2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
今・ここにいることが嬉しくて仕方ないお前と、 束の間とはいえ、一緒にいられるだけで、 俺の身体も浮かれて歌い出す。 「今・ここが、たどり着きし世界の果て」と。
夢や希望がなくても、 心静かなら十二分。
弦が錆びたのなら、 錆そのものを、 奏でればいい。
砂埃はかぶったが、 それでも美しき野の花が、 ひっそりと必死に咲き始め、 足もとを見つめさせ続ける。
変わりたくないのに変わるか、 さもなくば消えるしかない現状で、 どちらを選ぶのでしょうか。 私自身、変質した後、 流れ弾に当たって、 消えてしまうと自覚できたとき、 楽になれたんです。
本気こそ脳への妙薬、 ときめきこそ心への仙薬、 動物化こそ身体への良薬。 副作用? 関係ないさ。
1人では生きていけぬが、1人で生きていくしかないし、 1人で生きていくしかないが、1人では生きていけぬ。 かくして生きていく季節の変わり目に、 体の調べ、体調が今日を決めていく。
若いころ、 1歳の違いは月より遠かったもの。 それが今や、 若者・中年・高齢者で捉える視野狭窄に。 そこで、私事で恐縮ですが、 オヤジと呼び捨てていただき結構です。 呼んでさえいただけるのなら。
単に貧しい暮らしでさえ、 憧れの対象にしてしまう情報社会ですが、 高齢で身寄りもなく、 病はあるものの、お金とは縁がない暮らしもまた、 希望へと一括変換していただきたいものであります。
身体が硬いと、何を言っても偉そうに思える。 だから、回す。首を出来る限りゆっくりと。 歩く。汗が出ない程度に。 そうして、送る。腰を中心とした暮らしを。 このたった3つのことから始め直す。
何、じゃれ合っているんだか。 ふと浮かんだ言葉は、魑魅魍魎。 どうした弾みで覚えた言葉やら。 妖怪変化が消えるわけでなし、まあいいさ。
屈託を溶かす日差しの下、 物があって、生き物がうごめいている──。 それ以外、実は何もない、 ないということもない。 そこからだ。
豊かで体つきがよく、実に楽しそう。 明晰で余裕があり、怒るべきときには相手が誰であろうと怒る。 しかも、重大事にあたり、原則を貫く男。 そりゃあ、なびくさ、男の俺だって。 いや、男だからこそ?
実のところ、 善悪の価値観などではなく、 怒りをやり過ごす気遣いなどが、 暮らしを少しは楽にしてくれるのだろう。
春のアクビは思いっきり。 陰に隠れてでも、遠慮なく。
政治より広い社会、 社会より広くて深い世界、 そうして、 世界より広くて深く、 奥行きのある、 お前との暮らし。
老いつつある身体は、 さらなる向上をめざし、 かろうじて維持可能といった塩梅か。 が、しかし、 この肉を腐らすわけには、 まだいかぬ。
暮らしの美貌録こそを。
何もさ、今さ、自ら死ぬこたあねえよな。 ほっぽといても、俺たちゃあ、いずれ死ぬんだからさ。 あっ、オネーサン、ホッピー、お代わりね、 そう、中だけ。 おっ、お前さんも、どや?
同じ色の土壌から違う色の花が咲く/国籍を尋ねたきニッポンよ/アクビは実は呼吸法/子どもにネガティブな現実を教えるのは難しいな/極楽なんて…。眼前に豪華絢爛だぜ/うれしいね、くすぐったい春の日差しだね/
自らの心と書く息で生きる心意気の粋。
梅の香りに鼻の奥をくすぐられ、 気持ちの節々がほどけ始める。 清々しくも、静かで、 とろけるがごとき、丸き夜よ。 私は同化していこうとする。
許す限り眺めていたい名画は山ほどあれど、 生涯の宝物としての1枚の絵と言えば、 顔がひん曲がって、やけに笑顔、 全然似ていないが、「確かに俺だな」と分かる 『おとうさんのえ』。
妻子が出かけ、 丼物に喰らいつく夜半、 食卓に響くは、 1人なる音。
達人とは無縁の散歩の途上、 冬の受容の心とともに、 遥か遠き、 嫉妬という夏の在り様を懐かしむ。
死んだ瞬間、 「死が今、訪れた」とは気づけない。 死んでしまったんだもの。 絶望や希望、後悔や納得とも無縁の事態──。 あらさっと、呑気にいくべか。
個別の事態を言語化する際、 一般化すれば、 そこには暴力が不可避的に働く。 むしろ、個別の事態を、 そのまま広い場所へと向かわせる 言葉の営みこそを。
室内にいて、家族で出かける。 何処へ? 家族へ。 一家団らん、その暖。