裏切らないままで暮らしていけるといい。
自分が感じたことを。
もちろん、悪や害など、負のことではなくて。
人様のために心を動かされたことができなくても、いい。
ただ、内実を忘れなければいいのだったが。
www.youtube.com【今日の吐き気/今日も少しだけ】
昨年末、樹村みのり氏のマンガ作品『彼らの犯罪』 (岩波現代文庫)を読んだ。
www.iwanami.co.jp 爾来、頭の中でグルグルと回っている領域がある。
同書では、女子高校生コンクリート詰めの殺人事件、カルト教団による家庭崩壊事件、あるいは子殺し事件等が描かれている。
骨が想い出すというのか、胆が想起するというのか…。
戦争同様、残虐で無慈悲、吐き気を覚えさせる事件を想い出すのだった。
呆れることさえ、忘れていた?
60年代に花開いたはずの、やさしさの重要性を描いてきた氏にしては、珍しい?
いや、デビュー当時、ナチスの問題を描いていたではないかと。
気になり、ウェブで事件を、あらためて知ろうとした。
1つ目のコンクリート詰め事件のところで、先へ進めなくなってしまっていたのだったが。
酷さに辟易としてしまったのである。
樹村氏は、「よくぞ描いたものだ」と。
作品自体には、「甘い」、「一面的」、「きれい過ぎる」といった感想を持った。
が、「凄い作品だ」とも体感を。
決定的解決策が視えていない問題。
事実、樹村氏が描いて以降も、差はあれ、続いている事件ばかりである。
人間の闇?
確かに。
が、そう解釈して、判断停止になってしまうのでは、総括にはならないだろう。
気取っているとしか想えない。
では、お前は今、何を感じている?
自問自答を。
まずの疎外。
そうした文脈を想った。
要は、居場所がなく、無意識が追い詰められた結果の、殺人事件ではないのかと。
とんでもない勘違いといった点も、挙げられるのではないか。
人を愛することの欠落。
愛するという言葉で届かなければ、敬うと言えばいいのか。
ここで、切迫したまま想う。
「教えることはいいから、まずは命を育むこと」と。
その過程で、義務教育という教える側に義務がある制度で、小さいころから、互いの命を育むこと自体を育む――。
そこからしか、解決、いや、次への道のりはないのではないかと。
高度消費資本主義で、人心がアウトになるばかりの今だ。
始めなければいけないことは、あまりにも多いのだと痛感しているのだったが。
たった1つの、健康へのワークショップでいいから始めて欲しいと、強く想っている。
が、当の教師の自殺が増加しているとも聴く。
瓦礫さえどかせられない、敗戦後の焼け野原を体感しているのだった。
どうか、今日も、ご無事で。
亡くなられた方々に合掌
【追記/「よく歩いたなあ」】
昨日、今日と、実によく歩いた。
新年のご挨拶でだ。
足・脚が痛い。
佳き今日を。