深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

新鮮だった昔/言葉・235

昔、写植を打つ友人から、「これ面白いよ」とコピー用紙を渡された。一読。「本当だ、新しい感じがするね」と。ただ、オールドマルキストの文章という。当時の最新の書体でゆったり組んだだけなのだったが。 www.youtube.com【どうしよう/今日も少しだけ】…

夜へ/令和四季派・24

春の夜。まだ残されている暗い場所へと、出向く。当初は、つかみ難い感覚にとらわれている。しかし、そのうち、暗闇であったとしても暗闇の中の明るさを感得できるようになっていく。夜がまだ、あったのだ。 ▲『葉っぱのプール』(写真)小枝を集めた大きな…

「しょうがねえなあ」/言葉・234

想わず、詠んでしまっていたのである。こうだ。本日も 金借りて 祝い酒苦笑をせざるを得ないが、まぎれもない現実でもあるのだった。もちろん、甘んじるつもりはないが、現実は現実、甘んじているのかと。 ▲『木陰へ?』(写真)「夏になったら、あの木陰で…

不満だって?/幸福論・21

家族と賃労働、健康。この3つが満たされていれば、いいのだろう。幸運なことは確かで、幸福と言えるのかもしれない。そうして、趣味の1つ2つ、ときに美食が加わればよしか。それでも、不満を持つのが人? ▲『曇天』(写真)この後、雨は来るのだろう。実…

正直?/老道・194

大切なこと。正直に暮らしていく点にあるのだろう。何より、まずは自分に対してである。自分を裏切っては、何もかもが台無しなのだろう。ただ、これが途轍もなく困難であるとは、日々、実感中なのだったが。 ▲『春へ』(写真)もやっとしている写真。春か。…

問うていく/令和問わず語り・93

辛いのは孤独?孤立もたまらないことだろう。己を評価する人がまったくいないとなれば、孤独で孤立もあり得る話である。ただし、自らに問うていくほうがいいのだ。「これはわたしに大切なことかどうか」と。 ▲『影』(写真)寒いときの愉しみ。長く伸びてい…

3つの共/令和問わず語り・92

共感などできない。ましてや共生などするつもりもない。ただ、共存していかなければならないとは分かっている。だからだ、ジャマをしたり、邪気を放つのはやめて欲しいのだった。こちらも、そうするからさ。 ▲『一言二言』(写真)短い橋の上。ばあさんに突…

身心を使う/休日に・5

木々のプール・森で、とんずらウオーキングをした。水の森・プールでは、水中おちゃらけ歩行も。チャリ徘徊の途中では、桜餅と熱いコーシーで一服。あはは、これでよし。後はもう、室内で夜へ向かうだけだ。 ▲『踊り』(写真)木々のダンス。ときに、ジャン…

太っていた若者/車内慕情・20

「珍しいよな、優先席とはいえ中央線で座れて」若者が近づいて来るので、悪い予感がした。案の定、平然と隣りに座す。窮屈この上ない。席を立ち若者の顔を視たが、気づかない素振りでゲームに向かうばかり。 ▲『樹木』(写真)1本の木。視続けていた。あき…

オートバイに乗らなくなって/映画にて・3

いわゆる2枚目ではない。が、魅力に満ちた人はいる。例えば、ジェームズ・コバーン。遠い昔に視た映画『大脱走』での自転車で逃亡するシーンは、記憶に残る。主人公同様、今、ますます印象深くなっていく。 ▲『影』(写真)冬の愉しみ。木々が作る影には惹…

夜に歌う/唄・99

そうだ、夜は静かにしていよう。例えば楽器を手にして。合奏をする相手がいればいいが、いなければそれもよし。音を鳴らし、唄にしていくといいかも知れない。静かさを堪能するための唄に、歌詞はいらない? ▲『図書館』(写真)毎月、頑張っている。雑誌的…

大活躍の時節/身体から・213

今や耳は大忙し?メガネだけではなく、この3年、マスクになくてはならない存在だ。しかも、在宅の仕事でヘッドホンも利用。聴こえは悪くなっても、あるいは聴こえなくても仕事中だ。ときおりマッサージを。 ▲『食べる?』(写真)足もとを視た。「あっ、い…

偶数月15日/老道・193

馴染みのない街、午後2時。珍しさも手伝って昔ながらの定食屋に。爺さんが入ってきて、店主に挨拶を。「自炊ばかりじゃあね、たまには美味しいものをさ」「そうか」と気づく、「年金支給日だったのか」と。 ▲『眺めていた』(写真)木々を眺め、心安らいで…

わが家は何処?/映画にて・2

「ホームレスではない、ハウスレスだ」との台詞。「そうした物言いもあるのか」『ノマドランド』で出合った。排便のシーンもあり、ドキュメントタッチか。地球こそわが家という想いが消えていた折に、響く。※映画の中には、ボブ・ウエルズという人が出てくる…

歩き出したとき/月下の貧乏人・71

まだ未体験の老いの身体感覚もあるのか。若いときから、起床して快調と感じる身心ではなかった。とはいえ、今のそれとは違うのだろう。昼、歩き出して、空を見上げれば、昼月。懐かしい唄を口ずさんでいた。 ▲『小山』(写真)あれこれの犯罪をよそに、小山…

忘八だって?/映画にて・1

映画『みをつくし料理帖』で“忘八”という言葉と出逢った。「現代人のことでもあるなあ」と。何せ、8つの徳目など、遠いのだから。わたし自身、覚束ない。「それにしても、自分だけではよくならないよな」 ▲『富士』(写真)この数分後、見えなくなった。夜…

手をつなぐ/老道・192

老夫婦が手をつなぎ歩く。夫の左手には大きな袋に入った野菜、妻の右手には小さな袋におさまった肉類。手をつなぎ、バランスを取っていたのだ。その証拠に、妻がときおり、クスクスと。「ヤジロベエかあ?」 ▲『まるで頭髪』(写真)切られた小枝などが、捨…

外国人問題?/この領土で・811

外国へ出たときの日本人も、問題だろう。が、肝心なのは、日本の中へやって来た人たちとの交通にこそある。外国人問題なのではない。どこまで行っても日本人問題なのである。へつらいも軽蔑も必要ではない。 ▲『木立』(写真)木が立っていた。実は寝ている…

顔を上げて/令和問わず語り・91

不愉快なときがある。目障りというわけなのか。が、今、不都合だったり、面倒だったり、受け入れられなかったりしたことは、大切な領域を秘めている場合もある。殲滅は、ご法度だ。顔を上げて、立ち上がる。※そも、資本主義は、異物を取り入れて生き延びてき…

流浪の果てに/彼・137

流れ着いたのは夜、寒い地域。傾くラーメン屋へ。中年女性が、「水は自分で」と顎を使う。ラーメンが運ばれてきた際、指こそ入っていなかったが、「何だかな」。が、一口啜り、美味しいことに唖然としたとか。 ▲『咲いていた咲いている』(写真)春。今年も…

今ここの恐怖/令和問わず語り・90

必要であるが、同時に恐い――。正義がである。その名のもとに死屍累々だったことを、忘れてはいけない。遠くの場所で起きた戦禍に怒るのは当然だが、身が安全ならばきれいごとである。正義もまた恐いのだ。 ▲『乗ればいいのに』(写真)自転車を押していた。…

毎日の出来ごと/呼吸・94

地上が廃墟となったとき。それでも、夕陽は、わたしたちを和ませる?地上で暮らせなくなったとき。それでもなお、朝陽は昇り、人々を照らしてくれる?戦禍にコロナ禍、自然災害等が続き、呼吸を重ねている。 ▲『荒野ではない』(写真)足もとには草が。見上げ…

悪口肥満/言葉・233

人前で得意になって悪口を。ただし、批判された当該者はいない。理屈が通っていればまだしも、単なる言いがかり。ねじれている人たちはいるのだ。上から下まで、連帯とは遠く、安易な腹蔵が膨らむばかりの。 ▲『すでに咲いていた』(写真)「おっ」すばらし…

中華屋に入ってきた男/感染症時代・10

男が入ってきた。視れば黒いジャンパーにズボン、靴。野球帽にサングラス、マスクに手袋まで真っ黒。「強盗かよ」ほどなくすれば、頭髪が薄い善人そうな高齢の男が、ラーメンの、それも定食へ向かっていた。 ▲『沼』(写真)沼の厳密な定義は、知らない。と…

あのジョニー/老道・191

ジョニー・ロットンの映像を、視た。「ああ、人は成長して、やがて老いへと変化するのだな」分かったことは多くはない。が、老いは確実にやって来るとだけはもう、体感を。あのジョニーの老いという新しさ。 ▲『昼月』(写真)空を見上げた。「あっ」昼月が…

冬だらけ/令和四季派・23

寒さより痛みの感覚。「昔は半ズボンだったなあ」駅への途上、短パンの若者と出逢う。電車に乗ればメールで、「女子中学生が素足で登校」と友人。「長ズボンを履くようになり堕落が始まったな」と何となく。 ▲『公園へ入っていく』(写真)「ここだ、ここ」…

頭の人たち/この領土で・810

平気で嘘をつく人はいるものだ。しかも、特に恋心云々がない、つかなくてもいい相手に対してさえ。どうしたわけなのだろう、何故なのだろう?そうやって生きてきてきたとは分かる。関わりたくはないだけだ。 ▲『富士山を探せ』(写真)曇天。ただ、位置は知…

4つのお願い2023/死を想う・56

起きて食べ、出して動き、眠る。この4つのことが、苦労でなければ?「まずはいいよな」と。そう、体感しているのだった。それさえ、難儀になるのが老いるということだ、死へ向かっていくということなのだ。 ▲『春よ来い2023』(写真)近隣の公園へ。見上げ…