深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

飽食の時代の結果/食卓慕情・48

リベラルの長所は忍耐と寛容か。ただ、そうであるが故に、弊害も。例えば新しい事態に対応できていないのだ。餓死より、いわゆる生活習慣病で亡くなる人が多いなど。無論、餓死は大のつく問題なのだったが。 ▲『草の季節』(写真)人が暮らしているようだ。…

懐かしい人/戦争・33

親の仇とは、例えば戦争へと導く輩。墓には、わたしの知らない親族もまた、入っているのだった。空襲で亡くなった人もいると聴いている。写真を視るとひどく懐かしい気持ちに。逢ったこともないのにである。 ▲『小さな図書館で』(写真)「あれ?」視た記憶…

ゲップばかりでは/この領土で・834

否定的なのはまだ、いい。が、厭世的なのは、どうか。生きていくのだもの、ゲップも大切だが、それだけではちっとも展開していかないよ。絶望をせっかちと言い切る力はない。が、似ているなと痛感している。 ▲『土を想う』(写真)散乱していた。木の実も帰…

いつだって今・ここ/老道・196

高齢者が虚無を抱えて、どうする?後は死ぬことだけを考えればいいわけではない。些事も押し寄せてきているのだから。暗くなって淀んでいたって、仕方なし。今・このときを乗り切っていければ、まずはいい。 ▲『久しぶりに挨拶を』(写真)富士。久しぶりに…

わたしはしない、読むだけだが/情報最前線・58

ツイッターが俳句の国に相応しいとは想わない。ただ、超高齢社会には適しているとは感じる。長いものが読めなくなっているからだ。その弊害云々は置いておくが、「あっ、そうか」と。夏のメディアでもある。 ▲『風情』(写真)惹かれた。老いた自分を体感し…

申しわけないが/この領土で・833

営業には宗教のような側面が。自社を信じて拡販したほうがいいのだ。宗教にしろ、同じか。保険の勧誘を受けてきたが、勧誘する方が心底、幸運・幸福と想えたことはなかった。必要なら自分から出向いていく。 ▲『紫陽花』(写真)梅雨である。うっとうしい。…

悲喜がほぼ同時に/車内慕情・21

電車に黒いミニスカートの男性が乗って来た。何と米国人たちが囃し立て始めたのである。悲しくなった、「いつまでも植民地だな」と。と同時にだ。「オカマになれるほど解放されたんだよ」と嬉しくもあった。 ▲『木肌』(写真)質感があった。都市とは雲泥の…

何処に?/居場所・10

寄港地は、どこになるのだろう?無事、旅を続けていくためには、なくてはならない場所である。が、見つかったとは言えないのではないのかと。物資の補給もできず、何故なのか?今、いる場所が不明だからだ。 ▲『梅雨に』(写真)梅雨は続く。紫陽花は好きな…

わたしは不寛容だ/令和問わず語り・110

不寛容はいただけない?が、その前に、自分はどうなのか。いっそ、不寛容な領域があると認めたところからではないのかと。事実、ときの為政者に対して、硬直して不寛容になっているのだから。そこからだと。 ▲『亀』(写真)足もとで、何やら動いていた。「…

深夜に落ち着く/呼吸・95

賃労働が長引いた深夜のこと。突然、想いが至ったのである。「瞑想をしてみるか」と。「イスラム教徒とコーヒー」とのメモが机上に。軽く身体を叩き、椅子に座り、眼を閉じてから、呼吸にだけ想いを向けた。 ▲『木』(写真)「あはは」木のほうが、高かった…

夢かあ/令和問わず語り・109

「いい夢を見ることができれば、つくづくいいなあ」と。では、どんな?身心が落ち着いていくのなら、どのような夢でもいいのだ。つまり、今・ここで実現できることなのだろう。現実逃避とは決して言えない。 ▲『石』(写真)かつて、石は今より、永遠に近い…

その理由/言葉・244

誰が言ったか。「教えるようになっちゃ、おしまい」と。その通りだと想いつつ、理由を考えれば答は簡単に出た。要は、自分に向かうことが疎かになっていくからである。確かに、教えるようになってはダメか。※もちろん、自分が自分に教え、学ぶといった文脈に…

「大丈夫?」/当世労働者覚書・164

「上司がさ」と彼。「あれこれ嘆いて、ちゃんちゃらおかしいぜ」立場をわきまえない呑気な戯言と思われても、仕方ないのだろう。「だから、笑ってやったよ」思わず、「大丈夫なのかあ?」と聴き返していた。 ▲『踊る木』(写真)「あっ」木が踊っていると体…

民として/この領土で・832

民という言葉は、「目に針を刺すさまから」とのメモが。「本当か?」と。事実なら、恐ろしいことだ。民として自ら刺すのは避けたいが、刺されるのも困る。かつ、口を閉ざすしかないときもあるのだったが…。 ▲『梅雨に』(写真)自転車を止めた。おりて、しば…

闘えない/この領土で・831

今、求められているのは何か?自己肯定感とか。一瞬、理解できなかったが、格差社会が進み、持てない人たちが、子どもをはじめ多いのだとか。となれば、「闘えないのです」という指摘。悪循環の最たるもの? ▲『足下の花』(写真)「あっ」踏みそうになる。…

嗅いだ/身心から・109

何故だろう、脇の匂いを嗅ごうとしたのは。実際に試してみて気づく。細く頼りない縮れた数少ない毛に。その後は、いつものようにシャツを着て、歩き出していた。遠い昔のことが、ふいに想い出されたのだが。 ▲『轍と影』(写真)雨上がりの中、自転車で走っ…

草履の季節に/令和四季派・27

草履の文化をふと想う。かつて、この国では靴の文化でなかった。足を決して窮屈にせず、草履で済んでしまえたのだ?「悪くないのかもな」と。いや、いいことではないのかと、忽然と言い切りたくなっていた。 ▲『練馬』(写真)ときおり眺めに行く畑。今回は…

3人で「プレイボール」/遊び・33

「お~いっ」「やろうやろう」「そうだね」子ども時代のこと、草野球をしていた。ただし、たった3人でなのだったが。それでも、愉しんでいた。想像力を働かせ、1人が多くのポジションを愉しんだのだった。 ▲『竹馬の友?』(写真)「あはは」そう思わず。…

暮らしの背骨/この領土で・830

人々を権力から守ってくれるのが憲法とのこと。変えたい由縁か。あれこれ意味不明、いや、とんでもないことである。実は天皇に関する部分など、疑問もあるのだが。敗戦国のまま、無防備で暮らしていきたい。 ▲『根っこ』(写真)頭を土の上に出している。1本…

匂いを嗅ぐ/マザーネイチャー・71

手元に引き寄せる。そうして、しばし眺めたのである。というのも、とらえ切れなかったからだった。そうして、匂いを、ゆっくりと嗅ぎ、「いい按配だな」と体感するばかり。木の香りに、陶然としていたのだ。 ▲『石』(写真)大きな石。並んでいた。あちこち…

肉親3人の水着姿/プール百景・27

プールで、あきらかに肉親と分かる3人が歩いていた。滅多に出会えないシーン。「あっ」と感じた。高齢の女性がプールから出るときのことである。杖を手にするまで、息子と孫娘に支えられていたのだった。 ▲『あそこへ』(写真)暑い日。「あそこだな」木陰…

現在植民地事情/この領土で・829

1960年代の夢と無知。 今も同じように無知のまま、夢だけは消えた?/諸外国に晒され盗まれていく、この植民地。大国の陰謀で、戦争だけは相変わらず発生を。さて、何処へ行くのか分からぬままに、生きていく? ▲『郷愁①』(写真)「あっ」昔視た、動画の世…

利/この領土で・828

喧嘩を売られてきたとする。商売上手よろしく、巧く立ち振る舞えるのか、どうか。こだわるのはいい。が、こわばり、硬直していたのではいただけない。「欲しいものを提供し続け、利を得られるのか」なのだ? ▲『がんばっているな』(写真)図書館。今回の特…

眼球の運動/野の花チャイルド・45

野には花々。暑くなってきて、いよいよ輝きが増してきた。見詰める、眺める、あるいはチラリとうかがう。どのような目の運動にも、存分にこたえてくれるのだった。立ったり、座ったり、歩いていたりしても。 ▲『練馬慕情』(写真)ときおり訪ねる畑。安心材…

説得力がある古い声/当世労働者覚書・163

実感は持ちにくい?が、女性はもとより、若者もまた、使い捨てであることに変わりはないのだったが。事実、大黒柱とやらも、どんどん追い込まれているのだから。いやはや、古典的左翼の声さえも説得力がある? ▲『初夏の小川』(写真)近隣の小川。というよ…

もらって当然なのだが/マネー2023・1

年金。「社会的な仕送り」という言葉と出逢った。確かにそうなのかも知れない。が、実際は、賃労働と縁がなくなり、納めていたものから当然得られるものなのだ。下げてくる勢力を支持する意味が分からない。 ▲『またしても木々の下』(写真)水道局である。…

絶景/プール百景・26

上を向き、歩いていたときのこと。ガラスの天井には、プールの揺れる水面が映っていた。追いかけるだけで面白かったものだ。しかも、月もうかがえた。戦地とは違う場所にいられる幸運を、臆しながら体感を。 ▲『逃げた』(写真)突然の雨。「あそこがあるな…

明日を迎えるために/戦争・32

病気で自死する人がいる。老いに耐えられなくなって、する人も。病人や高齢者と共生ではなく、共存できるグルリが大切なのではと。相互扶助という言葉を、死語にしていいのか、どうか。戦禍の今だからこそ。 ▲『見詰める』(写真)花々のよさ。見詰める、眺…

カミュとの対話/死を想う・60

山頂へ岩を運び終えた途端、転がり落ちていく岩との話。死んでしまうからと言って、生きることをやめてしまう?そうもいかないのは、今、生きてしまっているのだから。しかも、だ。下山は、1回だけなのだ。 ▲『ご近所の富士』(写真)ときおり訪ねる。「こ…

アイドルだって?/情報前線時代・57

知っていたのだろう?彼らが性犯罪に巻き込まれていたと。まずの恐怖。そうして、ありとあらゆる負の感情を抱え、日々、笑顔を振りまいていたと。「裏切られたわ」と言う前に、自らに問うことがあり過ぎる。 ▲『陽射しへ』(写真)図書館の敷地内だ。資料を…