深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

8月も逝く/この領土で・507

花火に手話、エアギター等々。 競うものなのか、どうか。 どれもみな、受け手あってこそ、届いてこそ。 しかも、ときと場所、何よりその場にいる人々による。 なあんだ、いつものこと、毎度まいど、気づくこと。

夢想のとき/老道・108

病があっても、倒れるとき手が咄嗟に出ればまだいいのだろう。 健康なときはお金を払い、いざ、病気になったら無料のシステムをとも考える。 意味のない夢想なのか。 いいじゃあないか。 いくらでも逃げたって。

手が出るかなあ/老道・107

老いは病気ではないが、病気の如き状態になるときが。 若いときに比べてだが、病気がなくても不健康なときがある。 無論、病気があって元気な場合も。 ともあれ、倒れそうな人に手が出ることこそ健康なのである。

追われるだけでは/老道・106

頭は切れないが、何とかやってきた。 今夏65歳になることができたのだ。 ギアチェンジしたほうがいい? ただ、身心のほうが勝手に変わっていくのだったが。 「その変化の対応に追われるだけでは」と取り合えず。

連れ去る/彼・81

呑み終えたときのこと。 彼は、「連れ去っていこう、あいつを」と想ったそうだ。 「ただねえ」と続けた。 「まずは自分を連れ去らないといけないんだよな」 何を言ったのか不明だったが、何となく分かっていた。

吐き切る/呼吸・66

気づいてしまった、あらためて。 息を詰めている自分に、この身体に。 肩がこるだけだろう。 そこで、気づいたときは息をゆっくりと吐く、吐き切れるまで。 すると、自然と吸っていくのだ、整っていくのである。

遅刻しないで済んだが/些事の日々・268

早朝、ベランダの手すりに鳥がやって来た。 視線が合う。 すると、とんとんとお隣さんへ。 「境界がないんだな、関係もないんな」 しばらく待つことにした。 そのとき、空へ向かって飛んでいくのがうかがえた。

早速/歩く・50

人の無意識へ恐怖を与える自動車や自転車に、ヒヤッとする。 不快な心根で抵抗していくしかない? 命を縮めながらも都市歩きを続ける日々なのだ。 が、それでは単なる消費者。 快汗をまずはと、歩き出す本日――。

食欲減退?/食卓慕情・13

食べることの多様さ。 例えば、舌触りや歯応え、そうして喉越しなどを感じている。 満腹すれば、満足か。 味にしろ、甘味に酸味、苦味に塩味、うま味なども。 食欲が落ちる暑さの中、いくつものことを体感する。

飛べ! 紙飛行機/老道・105

暑さで寝苦しく、早朝に目覚めた。 早速、まだ人の呼吸で乱されていない公園へ。 植物の時間帯に潜り込む。 そうした中、爺さんが1人、紙飛行機を、嬉々として飛ばしていた。 あれは一体、何だったのだろうか。

野垂れ生きの現在、想像するぐらい勝手だろう?/この領土で・506

野垂れ死にという、実は判断停止。 死体になった後の始末が済むまでが問題なのだ。 伝染病の原因にもなるという。 三世代同居は存外、効用がある? 関心はないのだが、今や下層階級の特効薬なのだとしたら――。

心を知るのは、何故?/当世労働者覚書・81

技術は訓練すれば身につくとされている。 が、原発問題は解決していないのだったが。 いや、こうだ。 正対した相手の心を推し量ることができることこそ重要なのだ。 もっとも心を弄ぶことはご法度なのだったが。

テーマパークとやら/この領土で・505

行けば行ったで愉しいのだろう。 が、もう行きたくはない。 お金を収奪されるという感覚が残響しているのだった。 が、今やどこもかしこもテーマパーク化? 自分の場所で自分の場所を作ろうとするしかないのだ。

啖呵を浴びるか/平成問わず語り・64

禿げてきたのが今日の悩み。 いつまであるか分からないのが明日の逡巡なのだろう。 「聴いてねえよ」と声を大にして言いたい。 が、無視されるのがオチ。 胸のすく啖呵を聴いて、スカッとすることにしますです。

美味しいと感じるのは、いつ?/マザーネイチャー・32

それにしても勝手にどんどん育っていくものだ。 いつ美味しそうと感じるのか。 視た瞬間か。 それとも、もいだとき、食卓に出たときか。 涼風が熱い土とバランスをとり、下方から上方から、左右からやって来た。

奪われて/この領土で・504

組織や世間、社会や国家となると薄まって、遠のき、何より杜撰に。 個人と個人なら、やさしく、自然に笑顔が出るときも。 偽善や冷笑、軽蔑や罵倒。 相手への想いは大切だが、排除の想いが個を奪っていくのだ。

アンパンの効用/老道・104

高齢者の家へおじゃますれば、よたよたとお茶を入れてくれた。 しかも、アンパンも出してくれて。 ご馳走なのだろう。 負担が気になったものの、ありがたくいただいた。 老夫婦の笑顔こそ嬉しかったのだったが。

手が伸びない?/老道・103

マナーもルールも、おまけにエチケットも、へったくれもないものね。 近代の超克もいいが、近代以前の身体性か。 すかした意味不明の輩たちが跋扈。 年寄りが倒れそうなとき、手が伸びないだけでもう、ダメだよ。

愉しいこと/平成問わず語り・63

考えること。 そのために、身心の声を聴くのである。 それこそが考えることとも言えるが。 そうして別の関係に向かうこと、向かおうとすること。 生きている間に愉しいことって、そういうことじゃあないのかな。

たまげること多し/老道・102

それにしても、佳き人に危害を加える輩の何と多いことか。 たまげるね、ったくの話がさ。 おれはどうかって? 軽薄で頓馬、しかも息ゼイゼイってところさ。 熱風と大雨の狭間で立ち上がろうとしてはいるんだが。

毎日が締め切り/この領土で・503

言い合いは悪くない。 互いに想い、互いを体感しているなら。 負の感情に駆られたにしろ、いずれ鎮静化するのだ。 嬉しいことさ。 それに比して、馬耳東風の為政者がまた、わたしたちの、自らの首を絞めていく。

小さな人/車内慕情・9

小さな人が満員電車に乗ってきた。 夏なのにコートを着用。 「えっ、この時季に?」 ようやく視えた顔は、婆さんそのものである。 目的の駅に着き、気になったのでうかがえば、書類らしきものに目を通していた。

日々の津波=ブラックな会社/彼・80

「ひど過ぎました」と彼。 「自分が楽になりたいだけの罵倒や排他性も」 何より、「威嚇までされては」とも。 諌められない上層部には期待はしなかったという。 手を震わせ、「津波からは逃げるしかないです」。

持ちたい/この領土で・502

今日、あの人は、何をしているのだろう。 身心の調子はどうかな。 昨日は嬉しいことがあったようだな。 結果、呑み過ぎたようだが、大丈夫かな。 そんなふうに心配できる為政者を生涯1度でいい、持ってみたい。

悦びを携えて/老道・101

老いの過程を生きる日々、壊滅への歩み。 この時勢、発見につながることが悦びに。 降り積もっていく悦びの束こそを。 今・ここに踏みとどまることを可能にしてくれる。 倒れていくなら悦びも携えていけるかな。

戦前・戦中民主主義?/この領土で・501

分からないな、民主主義。 議会制のほうが前面だもの。 少数の意見を尊んで聴くことが前提だよ。 そうして、結論に至る道のりを全面開示。 汚染された石ころを丁寧に除けつつ、着実に歩むことは守って欲しいよ。

太古を体感する/呼吸・65

息を吐く。 気づけば、声となっていく。 息を再び吐く。 言葉になっていくときもある。 そうして、目の前の人が息を吐く。 わたしは待つ、見つけようとする、声や言葉もさることながら、太古の人との重なりを。

運動/食卓慕情・12

単なる命ではない、食べているのは。 奪った命をいただいているのだ。 しかも、死んだものが喉を通り、胃袋、腸へと。 「せめて」と。 「せめて、体内を通過する間、合掌と同義の、体内の運動でありますように」

浸る朝/平成四季派・43

夏の早朝、目覚めようとする。 実際のところは、目覚めてしまうのだったが。 すでに明るくなり始めた公園へ出向く。 そうして、まだ人の気配がないことをよいことに、植物の時間に浸ってみる。 木々の場所でだ。

商品時代/情報前線時代・35

今や概ね、独学でできる様相である。 そもそも、商品を大量に売るためにだ。 素人でも簡単にできるようになってきたのだ。 無論、無駄な時間を費やすことにもなるのだろうが。 身心をこすり合う日々は、何処へ?