2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧
持ち合わせはない、もう長く。 命はある、瑞々しくはないが。 涼ではなく、炎暑の詩歌はまだ立ちあがってこない。 それでもなお、風を食もうとしていく。 思想ではなく、流動の姿勢をキャッチしようとしている。
鬱陶しくも、暑っ苦しい日々。 息苦しいとも言えるだろう。 が、知っている。 自分で自分を裏切らない限り、パックリと開いた傷口は、必ずや閉じて行くと。 そうでなければ、生きていても仕方ないじゃあないか。
普通に運転すればいい? ふと疑問に想う、運転自体、普通のことなのかと。 窓の外、車が何台も走って行く。 手元を見詰め、「こっちのほうが伝承されるべきさ」と。 テーブルには3本目のお銚子に冷奴、枝豆が。
親父を知っているが、知らない。 戦争中のことを、正確に聴いたとは言えないもの。 8月15日はどう過ごしたのだろう。 何を想ったのだろう…。 8年後、誕生した子の顔を視て、誰にまず知らせようとしたのか。
小学生のころ、狭い住居で宴会があると、突然、踊り出す人がいた。 「モンキーダンスじゃないよな」 子ども心に恥ずかしかった波の如く滑らかな動き――。 実は見惚れたのが沖縄特有の踊りと、後年知った。 合掌
詮索や管理、監視が過剰に――。 度が過ぎればどうなる? 街路を歩いているだけで犯罪者、ついには極悪人に。 全身で記したい、記さざるを得ない、記すべきだ。 「それではもうお仕舞い、何もなくなるんだ」と。
店に入った途端、「しまった」。 子連れの団体が周囲を占領していたのだ。 案の定、喧騒以上騒音未満。 予約した手前、出るに出られず呑んでいると、「静かにしてください」と。 何と女将がたしなめたのである。
リズム・メロディー・ハーモニーだけではない。 音質・声質もまた忘れられない。 同じ言葉でも、変革の促しを感得したり、踏み止まる大切さを体感したり。 聴き手が音楽を成立させているのだ。 風が吹いてきた。
あれこれと、むき出しな時代だ。 されど、視えないものは視えない。 何もかもが隠蔽された時代だ。 しかし、視えないものが見えてもいる。 暑い日々だが、蒸発させてはならないものが確実にある、そこかしこに。
では、約束していただこう。 戦争には一切巻き込まれないと。 もしも死者の1人、いや、ケガ人が出たときには、首のご提供を。 介錯は、愛する妻にこそお任せしたい。 発言に嘘がないのなら、約束できるはずだ。
冗談じゃねえや、ったく。 休日は雨か、労働だもの。 海にも国会議事堂前にも行けないし、雨が降り出したんだ、干しっぱなしの洗濯物、どないすべ。 嫌になるぜ、あ、ごめんごめん、気づかず。 どや、も、1杯。
安保法案、結局、戦争ができる・する国への変貌。 原発の再稼動、要は暮らしへの軽蔑。 沖縄の基地、つまり本土の基地問題。 まだまだあるが、死の輸出入はご免だ。 どれもが、大量虐殺=集団自殺の相貌である。
都市にも自然が満ちている。 例えばコンクリートを割って出て来たような草たち。 五感を働かせれば、感じ取ることもできるだろう。 実は、匂いは鼻の奥に届いているのだ。 何より空を見上げれば雲が湧いて来た。
消耗していても、歩くことはできる。 が、リズムが作れないと、逆に疲れてしまう。 まずリズムの創出を心がけること。 うまくいけば、メロディーやハーモニーもやって来て、一体となる。 声質や音色も鮮やかに。
「見送るのはもういいよ」 やはり、そう思う。 「見送られるのには、まだ早い」と、誰かと同じように感じつつ。 誰しもいずれ席を譲らなければならない。 が、今はただ、「見送るのはもういいよ」と、繰り返し。
苛立ち、文句を言っただけでは何も変わらない。 盛りのついた何とやら、蹴散らされるだけ。 が、動物にもなれない、いや、なろうとしないだなんて。 変わらないことが変わっていない。 沈黙は泥、発語は金の今。
冷静な格好よさ? 乾き過ぎた人間嫌いでなければいいのだが。 もし、人の生命が輝くなら、表札も捨てたものではない。 が、すべて反転する可能性こそ捨て去ってはならないだろう。 1日には朝と夜、昼まである。
まだ歩いたことのない小道と出逢う。 初めて歩くときの鮮やかな感覚は捨て難い。 一方、歩きなれた、よく知っている小道もまた。 季節ごとに新鮮な相貌を垣間見せてくれるのだ。 記憶しきれない自然からの問い。
今の時代を歴史書として読み解こうとする。 が、遠近感をつかむことがなかなかできない。 1枚の絵にもしにくいのだった。 ふと、言葉を初めて操り出した人々の後ろ姿を追ってみる。 交通しようとしていたのだ。ブッシュ・ドクターアーティスト: ピーター・ト…
原発だけではなくて、基地も、東京へ。 あるいは、隔離病棟、戦場も。 冗談ではない。 そこまでしないと、何も変わらずに、あれこれ温存されたままだ。 そも、蓋をしても、どんどんどんどんと、はみ出してきた?されどスウィング -相倉久人自選集-作者: 相倉…
片付けの際、出て来た小・中学生のときの卒業アルバム。 覗いてみれば、すでに記憶にない顔も。 気になる奴も探したが、すぐには分からない…。 そんな按配だ、今、すれ違っても、分からない顔ばかりなのだろう。
沖縄に原発、地震に貧困、戦争に労働強化。 すべて地続きのこと。 悪びれることはない、体感したことを伝えていくだけだ。 もっとも、歯牙にもかけられない? いいじゃあないか、仲間には必ず届くはずだから。
数え切れないほど物語が生産されてきた。 たった今も、なお。 愉しく消費されてもいる。 そうして、おまえとおれは、どこにいたのだろう? 2人の間の泥濘の謎は、2人だけで解けるわけもないと知ってはいたが。
同じ方向で考えている。 が、着地点が違うことも。 「ああ、そうか、そうなんだ」 大切な領域が何かによって、分岐していくのだった。 互いが互いの命を保証し合おうということに、かわりないのではあるけれど。
気付けば息をつめていた――。 「まずいよな」と身体からの声。 血流に悪影響云々? 「いや、そうしたことではなくて」と息をゆっくりと吐き切る。 できるだけ深い呼吸を繰り返すことが、希望であり、夢である。
まともな会話さえなかったので別れた? 言いたいことは分かる。 が、まともな会話とは? 湯が沸く中、会話らしい会話もなく、大切な情報は得ているものだ。 そうして、意思疎通も、ときに出来ている朝の中――。
警察官や自衛官になろうと想わなかった。 お金とほぼ縁なく暮らしてきたが、考えたこともない。 中身は空っぽなのに、重過ぎる荷物は捨てたいだけ。 そうだ、そうなのだ。 夜には夜の明確な役割があるのだった。
薄暗い中で恐怖は募る一方。 いっそ真っ暗なほうが、マシ? 監督と支配、指導と拘束、教育と刑罰は違う。 あれこれ一緒くたにしてグツグツと煮込んで、「はい、どうぞ」? 歩いている、歩いていく、境界線上を。
民主的独裁だなんて、独裁にかわりはないだろうに。 独裁的な民主にしろ御免だ。 「自由」と何気に小さな声で呟いている、いく。 あるいは、「解放」とも。 古くからある言葉が今も新鮮で、求められているのだ。
月を視ては、宇宙との対話を。 ハワイどころか、近隣のレストランにも行けない貧乏人だわな。 ざまあみろ、ハワイやレストラン、宇宙は広大無辺だぞ。 休みなき漆黒。 休みという概念もなく、月よ、今宵は輝け。