「珍しいよな、優先席とはいえ中央線で座れて」
若者が近づいて来るので、悪い予感がした。
案の定、平然と隣りに座す。
窮屈この上ない。
席を立ち若者の顔を視たが、気づかない素振りでゲームに向かうばかり。
www.youtube.com【忘八について⑧=孝=/今日も少しだけ】
今日は、孝である。
早速、辞書から。
子が心から親をたいせつにする。
また、そのさま。
親につかえる行い。
こうもあった。
祖先をたいせつにすること。
いずれにせよ、今も、親殺しや子殺しなどの家族に対する殺人事件がある。
子が、親や祖先を大切にできないというわけか。
想い出したのが、映画『万引き家族』。
「教えられることは万引きしかなかった、だから、子どもに万引きを教えた」といったシーンを想起したのである。
赤の他人の親子風関係。
万引きを教えられた子の役割を担っていた子どもは、別れのとき、小さな声で、「お父さん」と発語を。
どのような親子であっても、互いを想う気持ちがあればいい。
そもそも、親の中にも子に似た存在は息づいているし、子の中にも親もどきは蠢いているのではないか。
いずれにせよ、強いる関係では、他者を心から大切にできないのではないのかと。
そう体感している。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「えっ?」】
「どうしますか?」
一瞬考え、「お願いいたします」と応じた。
歯科医院でのことだ。
要は、1本の歯を抜いたほうがいいというのだ。
来週でもできるとのことだったが、「ええい、ままよ」と。
怖かったものだが、存外簡単に抜けた。
佳き今日を。