2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧
枯れていく花がある。腐ったり、朽ち果てていく花も。地上に落ちて踏みにじられる花、飛んで行き土に還る花もあった。美しさをいつまでも、どこまでも保っていくわけではない。一期一会を、今日も体感した。 ▲『またしても、ここに』(写真)ワクチン接種2…
テレビを視た。選手たちの喜びの声の奥には屈託のにおいも。本当のところ、おもてなしはどこへ行ったのだろう。今や、一刻も早く閉会して欲しいだけだ。もっとも、そのときはさらなる地獄絵図が待っている? ▲『人が少ない』(写真)過日、撮った。午前中で…
今はもう、応援していた選手の試合を視るつもりはない。いや、怖くて視られないのだったが。専門家は言った。「スポーツ選手って、強いのは確かだけれど、かぜを引きやすいんだよ」言葉が強く残響している。 ▲『夏の木々』(写真)木々もまた、夏を生きてい…
憤る医師や憔悴し切った看護師。戸惑う掃除員も。彼ら彼女らを前に、「五輪で元気になれますよ」とほざける度胸は、わたしにはない。コロナ禍、飢えをしのぐために、水を飲む子どもも。この国の話なのだが。 ▲『一服』(写真)炎天下。座っていた。目の前に…
嘘と隠ぺいが続く。根底に、いや、表層にも現れているマネーの構造。長きにわたり、不信の時代は続いてきた。今も続いているし、今のままでは続いていくのだろう。「何てことをしているんだ」が本心である。 ▲『あそこまで』(写真)ベンチが愉しみになって…
この日のために選手たちは頑張ってきた?彼ら彼女たちだけではない。衛生の手間が増えた賃労働者から、怯えながら通学する子どももまた。選手に罪がないとは、わたしには言えない。沿道に群がる人々同様に。 ▲『倒れるな』(写真)ときに、倒れそうな木に出…
それにしても日本語。かつてのそれが、何とも難しいとは。昔の人の感受性が分からないということもあるのだろう。昭和の人たちの想いさえ届かないときも。「自国語を勉強するしかないか」と痛感する日々だ。 ▲『木々よ』(写真)朝のグルリを一新させる陽射…
2011(平成23)年の5月ぐらいのことだろうか。子どもたちがキャッキャッとやっていた。遊びは、地震ごっこ。一瞬驚いたが、しまいには感じ入っていた。「ああして散らしてもいるのか」と気づいたのである。 ▲『雲よ』(写真)夏空に浮かぶ雲。象や熊、犀へ…
今日も賃労働だった。それにしても、電車に乗って、みなはどこへ行くのだろう。特に興味はないのだったが。存外の人出で、どうしたわけなのだろうと。出掛けなくてもいい暮らしは、豊かなんじゃなかろうか。 ▲『剥ぎ取られ』(写真)「あらま」誰がやったの…
大木には幾度も感謝してきた。例えば、雨を遮ってくれたとき。しばしの雨宿りで、待つことのバリエーションを知ったのだろうか。ともあれ、「助かるなあ」。かくして、大木に、お礼を伝えに行く夏の晴れ間。 ▲『覚えられない自然』(写真)「いいなあ」そう…
賢人に直接出逢ったとする。しかし、教えは分からなかったかも知れない。中学生のとき、まさに出逢ったビートルズやディランなど。当初、騒音、要は音楽ではないとの逆騒音が溢れていた。今や教科書に――。 ▲『公園だもの』(写真)公園。いい言葉だ。公の園…
人との関係の中で大切な、自分の顔。己の表情など、視ることはできない。そうして、背中が示すものも、また。ただ、相手の動きなどから、感得できるときがないではない。「そうか、おれはこうなのだな」と。 ▲『あらま』(写真)「あっ」驚いた。「今もこう…
聖人君子でさえ、人は変えられない。 ましてや、凡人においておや? とどのつまり、本人が気づくしかないのだったが。 が、人は他人の下着をおいそれとは身に着けられない。 が、自分を脱ぐことはできるだろう。 ▲『公園にて』(写真)都内の公園。人々は、…
「昔は地獄があると教えられ、律せられていた」との言葉。今はどうか。もうとうに地獄は消えた。「かつては死でリセットにならなかった」心性とは対極か。天国はあり得ないし、今ここが地獄とも言えるのか? ▲『切り株』(写真)座るのが難儀になってきた。…
こうした言葉を聴いた。「価値のないことから救われる路」確かに価値のないことをし続ければ、亡羊・茫洋としてしまう。耐えるのは、簡単ではない。が、悪いことをしたわけではない点は、覚えていて欲しい。 ▲『小道の快』(写真)歩く。愉しい。歩けるだけ…
「仏教は届き難い」という言葉。つまり、受け止めたくない問いを発しているからだという。1人ひとりは、自らの価値観で生きていることも影響している?いや、問いを受け止めて、自らの価値観に気づく場合も。 ▲『小汗をかく』(写真)自転車道で、自転車か…
犯罪者と地続きの場所にいる。認めたくなくても。独自で奇妙な人はいるのだった。が、普通とされる方も、してはいけないとされることをしてしまう。要は、いい悪いではなく、苦い事実として受け止めている。 ▲『自転車道』(写真)1日に幾度も、通過という…
親鸞をめぐる話を聴いた。結論はこうだったなと。「問題が消え去ってから救われるのではなく、問題の中を歩んでいけるという救い」難儀だなと。事実だと了解した後で、救いという言葉にひっかかっているが。 ▲『生い茂る』(写真)自転車道もスッカリと夏に…
感情が渦巻く。そうして、自らの内部で何が蠢いているのか、言葉を湧き出させる。それで治まるわけでもないが。いずれにせよ、言葉によって体験が経験になっていく。が、無駄なのだ、この憤りはと想う日々。 ▲『たった一人の休日』(写真)平日に休んだ。と…
夏――。テレビからは、まるで季語のように戦争の特別番組が流れてくる。が、今夏、その必要はないだろう。やる気になってもらい、五輪をつぶさに追えばいいのだから。今朝もまた、習慣となった合掌をした。 ▲『森山大道ごっこ』(写真)ときどきしたくなる^…
「守る」だなんて。「安全安心? よしてくれよ」そう言うしかないのだろうが、足もとはどうなのか。嘘まみれはもう、とうに見破られている。事実、今日もまた、人々は死んでいく、別れの挨拶もままならず。 ▲『3色』(写真)雨の翌日。黒と水色と緑が、眼に…
ときの首相が嘘つきなのはあえて言うまでもない。幹事長のとき、当時の首相の容態を訊ねられた。すると、「いたってお元気」と。が、入院騒ぎがすぐに起きた。もっとも正直で、実はお元気だったのかしらん。 ▲『書店へ・1』(写真)「えっ、これを買うのか…
犬の寿命は、人より短い。人は、犬より長く生きていく。ただ、齢を重ねた者が、ついに飼い始めることは、どうなのか。わたし自身、諦めなければいけないのだろう。信じるばかりの、命の愛らしさを想いつつ。 ▲『鬱蒼と』(写真)木々も夏か。「うむ、いいぞ…
求めるものは何か。まずは立っていられる安心・安全か。お金に一切関係しない豊かさもまた、望んでいる。要は、息のしやすい明日を切望しているわけだ。何と為政者たちも、同じことを言っているのだったが。 ▲『出番を待つ』(写真)何もなくなっていた畑。…
今やどうなのか。自助・共助だけではどうしようもないところにいる。家族に徹底的に自閉していくのも、理解できるのだ。事実、外へ出てもロクなことはない。食卓に世界は乱入していても、自閉は逃げ場所か。 ▲『夏野菜』(写真)美味しそうだった。すでに茄…
若いとき、たとえ面白くなくても、しっかりと暮らし抜く。そうして、老いたとき。つましくとも、大らかに、しかも穏やか、かつ静かに暮らせたらいい。どんなに素晴らしい日々だろうかと。わたしは失敗した? ▲『空席』(写真)休日に、賃労働。慌てて飛び乗…
若い世代は冒険をしないと批判、悦に入る手合い。呑気なものだ。老いたときに備えて堅く暮らし、何が悪かろう。いや、いいことではないか。老いたとき、疎外の前線である賃労働で時間を奪われることはない。 ▲『そうかあ』(写真)山々が視えた。「そうかあ…
毎日が賃労働だ。「いつまで働き続けるのかな」「死ぬまでか」と感じてしまい、想わず、「ゲッ」と。そうなる可能性は高いのだった。事実、年金だけでは暮らしていけないからであるが、そればかりでもない。 ▲『講堂の中で』(写真)コロナ禍の雨の日。自転…
夏空はいい。今・ここを何の仕掛けもなく、遠い場所にしてくれるのだ。呼吸している、最も身近なわたしさえ。リアルで強烈、怖くもある宇宙にさえ向かっていけそうにさせる。汗を拭い、またしても見上げた。 ▲『通学路』(写真)生活路でもある。前首相が通…
保守?「よく分からないな」と。そうではなく、もっと的確な言葉があるだろうと。反動、これである。お人好しもいい加減にしないと、やられるだけと想ったが、お人好しのよさまで否定はできないだろうとも。 ▲『奥へ』(写真)路地裏や裏路地には、惹きつけ…