深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

くたばるまでの歩み/暮らし・68

暮らしていく。継承のことは考えていない。1回性のことばかりだから?だが、安心はしているのは、何故だろう。人は飲食物をとり、排泄し、言葉を交わし合っていくものだからか。そうして、くたばるのだ。 ▲『無粋な』(写真)自転車徘徊時、目についた。分…

考えていく/当世労働者覚書・142

そりゃあ、賃労働ならいくらでもあるだろうさ。身体が使えなくなっていいなら。心も壊れて構わない?しかも、自らの頭で考えられなくなって気にならないなら。押しのけない、潜り込まない今を歩むしかない。 ▲『心もとない家族』(写真)コロナ禍の前、視た…

問われても/この領土で・709

「原爆で地球がなくなるのがいいか、戦争でカタをつけるのがいいか、どっちだ?」そう問われているかのような昨今。両方ともご免だ。うんざりである。今が戦時下でないなら、黒塗り文書は何とかして欲しい。 ▲『雨上がりに』(写真)ちょっとした雨で、この…

分けられるまで分からない/姿勢・48

感じる、想う、考える、よく分からないことを。自分に言い聞かせている。「その場所を決して手放すなよ」と。簡単に、安易に、かつ手軽に分かったと想ってしまってはアウトだろう。そのことは分かっている。 ▲『植えた手』(写真)花。植えた手があったのだ…

認知症に予防法は、ない/一病息災・4

認知症ばかりを見ていて、当のその人自身を見ていない――。医師の声を聴いて、納得した。彼は言った、「予防法はない」と。要は、従来の暮らしの維持・保持か。簡単には割り切れないが、事実の直視からだ。 ▲『小雨から逃げた』(写真)気づけば夏は去ってい…

賃労働の合間に/小道へ・8

子どものころ、暮らした場所を歩いた。何とも狭く、意外だったものだ。小さかったことも影響しているのだろう。建物は変わっていたが、道は変わっていなかった。親子で暮らしていた映像を垣間見たのである。 ▲『富士』(写真)雪はまだである。当然か。とは…

とんずら/この領土で・708

情がない、しかも恥さえない人がいる。ただ、よく分からない欲得だけはあるのだったが。そうした人が、大いに好かれる国である。事実、為政者を視れば分かるだろう。案の定、トップがとんずらをしているが。 ▲『ポツネンと』(写真)秋の知らせ。また、出逢…

感じないかもしれないが/この領土で・707

簡単で分かりやすい国だ。「出て行けよ、そうでなければ従順に」といった。ゆれなどは許さない、逸脱もご法度か。ましてやコロナ禍だ、一段と息苦しく。嘘だと想ったらテレビをつけてみるといいのだったが。 ▲『野球場』(写真)試合はしていなかった。とは…

益体もない/マザーネイチャー・64

通勤で電車に揺られている。窓の外では奇妙な色の濁った川が流れていく。夢は、あらためてない。が、「あの川がきれいだったら、泳いでの通勤もいいな」と益体もないことを夢想する。「いいだろうなあ」と。 ▲『小川』(写真)どぶ川だ。ただ、ないより、あ…

たとえ貧しくとも/言葉・200

切り詰めていく。そうして、簡素に。ただ、息苦しくならないようには留意を。凝縮していくわけだが、とはいえ、削ってはいけない余分があることは忘れてはいけない。ひと言で、その場所が明るくなることも。※スパイはすれ違うとき、ひと言で情報を交わし合う…

信じられない?/この領土で・706

殺人事件には、誰しもがうんざりしているはずだ。が、それでは何ごとも進まず、ダメなのだろう。何故か。実は、中には、人を殺して感動してしまう輩がいるのだった。根が深く広がるのは、状況もまた同様だ。 ▲『秋の知らせ』(写真)この赤い花が咲くと、「…

人が喜ぶことこそ己の喜びだろうに/五輪の果てに・14

人が集まることを止める立場にいた者。巧いこと転進したという。ゴルフと温泉を愉しんだそうだ。その無責任さには呆れるばかりか。情けなくなったのは、人が喜び、迎え入れたくなる日々とは無縁だった点だ。 ▲『あらま』(写真)集合住宅の自治会から、いた…

家族の今/この領土で・705

ホームレス。そのひと言で、パッケージングして、安心してしまう。それでいいわけは、ない。ローンという名の借金を抱えている人もまた、住んではいるが、家はなし?家族は、今も矮小化されていくばかりか。 ▲『秋の気配』(写真)落ちた葉の色。「もう秋か…

いつでもどこでも/この領土で・704

いるものだ。無力で無知、しかもバカ正直な人は。あ、概ねそうなのかも知れない。そうでなければ現状はない?とはいえ、とんでもないことを仕出かす場合も多々あるからこそ、いつでもどこでもバランスをと。 ▲『紅葉の気配』(写真)変わりつつある。それに…

「負けてよかった」/戦争・5

誰が言ったのか忘れた。「先の大戦で日本は勝たなくてよかった」との言葉。無視されているが、「その通り」と想う。五輪でも、そうだったのではないか。盛り上がらなくて負けたほうがよかったのではと――。 ▲『伸びをする』(写真)「こうすれば、気持ちがい…

モヒカン族の最初/子どもたちと・10

子どもたちが、唖然としていた。つい今しがた、怒られてしまったからである。「そんなところに、ゴミを捨てるもんじゃあないぜっ」と。子どもたちの視線の先には、若者が。あはは、何とモヒカン刈りだった。 ▲『いいなあ、ここ』(写真)ベンチに座って撮影…

まだもつだろう/令和問わず語り・41

服を着る。できれば、肩の凝らない軽いものがいい。特に気分のふくらみは期待していないが、少しは明るくなりたいと想う。そうして歩き出す、何とかしようと。靴はすでに傷んできたものの、まだもつだろう。 ▲『小休止』(写真)もらった自転車から下りて、…

拳を視た/暮らし・67

仮に思想が正しかったとする。とはいえ、有効なのかどうか。ポイントはそちらのほうではないのかと痛感する日々だ。事実、体系は暮らしに押し戻されるばかり。「とはいえ、ここからなんだよな」と拳を解く。 ▲『何度も通った』(写真)自転車道のほぼ起点で…

入り口ばかりで出口は?/この領土で・703

戦前・戦中・戦後の三位一体化と考えてきた。が、戦後をしっかり迎えているのかと。つまりだ、戦前・戦中のリスクが高まっているのに向き合っていない?コロナ禍や自然災害も。肩で息をしながら、空を見る。 ▲『夜がまた来る』(写真)公園にて。真っ暗だっ…

すべての組織/令和問わず語り・40

組織では、いじめとノルマ、洗脳教育が続く。その一方で、仲間意識は異常に強く固い。「いやあ、大矛盾だよな」内部にいれば、おかしくなって当然かと。「まともなほうがどうかしている」と言いたくもなる。 ▲『だあれもいない』(写真)都内某所で。某所と…

そこらで眠れない/この領土で・702

キャンプをしなくなってもう、随分とときが経つ。土の上で眠る感覚を、ときに想起する。だからか、「ここで眠ってもいいなあ」と。路上でのことだ。が、コロナ禍がある上に、襲撃されることが不安でもある。 ▲『距離をとる』(写真)コロナ禍だもの。距離を…

噺の話/言葉・199

円楽師匠は、かつて星の王子様だった師匠に言われたそうだ。「悟られちゃいけないよ」要は、必要ではない職業だと、悟られてはいけないというわけだ。うむ。有能とされる会社員たちは、どう想うのだろうか。 ▲『人がいた』(写真)休日の車内。「あっ」急い…

笑った/彼・126

「一生遊んでいたいな」「気持ちは分かるが、無理というものだよな」「それなら、ふざけ続けることはできるかな」「いや、今や、それさえ、はばかれるよ」そうした会話をして、身に染みて笑ったのだったが。 ▲『電車は眠る』(写真)始発駅の奥まった場所。…

亡命者を想い出す/この領土で・701

状況は絶望そのもの、ここはカルト国家。いやあな国なのだ。では、どうする?絶望を糧とせよ、これか。かつて、徹底的な絶望のそのどん詰まりの果ての希望を語った亡命者がいたが、忘れるわけにはいくまい。 ▲『緑』(写真)いるだけで、落ち着く。生産性や…

夢見るために/都市サバイバル・ノート339

希望などあるはずもない。ならばいっそ、絶望も持たない姿勢?ふるえる声が、いくつか届く。「まっとうに絶望せよ、安易な希望など持つな」である。そうでなければ、現実無視のおめでたさというものだろう。 ▲『緑』(写真)茫々と。ただ、ただ茫々と。「ま…

心とは何か分からないが/言葉・198

心も不治の病を抱える。予防が基本だ。バランスのよい栄養としての言葉の血、適切な運動としての言葉の歩行も大切だ。疲労を取る休息としての言葉の呼吸も。親密な言葉のやり取りが、今もなお、必要なのだ。※以前、記した記憶があるのだが、あらためて。 ▲『…

みな、おかしくなっていた/戦争・4

何年か前のことだ。戦争によって精神に失調をきたした事例の講演を聴いた。概ね、当時の大人たちは、心に傷を負ってしまっていたのだ。子どもたちを前に決して口にはできなかったこと。黙るしかない正直さ?※正直、臆病、いたわり、隠蔽、逃亡等々、いろいろ…

生きていた戦争/戦争・3

「指1本で人を殺せる」と言う教師もいた。秘孔を突くと言っていたのだろう。陸軍中野スパイ学校という言葉を知った。「怖いものはない」と凄んでみせたものだ。「ガキ相手に」と、ガキは想ったのだったが。 ▲『何だろう?』(写真)文字が描かれてあった。…

親指の想い出/戦争・2

小学生のころ。親指が異様に大きい教師がいた。「実はね」と言った後、「銃弾の破片が入っているんだよ」と。自ら、親指を見せたのである。あくまでも、やさしく話すのだったが、みな、黙り込んだのだった。 ▲『落ち着く道』(写真)この道。落ち着く。道を…

夏の日の想い出22021/プール百景・23

屋外の椅子に腰を下ろす。天を仰げば、顔が焼けるというより、燃え始めたかのよう。ほどなくしてプールへ戻った。コロナ禍、予約制となり空いている。実際はぬるいのに、「いやあ、冷たいぜ」と歩き始めた。 ▲『椅子まで』(写真)草ぼうぼう。「はてさて」…