深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

刃物沙汰・2

電源に刃物を刺せば火花が飛び散るよ、ときには痺れたりする。 ご免だよ、ましてや他人様に向かってなんて。 わたしの言葉の故郷、波の立たぬ、静かで低い場所が断言する。 苦笑しつつも、「刺す前に跳べよ」と。

YouTube で田坂広志前内閣官房参与の映像を観て/連れ合いと・2

連れ合いと仏壇を前に祈る。 「何に?」とは聴いたことがない。 “本来無事”へ向かい、安心安全を祈願していることは分かっているから。 「そうか」と気づく。 信頼する由縁を毎朝、傍らで体験してきたのかと。

からだと脳、心が出逢う場所で/身体から・57

日が昇り、人々は腰掛け、暗い物を生産し続けた。 ふいにグルリは暗闇へ。 ただ、子どもらは、いつまでも見えない影を踏んでは遊び続けた。 その場所こそ、昼の身体。 足下を照らす光が、わたしを歩み出させる。

老夫妻から被災地への贈り物

夫が問う、「ウチで一番いいものは?」。 妻は応えられない。 「余ったものではだめだ」の言に微笑む。 「被災地ではまだまだ物資が必要」と知った杖が頼りの夫、支える妻。 眩しい陽射しの中、考え続けている。

今を踏み締めて/茶飲み話・1

好き嫌いでは疎ましがられるだけ。 損得や美醜、善悪だけでも届かないもの。 大切なのは人と人との相性、要は息が合うかどうか。 ただ、それをも超えてゆくことができるといい。 落ち葉は踏み締めてもいいかな?

想像力だよ、おっかさん!/平成低人教宣言・1

優しさと親切は違うが、ごちゃ混ぜな日々。 直に刃物を持ち歩かなければいけないのかと…。 今は危惧に終わり一息? 1度持てば、銃に機関銃、ついに原子爆弾。 無力のまま、遠くまで石蹴り遊びはできるんだ。

今日の気分/身体から・56

非正規雇用労働者は休暇とも無縁。 自死・餓死者も出て、殺意を持ち当然だ。 口は1つ、内臓も左右両方にあるとは限らぬから、均衡だって崩すさ。 今も手遅れの領域が侵食中。 腰を下ろしつつ、尻は浮いていく。

今日の出来事/都市サバイバル・ノート186

「アウシュビッツでは、人々は眼前の現実を信じようとせず、殺されていった」とも聴いた。 初めから肝がすわった人物はいやしない。 言っておきたい。 疑わない人が悪いのではない、騙す奴こそ地獄行きなのだと。

尾籠な話で恐縮ですが…/状況から・36

身心をつねり、ひっかき、おまけに嘘まで言う。 延命したいからとはいえ、何たる話。 厳密に言えば、ゲップは自分だけのものではない。 吐瀉物も、また。 ただ、当事者がすべて片付けるのが筋というものだろう。

腹、減ったなあ…/些事の日々・11

美味しいものは食べてみたい。 されど、食べなくて生きていけるのなら、「いいだろうな」とも。 豚や鳥、牛などを、ひねり潰し続けたくないもの。 食べずに生命を養えれば日本脱出、いや、脱国家も近いはずだ。

日替わりの顔/些事の日々・10

狭い玄関で場所取りをし、2人で靴紐を結び始めた。 お前はおれに、「行ってらっしゃいっ」の後、即、「行ってきます!」と。 ドアが開けば、雨風も飛び込む。 「数値、やばいぜ」 マスク顔で、同時に飛び出す。

切断/言葉・31

この世は不条理で不透明、しかも無慈悲、おまけに――。 この後にも、言葉は果てしなく続けられるだろう。 しかし、「それだからこそ」という一言で、今も切断するのだ。 それだからこそ、条理と透明、慈悲をと。

目を閉じて/音楽の発生・1

利用する駅で降りると、楽隊が演奏を。 人々が通り過ぎる中、目を閉じて微かに身体を動かす方も。 今や幸福か不幸かは知っちゃあいない。 義援金の箱を目端でとらえたが、おれもまた目を瞑り、幸福感に包まれた。

秋にも蠢く生命/状況から・35

善きことを持続できない原因。 個人の意志や根気といった問題に収斂させるのはどうか。 他者が身心に住み着けば、努力なしで熱心に取り組む場合も。 自分の、隣の、生きようとする生命をまず受容することからだ。

発信/手仕事・3

千を超える発信をしてきて、今日も慣れないだろう。 送信ボタンを押すときの、軽いが、不安な緊張感。 だからだろう、いつも一瞬、祈る気持ちにさせられてきた。 合掌こそしないが、「できれば届くといいな」と。

最近、嬉しかったこと/子どもたちと・3

「最近、嬉しかったことは?」の問いに即答できる方が減少を。 わたしは、そうだな、知った子らが突然、挨拶をしてくれたこと。 向こうが先に、気づいてくれたんだ。 自転車に乗る者同士、微笑み合いすれ違ったよ。

休日は、とぼけた(昼寝の効用)/状況から・34

日を追うごとに遊びから遠くなる。 山歩きに海泳ぎ、川歩きなど、遊びは自然とともにあった。 「よく遊んだな」と発語できず、身心の内側に付着する物質。 畳の上、大の字で目を瞑って、訪れるものを待っていた。

生きる2011/娘と・77

お前を守り抜きたいが、もう無理なのか。 追い込む言葉が飛来する。 ただ、おれは伝えられるだろう。 人は、安心して死ぬこともできるのだと。 そう学んできた、父母や友人、愛する人々から教えられてきたのだ。

上を向いて歩こう2011/都市サバイバル・ノート185

雨が降り出し、風も出ていた。 寄る辺ない男は店の前で逡巡したが、ついに決意を。 もう3週間も考えてきたのだ。 店を出たときには、コートを着ていた。 胸を少しだけ張り、「そうだな、上も向いて歩くか」と。

コーヒーをもう1杯2011/マザーネイチャー・4

陽射しは山道でまだ寛いでいた。 熱いコーヒーを、わたしは飲んでいる。 菓子を頬張る、上出来だ。 ほどなくすれば、陽は急激に落ち始めるだろう。 再び湯を沸かす、「ファンタジーとは、このことか」と気づく。

単純な暮らし/状況から・33

嘘のない暮らしは、スッキリしている。 成長しない暮らしは、未来の人々とも共生できるだろう。 美の余韻に浸る沈黙の暮らしよ、続け。 上を向けば友の雲、眺めて厭きることを知らず。 単純な1日の困難と喜び。

わが祖国2011/状況から・32

力はなく、才覚と縁はなし、持ち合わせも知れたもの。 成長からは遠く、嘘はつけずに、自慢することもない。 ただ、不安や恐怖は一切なく、日々、微笑むことができる。 そうした国を望んではいけないのかしらん。

希望へ/希望の弁証法・5

生命が助けを求めたとき、人々を見放す国家の存在理由とは? 「脱国家」とも呟き、周囲を見渡す。 価値を共有、相互扶助が溶け込むネットワークこそが有用だ。 人類が最後にかかる病気だとしても、希望をと――。

休日の未来/子どもたちと・2

不吉で暗い曇天下、公園で子どもたちが走り回っていた。 歓声を上げ、顔を真っ赤にして。 「元気とはこのことだったな。そう、そうだったよな」と体感。 休日、それ故に身心がほぐれ、寛ぐこともできるのだった。

見守られながら/マザーネイチャー・3

道端で偶然出逢った男たちも立ち話を始める。 通り過ぎるとき、「そうか」の声。 振り返ればまだまだ続く様子、わたしも「そうか」と頷く。 大きな木のかたわら故、話は深まるばかり。 雨はすでに本降りだった。

カ・イ・カ・ン/マザーネイチャー・2

物質的豊かさは大切なものの、羨まない。 とらえ切れぬ化け物だもの。 だからか、山への思慕が募る。 寛容だが厳格、突き放すが迎え入れもし、耐えることを静かに受容できた。 全身で足場をつかまえてゆく快汗。

いつも新鮮/マザーネイチャー・1

古びることがなく、古より新しく鮮やかなもの。 朝陽に朝露、雲に陽射し、そうして夕焼けに闇夜。 目を覆う状況下、途方に暮れもするのだが――。 ただ、今日もまた、案の定、蘇る感覚へと誘ってくれるのだった。

山々を眺めて/些事の日々・9

雄大な景色を体感できる、小さなおれ。 「私はあなた/私以外に見えないあなた」という興味深い言葉を読んだ。 即、「あなたは私/あなた以外に見えない私」と思う。 おれたちは小さくも大きくもない拡がり──。

五感の妙/身体から・55

見ている眼は固定され、眼自体を見ることはできない。 同じく聞いている耳は音を立てず、聞こえない。 嗅いでいる鼻が臭いを発しても詰まり、臭わない。 今は身体の内側へ出向くが、いずれ外側へ帰ってゆくのだ。

あははだな/連れ合いと・1

「お爺さんが横断歩道を渡り切れず、一緒に渡ったわ」 実は周囲にいた家族に対し、憤懣やるかたない連れ合い。 結構毛だらけだが、おれの二日酔い、体調不良は? 「あはは、ご自由に」 いかすぜっ、秋空の高さ。