2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
辛いね、この寒さ。 ひもじさも哀しくなってくるね。 あっ、言うことではなかったね、余計に感じてしまうもの。 少しだけでいい、歩けるかな? 「遊びましょ」と声をかけ合った、身心の唄を思い出していこうか。
ジョニ・ミッチェルの泳いでいる写真を思い出した。 今や多くの人々が自営労働者のよう。 友誼に厚い日々を望むばかりか。 方向感覚は必要だろう。 が、水に浮いたときの無方向感覚も、呼吸を深くしてくれるよ。
遠くなのに、聴こえてくる。 あなただと予感した、感じた、分かった。 心持ちも運ぶ歩くリズム、速度、実は音色。 足音を周囲に滲ませ、反響させている懐かしき身心。 ほら、もうすぐだよ、あなたも微笑むのは。
今や個人店を成立させるのは無謀との言。 現代の苦い冒険との言説も。 結果、町はのっぺらぼうに? 知っているよ、今後はとんでもないものを食べさせられると。 病気になる自由も消え、強制的病が押し寄せるよ。
わたしももう走りたくない。 今や道路が広いことを喜べないのだ。 戦車を走らせようとしたのは、いつの日か。 「消えていいよ」と言われているかのよう。 落とし穴が点在、いや、消失点に囲繞されている日々だ。
したくないことは何か? 意味不明のまま、なだれ込むこと。 場所を開けさせ、狭くして、熱くなってしまうこと。 何より、人の時間を奪うこと。 食い潰し合う日々に、お互いの時間を保証し合うことこそ、望みだ。
どこでだったろう、「1日を摘んでいく」と思ったのは。 1日を裂くときもあれば、狩るときも。 釣ることは存外難しいが、それでもと。 「連休なんて知らないよ」と言い合いながら、労働へ向かう重ね切れぬ日々。
寒い日、屋外でお茶を入れたことがあったな。 ただ、今は部屋の中で温かいものをとり、少し眠ったほうがいい。 観たい映画がある? 大丈夫、起こすよ。 不機嫌は困るから、唄を流して目覚められるようにするさ。
立ち止まったとき、微風が。 あなたは見つめる、問うように。 簡単には言えないことが増えたが、靴の中さえ考えている様子だ。 ラブソングの多くは、夢を視たままリアルを歌ってきた。 口ずさみ始めようか――。
お金が欲しい。 美味しいものを食べたい、食べさせたいもの。 たくさん欲しい、軽くて温かい服を着たい、着させたい。 もっともっと欲しい。 雨露気にせず、嫌な物質を遮断する家としての領土が今、必要だもの。
呆然とした後、おさまりそうにない吐き気に襲われていた。 日は経ち、哀しみが湧く。 いつしか、余白も。 美しささえ思い出せた。 ふと、「生きている」と体感、「このままでいくさ」と、彼は微苦笑をする――。
安楽椅子の弛緩は置いておく。 むしろ、布団の上の安らぎで満たされますように。 縁側の陽だまりと出逢えたときの悦びも見失いませんように。 届かない手紙を書かせるお笑い。 しかし、呵呵大笑できますように。
信頼は、楽しみ合うことから生まれやすい。 絶望の連携で深まることも。 のんびりとした流れによっても醸成されるだろう。 ことは簡単。 不測の事態を迎えた折、「大丈夫」と嘘を言わないことが、第1歩なのだ。
幸せは存在する。 そう思えるなら、慶賀也。 幸せはあり得ない。 そう感じているなら、一瞬感得できる幸福感に身を委ねることだ。 わたしはといえば、幸・不幸ではなく、ただ生を存分に堪能したい、これである。
味噌汁、ありがたきかな。 栄養学なき時分から、塩分補給や蛋白源確保にも役立ってきた。 その智慧に唖然とする。 今・ここの一杯が古の人々につながっていく。 明日の人々が仰ぎ見る朝日の如き身心への陽射し。
逃げる逃げる、いっそ潔く逃げる。 そうして、一瞬で態勢を整えていく。 その折、媚びへつらうことに屈託は抱えなくていい。 巻き返そうとしているなら。 ただ、片翼で跳ぶには技の心も必要だと忘れないことだ。
悲観だけに止まる、楽観だけで満腹となる――。 その、局地化。 結果、絶望に到ることができない悲観に。 歓喜には届かない楽観にも。 双方が分裂したり、交じり合ったりしなければ、立ち上がることもできない。
嘘でしかない嘘が跋扈を。 その折、歓喜のあまり泣く、あるいは、絶望で笑うこともある。 決め付けて、こぼれるものも。 だから、屁の如き唄で深呼吸できることもあるだろう。 均衡を保つのだ、均衡を保ちつつ。
真っ直ぐに刻苦勉励。 真剣そのものだが、単に堅いだけではない。 奇妙な自己否定をするのなら、淡々とすべきことに着手を。 人知れず粉骨砕身、されど人々を思い抜いてのこと。 総理大臣殿、お元気でしょうか?
世界は広いという。 ただ、今は、人様を押し退けず、柔らかく暮らす方々と出逢いたい。 とはいえ、出逢いに行こうとしなくても、その存在は体感できる。 つまり、あえて出逢いに行こうとしなくともよいのだろう。
怒鳴ったり、潜んだり、つけ込んだり――。 実は何て不自由なことなのか。 「これでよかったのか」、そう思わないのか。 「どこで間違ったのだろう」と。 家庭内暴力の話だけではない、為政者の常套手段の話だ。
静かにして、大の字でゆっくりと寝る。 腕や肩、何より目の力も抜いて。 感じようとする、自らの呼吸を。 音はしないが、聴こえてくるだろう。 地上での遠近感が遠くなり、自らの鼓動が真っ直ぐ届くはずである。
銃だけで征服されたのではない。 夢見がちな唄や全身で夢見た映画等による侵略も。 まだまだあるが、美味しい食事による洗脳もドンピシャ! 空虚な空洞のさらなる真ん中で満腹だ。 にもかかわらず、空腹である。
両脚の長さの違う中年男が歩いていた。 子どもたちは笑い出し、真似を。 突然、男は振り返り、Vサインを出す。 「笑ってくれて、ありがとう」 子どもたちは一瞬、目を白黒とさせ、ボール遊びへと戻っていった。
情念なのか、執着なのか、未練なのか。 それとも脳の暴動、胸のうちのどよめき、腹からの歓声なのか――。 思いだけが深過ぎれば、水平線が消えても気がつかない。 机の上にのぼらなくても、決まってここにいる。
プロが追い込まれている時代だ。 テーブルが広くて厚い必要はない。 賢さの証明をするための悲観は、ゲップ。 意地でも、微笑むほうが賢明だ。 そうして、絶望も、素早く、穏やか、かつ正確に開示していくのだ。
権力・反権力双方の、振りかざす正義に苛立ってきた。 苛立つことにうんざりし、うんざりすることに苛立って。 ここからだ、ここからなのだ。 声高に叫ばず、自然と手が伸びていかざるを得ない姿勢が朝に眩しい。
外歩きに疲れ、喫茶店へ。 低い天井を見詰め、「悲観も楽観も力にならないな」と。 前者は心の嘔吐、後者は精神の溶解。 不味く、ぬるいコーヒーで元気になるときもある。 呼吸の波を探り、身心に乗っていくよ。
来る日も来る日も足取り重く、水浸し? 網膜に張り付く屈託、鼓膜にこびりつく呼び声。 遅かれ早かれ気づくしかない、生きていく上で。 薄い皮膜を通じ伝わってくる温もりに。 幕も閉じさせるわけにはいかぬと。
早朝、ひと気のない公園で静かに、確かに感じていた。 死者はもうどこにもいないと。 ただ、場所を占有していないだけに、どこにでもいるのかと。 まるで全知全能の如し? 曇天の下、肩を叩かれたかのよう――。