深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ご近所の宇宙/この領土で・257

今や殺さなければ金儲けは善行に。 が、結果的に、自己陣営以外は消すということ。 媚びは売らない。 喧嘩は、そうだな、買いたくない。 雨の日は生命と取り引きせず、畳の上で、雲の上のことも感じていようか。

月並み/姿勢・9

月並みに暮らしていきたい。 精神の安寧が望みだ。 ゆったりとできなくとも、ゆっくりはしたい。 思い出したい過去があるだけで、どれほど豊かなことか。 天で輝く月は並ではあっても、夜の横顔は照らすだろう。

抱きしめたい2013/この領土で・256

いじめは祭不在の時代の外在化された密室。 神経症へ向かわないための、防波堤としての病の構造? 実は、個体への個人からの間断なき犯罪だ。 ふざけろ、命の略奪。 抱きしめたい、抱きしめたい、抱きしめたい。

電話急げ/この領土で・255

日本なる枠組みの破綻。 が、個体の固有性を奪う国家さえ超えた企業活動は不要だ。 現実から乖離した思想構築、思想を捨てた表層の現実。 両者に与したくない。 1人ひとりのわたしから世界への直通電話は何処?

21世紀の人道主義/この領土で・254

無限に気づいたときは、いつの日か? 今や、人々は大地も有限と察知している。 物質から誕生した生命の、先祖帰りへの望みは死によって実現? いいや、破滅一途では帰り道とは言えない。 そう心得て、道を往く。

遡っていく/姿勢・8

根こそぎやられ、座り込んだまま、立ち尽くす? 呆然としたまま、どうにか出た言葉が、「根拠などないのか」。 何もない空漠を抱えて、舌打ちができたとき、静かに叫ぶ。 「明日へ遡っていこう、根源へ向かおう」

病・3/この領土で・253

生命と社会のズレを、祭で制御する時代は終焉を。 密室へ向かったジャズは死に、ロックは開かれて溶解? 今や資本主義内同時多発神経症で対応か。 身心病という和平への道。 そうとも、病気は今、生の証なのだ?

解決していく/この領土で・252

問題の設定自体を疑う。 「解決できるのか」と。 外野からの罵倒はいつも役立たず、内部からの開かれた批判こそが指針。 いくつもの事態を見定め、最深部へ向かう。 一条の光が差すことを、静かに熱望しつつも。

あしたの情・3/この領土で・251

棒立ちしたままだ。 そうして、殴られっぱなし。 いつかきっと、現れるだろうという幸福幻想に捕まったまま? タオルは、決して投げ込まれないだろう。 とはいえ、正直者がいつも馬鹿をみていていいわけがない。

毒薬/この領土で・250

痛みを除去してくれる薬は有用だ。 ただ、異物を発生させやすい身心への異物だとは忘れまい。 さて、安倍晋三とは、誰か? 否が応でも、わたしであり、あなたになってしまった毒薬。 無情だが、ここからなのだ。

斜面にて/この領土で・249

解答者は滑り台に座る。 答を間違うと滑り台の角度が上がっていく。 必死にしがみついていても耐え切れず落下する人々。 昔、そうしたクイズ番組があった。 転落の途上で滑り台の角度を下げることはできるのか?

歩いて帰ろう・2/唄・26

上からの強いられた絆が眼前に今も。 最後の最後まで歌っているのは誰? 子どもたちから微かに漂ってくる匂いは、懐かしくて新しい贈り物だ。 始原と未来を散らかしたまま受容している姿。 捨てるつもりはない。

空腹で満腹/今もメディア論・2

体験したい本や映画、音楽がある。 が、生きている間にすべてとは出逢えない。 仮に瞬時に咀嚼できる方法やシステムが現れたとしても。 何故? 入れたら出さなければ、身心は人のものではなくなってしまうもの。

略奪者が取り戻す?/この領土で・248

歩けば熱風が前方から。 吹きつけられ、止まり、一緒にくっついてくるかのよう。 後方からも同じ事態が。 と突然、「日本を取り戻す」の声。 暑さには耐えようとするが、暑っ苦しさには、「冗談じゃねえよ」と。

阿呆の夢想/この領土で・247

貧乏な自らを恥じてきた。 詫びたい、逃げたい、大金持ちならよかったのにと。 帰宅したい人、帰宅できない人、帰宅を諦めた人。 わたしも弛緩できる暮らしを贈りたい。 いっそ、宝くじが毎日当たるといいのに。

パーティー席上で/食卓慕情・5

美味しいものを食べて幸せ? ときに不幸せな気分になる言葉。 なぜ美味しいだけではだめ? 食べるのは強者、食べられるのは負けたもの。 ここで言うことではないが、人生の、世界のことを言っているようだもの。

いらないもの/幸福論・12

持ち時間は家計の如く減るばかり、ためられるものでもなし。 齢を重ね、元気だとしたら偶然、淀むのが必然? 身心を確認し合える人が傍らにいれば幸運か。 嘆かずに悼もうとする夏。 幸福という束縛も必要なし。

夏の日の想い出2013/歩く・11

いい想い出とは言えないが、心休まる懐かしい情景もある。 ただ、どうすればいいのかと。 手省きは覚えたものの、座り込んでいるわけにもいかない。 情動が立ち上がってくる。 そのときだ、やはり歩き出すのは。

借金さえできずに/裸足でいこう・5

借金できず、恥辱は忘却、病が身近な身心との暮らし。 平凡で静謐な日々を保つことこそ難しい。 覚悟は役立たずの状況下での、それでも覚悟。 百倍高い靴が百倍履き心地がよいわけではない。 裸足で歩いていく。

座るとは上半身がしっかりと立つこと/身体から・77

初の座禅体験のとき、「座れないな」と痛感した。 姿勢はいい加減で腰が立っていなかったのだ。 呼吸以前、瞑想は遠くにありだった。 「生まれ直しだな」 今、どうにか座ることができれば、体調はすこぶるよし。

1日で最高何メートル、人と離れるのだろう?/老道・10

将来という文脈に想いが定まらない齢を迎えている。 ふと遠くを見詰めていた。 そうしたことができる場所へと出向いたのだ。 人と何キロも離れない日々の慰安。 遠くとともに、ただ在る今を求めていたのだった。

心を込めて米を炊く/都市サバイバル・ノート243

かけがえのない行為とは何か。 即答はしかねる、散乱する不穏当な事態。 が、記しておこう。 今ここで、歳月をこえて届けるに値する習慣を形成していくことだと。 鍋で米を炊くと美味しいことも思い出している。

傘がないことはない/彼女と彼・1

突然の大雨となっていた。 彼は小さな傘を差し出したが、彼女が受け取ろうとはしない。 彼が差して、歩き出す。 駅に着いた2人は、指差し合い笑う。 互いの身体の片方だけが、見事にずぶ濡れになっていたのだ。

虹・2/子どもたちと・7

突然、「虹だ、にじっ!」の声。 素早く走る、弾む想い。 「あっ」「ホントだ」「見て、見て」 子どもたちはいつだって、ふいに現れる屈託なき驚きを発見するのが得意だ。 街中で束の間、笑顔たちが祝福し合う。

アンチ・アンチエージング2/老道・9

老いを楽しむ? ご冗談を。 「豊かな老いを」という促しも無体な桎梏。 死が目前、浮かない気分で、保証なき、つましい日々が大方だ。 それでもなお、暮らしていくことができる方途こそ求められているのだった。

流儀の実相/この領土で・246

「本質と言われても…」 本質的には存在しない本質。 森羅万象はただただ流動を。 個に付着の妄想、関係にたぶらかされもする想像力。 均衡を取り続ける根源を喪失、流されていく実相を流儀としていくしかない。

ハイル・アベっ!/この領土で・245

朝、届いた新聞をパラパラと。 夜の遊びのためだ。 帰宅後、著名人のさまざまな顔にチョビ髭を描く。 女性でも似合う方はいるし、男性で似合わない方もいる。 現総理に描き込んでごらん、誰かにそっくりだから。

ブラザー、ピース!/野の花チャイルド・20

見えないものを見るには、見えるものを見つめるといい。 例えば山道で。 人知れず咲く花を前にしばし座す。 空高く、風が清々しいなら十二分。 花は呼吸をしている、つまり通常見えない生命を開示しているのだ。

思い続けて/この領土で・244

真実へ向かいたい。 ただ、その方向が息苦しさを呼び覚ます場合も。 ぼやけた背景に視線を放り、耳を預ける。 分厚い必要はないが、少しは厚みのある暮らしをと。 肝心なのは、人と人とが十全に交通できる場所。

競争?/都市サバイバル・ノート242

褒め殺しより、褒め生かしが難しい場合も。 やる気を待っていて、萎びてしまうときがあるにはあるのだ。 競っても、能力が高められない領域も大事である。 実は、生き延びるための知恵の獲得に競争は無縁なのだ。