

動物園。 キリンが首を伸ばして食事中だ。 象は鼻の下を伸ばして声援に応じ、 白鳥は羽を伸ばしてひと休み。 動物たちは日差しに向かい、存分に伸びをする。 銃弾とは遠い休日だと教えてくれる場所で。

2010(平成22)年2月吉日

太陽が雲を照らしだしていた。 何気に視線を感じる。あっ、おっさんだ。 私同様、口をあけて、光る雲の流れを眺めていたんだな。口をぬぐったもの。 おっ、微笑んできたぜ。 ど、どうしよう…。

悲恋

「仏陀に逢ったら仏陀を殺せ」 離れていても、「同じ遠くを見つめる者」を隣人として感得できれば、実現したも同然。 2人の仏陀の背後にいる、無数の仏陀たちの花の夢もまた、寒さ厳しき折にこそ咲かないか。

寒風に打たれ/当世おっさん事情・4

駅のプラットホーム、「さびしさ丈けが新鮮だ」という感覚にとらわれる。 その後、爽やかな寂寥に変化した胸の内。 出逢えぬことへの郷愁にも包まれ、眼前の電車に素早く乗り換えを。 走ろうともせずに。

ウズウズな冬

手を見つめる。 指紋に刻印された私。 いや、太古の宇宙が渦巻いている? 都市の夜。 星々が空の指紋を描こうと、薄く輝きだす。 手袋を取り、手を見つめる。

積もれよ、積もれ/『無縁社会』を観て

戦国時代のほうが厳しかった? なあに、問題はいつでも、今・ここ。 救命処置は、1個の身心、その耐震構造の強化から。 どうやって? 鍛えるのでなく、呆けるほどのリラックスを積もらせていくところから。

一里塚

100文字を落とす朝に、 無意識でいられる幸が揺らぐ。 が、これもまた、今・ここへの一里塚、 夕刻までは持ちこたえようとする空模様。