深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

「大丈夫?」/当世労働者覚書・164

「上司がさ」と彼。
「あれこれ嘆いて、ちゃんちゃらおかしいぜ」
立場をわきまえない呑気な戯言と思われても、仕方ないのだろう。
「だから、笑ってやったよ」
思わず、「大丈夫なのかあ?」と聴き返していた。

▲『踊る木』(写真)
「あっ」
木が踊っていると体感を。
「ここにも、踊り手がいたか」
その向こうには、赤い橋。

www.youtube.com【時代は変わる2023/今日も少しだけ】
 知り合いから、コメントが来た。
「なるほどなあ」と。
 こうだ。

 今日食べ物が足りなくて死ぬ人の数を、食べ過ぎで死ぬ人の数が史上初めて上回っている。
 感染者の死者数よりも、老衰による死者数の方が多い。
 兵士やテロリストや犯罪者に殺害される人を全部合わせても、自ら命を断つ人がその数を凌ぐ。
 二十一世紀初期の今、平均的な人間は、旱魃エボラ出血熱アルカイダによる攻撃よりも、マクドナルドでの過食がもとで死ぬ可能性の方がはるかに高い。(ホモデウス
 ここで指摘されている事実とどう向き合うのか、を真剣に考えていないのが現在のリベラル左派(?)の致命的な欠点なのでは、、、と。

 わたしは返信していた。
 こうである。

 おぞましい言葉でしかない生活習慣病による死。
 自分という他者を殺す自殺。
 あるいは、過食による憤死等々。
 豊かといえば豊かな領域での死の日常化に、しかも不死の来襲。
 人間の輪郭はぼやけ続け、神は質流れし、おまけに死さえ娯楽化しているかのようです。
 リベラル左派はもはや、致命的冗談でしかないのかと。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「さてっと」】
 昨夜。
 映画をパソコンで観ながら、眠ってしまっていた。
 夜中、どうにかスイッチをオフに。
 かくして、今また、画面の前に。
 佳き今日を。