深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

面影が現れた/彼・84

面影がうかがえた。話し相手は高齢者ではない。若い彼から年寄りになったときの面影がうかがえたのである。体感していた、「いい奴だなあ」。彼が老いるまで、地上にいられないことが、少し残念ではあった。

白土三平先生/令和問わず語り・2

「大きくなったら何になりたい?」「はい、忍者です」「ワタナベくん、忍者はなるものではなく、消えるものだよ」爾来、教師には距離を置くように。世界文学ならぬ世界漫画ということで言えば、白土先生だ。

「さぶっ」/老道・126

帰路、春だというのに寒かった。しかも、貧しい上に、曇天。北風に正面からやられ、老いの過程で呼吸を。「寂莫だわな」と呟いても仕方なし。もっとも、本人は、ピーヒャラドンドンの浮かれ者なのだったが。

変わらないこと/暮らし・43

一切の期待はしない?できるわけもないから――。とはいえだ、無意識で期待しているときがある。希望だの、夢だのも、意味をなさなくなっている今、せめてということだろうか。齢は重ねたが、「どうすればいい?」と、感じていることにかわりはない。

今のほうが忙しい?/当世労働者覚書・107

昔も今も賃労働の現場は忙しい。が、かつてのほうがゆっくりしていた。若かったからこなせた?いや、手間のかかることは多かった。メールなど、便利なアイテムが増えて、気軽に使うことが増えた事態を想う。

涙こそを想う/この領土で・563

特攻隊を利用し続ける風土。 まるで活を入れるために、小手先の幻想化を謀っている? それもまた、歴史の改ざんだ。やむにやまれず飛び立っていった若者たち。数え切れないほどの涙が流されたことだけを想う。 和田静男 (DTBWB) 知らず知らずのうちに

バネとする/当世労働者覚書・106

賃労働の現場に電話がかかり、叱責を受けて落ち込む? それならまだいい。 怒鳴りこまれるよりは。 いずれにせよ、素早く対応するしかない。 誠意をもって、あくまでも丁寧に事実を説明していくしかないだろう。 Jimmy Fallon, The Who & The Roots Sing "Wo…

居心地の悪さ/唄・81

特等席なんて居心地が悪い。いつからか、そう感じている。そうした席に座ったことは稀なのに。慣れていない自分をよしとしているのだったが。そもそも、音楽に貫かれたとき、場所の感覚は飛んでしまうなと。

怠惰という感染症/この領土で・562

避難している方がいる。そうした時代だ、楽観とは怠惰・怠慢?身を、どのように運べばいいのか。思想より、想いのほうが強いものだが、いざとなれば雲散霧消となる。かくして、「せめてさ」のひと言が湧く。

句読点を打つ/言葉・153

日中、木々の中を歩けるだけでいいかなと。 息があがっても、ときに身心は穏やかになれるものだ。 鮮やかで静かな言葉をゆっくりと読んでもみたい。 稀にメモも取るだろうか。 決して活かされることはなくても。

昔むかし、あるところに/令和問わず語り・1

ふいに走り出す。 そうして、ゲラゲラと笑い出してしまっていた。 何が痛快だったのだろうか。 遠いとおい昔の話だが。 視線を交わし合うことはなったが、かたわらを走る友人たちを、強く感じていたのである。

「やばいよな」/当世労働者覚書・105

長い休みはやばい――。非正規雇用の財布に関してだ。今や7人に1人が相対的貧困で、4割が非正規ともいう。正社員と違って、働かなければお金は入らないのだ。わたしも、病気に捕まればアウトなのだった。

『母の日』に想った/家族と・8

いい息子は母に弱い?逆さ。まず母に弱いから、どうでもいい息子になる。すべてに当てはまるわけではないけれど。ただ、今となってよく分かるのは、わたし自身、その傾向がなかったわけではないということ。 ※諍いもあったが、そうしてとんでもない母親では…

ベッドはまだいい/暮らし・42

憧れたベッドという寝具。 ベッドの下の埃も魅力だった。 畳でない床の暮らしにも惹かれたのだ。 今は布団で寝起きしていて満足だが、いつかベッドに代わるのだろう。 できれば、自らの脚で歩き続けられたらと。 ※若いころ、りんご箱を並べ、ベッドとしてい…

育つ/姿勢・31

大らかさが消失しがちだ。が、いい加減ではない、拡がりを持つ闊達さは大切なのである。育つものは、勝手に育つのだから。集中している者に声をかけるな。たった今、育っていく過程としての瞬間なのだから。

会社は誰のもの?/当世労働者覚書・104

会社は株主のものである。確かに、それはそうなのだったが。それでもなお、意を尽くす社員たちのものと言いたくもなる。例えば外注先の家族も含め。何せ、命を傷めるどころか、削って削って青息吐息だもの。

自分を生きよう/言葉・152

心寄せる人が亡くなる――。すると、「死者の分まで生きる」という言葉がもれる場合が。が、とても傲慢ではないのかと。実際にできるわけがないのだから。暮らしさえ覚束ないが、せめて自分を生きようとも。

屋根の下に青空はない/健康法大全・19

子どもを伸ばすための学校。それなのに、何故閉じ込めるのだろう。青空の下、自由にさせてもいいのにと。似たようなことは多くある、あり過ぎる。中には、健康のために膝を損傷させてまでダンスする場合も。 St Paul & The Broken Bones - I've Been Loving …

「あ」/情報最前線・45

漢字や平仮名。古人が編み出し今にいたるまで伝えられてきた不思議な形。せっかくだ、丁寧に使いたい。今はもうキーボードに向かうことが多いのだけれども。それにしても、「あ」は何故、あという形なのか。

そうだそうだ/死を想う・39

そうだそうだ。死んだ人で生き返った事例をまだ知らない。中には冬眠していたとしか考えられないケースもあったようだが。いずれにせよ、死ねば、確実に死んだままである。もっとも遠い未来は分からないが? Blues For Langston And LaRue

共生なんてご免だな/この領土で・561

共生社会という。 が、差別や区別をしないと自分を守れない輩も。 「共生したかあないな」 正義や愛が、虐待や暴力へ結びつくケースも。 強制としての共生ではなく、共存という位相でどう折り合っていくのかと。 ※以上は、賃労働でお逢いした方の発言である…

いずれ迷惑をかける/老道・125

群れたくない。ついつい、後ろからついて行ってしまうが。頼ったとき自立が始まると言うものの、それでも頼りたくない。何のかんの言っても、頼りっぱなしの毎日だが。迷惑をかけるのは最後の最後で十分さ?

在ることを育てていく/マザーネイチャー・39

生まれて死ぬ。その過程で大切なことを得るときもあれば、大事なものを失っていく場合も。子どもたちも、社会化されていくために同様だ。いつか気づくのだ、在るだけでいいと。始まりであり終点、その充足。 ※現在65歳、「在ること以上の何を求めようか」と…

愉しみを少しでも/当世労働者覚書・103

不本意なまま倒れてしまう――。 そうならないためには? 小さくていいから、愉しみを持つこと。 低くていいし、無論、狭くてもいい、暮らしに組み込むことだ。 賃労働とは別の文脈が、求められているのだった。

読む/情報最前線・44

新聞を久しぶりに熟読した。 最先端の情報という。 が、実際のところは判断のしようがない。 思想から現場の声まで、盛りだくさんではあるのだったが。 変革への意図が明確でないのは仕方がない、企業だからか。

目を細めて/些事の日々・284

善はときに鈍い。 判断停止と想われる場合も。 無知そのものと感じられるときさえある。 だからといって、善を全否定はできないところが厄介だ。 偶然のように立ち現れて消えていくとき、目を細め、嗅いでいる。 Fats Domino - My Blue Heaven

忘れたわけではない/言葉・151

忘れたわけではない。単に想い出せないことが増えてきたのだろう。事実、言葉をいつ覚えたか、想い出せないが、今、画面に向かうことができているのだった。忘れていないが、想い出せないまま、感謝している。 Edwin McCain - Maggie May

まだマシな害/この領土で・560

腹黒い奴がいる。が、それよりタチが悪いのは、邪悪な心の持ち主。素直であればあるほど、害は大きい。じわりとであれ、広がっていくからだ。腹黒い輩は善ではないが、「まだ救いようがあるよな」と体感を。 ※腹が黒い手合いは、まだ牧歌的と感じているのだ…

外へ/この領土で・559

「己の心こそ敵」なる文脈。よく分かる、実によく理解できる。ただ、敵は外にも偏在していることを忘れてはいけないだろう。自分を否定している間に、よろしくやっているのだった。心は、外にも向けようか。 Fairport Convention (Sandy Denny) - Knockin' o…

誕生/マザーネイチャー・38

「凄いな」生命が燃えていると体感したのである。まだ見えていないのに、動きをつかまえているかのよう。言葉だって知らないのに、語っているのだった。新しい元号に浮かれていない、乳児に目がいくばかり。 Hauser & Ksenija Sidorova - Libertango