深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ケチな野郎でござんすが

自分とやらだけに忙しい輩から、自分をただ褒めて欲しい手合いにいたるまで、みんなまとめて、こう呼ぶ。 ドケチ。 無論、俺は、あはは、単に金策で四苦八苦のおっさんでしかないのだが。

清原的もう出会ってしまった友へのご挨拶・3/夏ビール

えっ? いずれ小便になるからといって、ビールを呑まないなんて馬鹿な話、あるものか。夏なんだぜ。 同様に、いつか死ぬからといって、生きないだなんて、あるものか。 まずはグビッ、これだぜ。 どや、も、1杯!

真夏の夜の現

盆踊り会場の片隅、婆さんがポツネンと。夜空を仰ぎ、和太鼓を盗み見て何やら独り言を。「一緒に呑む?」と尋ねてみた。婆さんは視線をそらし、「ああ」。素っ気ない返答。が、私たちは成立した、私たちが誕生した。

お前がパラダイス2009・3

黄昏。 お前の部屋の合鍵を、鞄から取り出す。 そうして、安いキーホルダーにつけられ、鈍く光るソレを耳元へ持っていく。 俺は分かっていた。 「この合鍵は、この上ない楽器だ」と──。

横須賀ブルーズ2009

俺も同じ穴の貉、いや蛭/捨てて捨てられた無意識の残酷、裏切りの常態化/ただ、言葉でゲップなんぞしないさ/あいつには感謝。所帯持った今も/生きているかな。生きていろよ/ほう、ブルーズかい。今夜は聴くぜ/

フール・イン・ザ・プール/プール絶景・3

プールは、おっさんの私にとって水の森。 バシャンと飛び込み笑顔の花を咲かせる子どもを眺めれば、水の花壇かと。 談笑しながら歩く高齢者たちにとっては、水の温泉かも。 真夏の水の束は、地上の至福。

世界同時不可能

齢を重ね、 同時にいくつものことを進めることが苦手に。 ながら勉強など、夢のまた夢。 とはいえ、1つのことに集中しきれるわけでもない。 とどのつまり、苦労も増えたが、 何だか勝手に軽くなった。

私はきっと軽いのだろう/日々2009・26

何だあ、単に正義という超越的立場か/あらま、若返りインスタント栽培/鈍感ではなく狭量なだけかも/職人は手を使うからでなく、移動が少ないから長寿とか/何と絶望好きがいるぜ/子どもは本来寄ってくるものさ/

阿呆ども

議論白熱。 「本当のところ、酒って美味いのか?」 事実は、皆、朦朧としつつも、 舌なめずりだった、ようなのだが…。

病を暮らす/都市サバイバル・ノート36

寄る辺なき亡命者感覚のまま、 脳内星座の観測をする日々に声が聴こえた。 「ええい、ままよ、大笑いの感染者として、 多病息災でど〜んといこうぜ」 よっしゃ、乗った!

ベッドを囲んで/ついに娘ネタ・4

娘が額の黒子に触れ、爺さんがついと目覚めた事態が微笑ましく、笑った。 すると、「じいちゃんを笑ったらダメでしょ」と娘。 見当違いだが、正義感に成長を感得。 ただ、「きっと苦労するな」と覚悟の大人たち。

私は何だか今日も軽い/日々2009・25

横断歩道でブランコしたい/目を閉じ片足立ち3分。できねえ/どすこいカビ/どん底での爆笑、爆笑としてのどん底/薄明るい暗闇みたいな/家には帰りたくない。出たくないだけ/12弦ギターの音色についステップ/

夜がまた来る/都市サバイバル・ノート35

飲酒は大いなる喜び。 内臓が楽しんでいるかどうかは不明だが。 ピンクの象は見掛けないし、 ハハ、呑気だね、呑む気だよ。 今夜もさ、さの酔い酔い。

ふと、2009年夏の過ごし方 

踏みにじるより、しゃがみこむ。 説くより、語りつくす。 そうして、どなり殺すより、いっそ笑い倒す。

私は軽い埴谷的/日々2009・24

平均寿命が延びたのは何より戦死者がいなくなったから/1日1回、森にいると思い込む/1つの地球が1つの村になれば毎日記念日/片肩に鞄下げ街歩き。気分は修行/夏空、朝顔、溶解。つづめていえば俺もこれだけ/

丸山的/都市サバイバル・ノート34

誰かが何重にもかたく結んでしまったからといって、鋏はいらない。 息をゆっくりと吐き、まずは気持ちを緩め、ほどいていこう。 ひっぱたきたい、いや、ぶん殴りたい気持ちは、そうだな、この際、ごまかして。

私は多分軽い/日々2009・23

死さえ救いの人生/退路なき場所でこそ発生するのが暴力/やけに明るく、とても寂しげ、瞬時に沸騰する輩/根拠などない。そうとでも考えなければ…/理想的日常という形容矛盾/無骨という、実は骨のある生き方よ/

平日の夏休み具合

はや十分の一近くが経過した新世紀の極東の地。 その黄昏は時に侘びしく寂しいもので、 不安定な落ち着きも秘めている。 私のいない次世紀はどうなのだろうかと、 冷えた瓶ビールの栓を抜くばかり。

私は何故か軽い/日々2009・22

夢の挙げ句の殺人。処方箋は、十全に抱きしめられてこそ生まれる抱きしめたいとの渇望/中高年が失業で自殺。餓死した若者にどう顔向けしようか…/地獄? 俺はひとっ風呂浴びてくるさ/安らかな眠りは子どもたちに/

私はとっても軽い/日々2009・21

名前を連呼されれば恥辱が通常なのに/40年前、「喜べ! ついに我が家の米びつを差し出す時が来たぞ」と宮谷一彦/やっぱ麦茶でしょ/自分を引退はできない/ケセラセラのヘラヘラ/草の匂い充満。夏が立ち上がる/

夜の全身運動/都市サバイバル・ノート33

翌々日には忘れがちのメニューだが、ささやかな夕餉が喜び。足を運び、食卓を囲み、手を使う。目でも味わい、口で話し、「もう1杯」と腰を浮かせ落としもする。食事という内臓も含めた全身運動の快。今宵この夜も。

日々2009・20

あらゆる革命は平岡的である。合掌/人を良くすると書き食? でも、動物が食物だしなあ…/戦争推進者が反対運動へ向かった例もある/からむなら、あのときだけにして/どん底の奴にも言える言葉かなあ/雨の熱情/

座る/都市サバイバル・ノート32

近所の原っぱの真ん中あたりにシートを敷いて、 坐禅の要領でゆったりと座り、音を聴き始めた。 夏の始まりの。 すでに、向日葵の咲く音は観ていた。

七夕

七夕の短冊には、 家内安全とだけ大きく記した。 迎えた7月7日のこと。 内の文字の右横やや下に、 外の文字を はみ出し気味で何とか書き入れた。

抱きしめたい2009・2

「正しいのはあなた方である」 そう竹中労らが書かざるを得なかった、 ビートルズ来日に夢中だった若者たちも中高年世代に。 正しい叫びではなく、叫びの正しさの狼煙は、 今も、におってくるときがあるよ。

希望の弁証法2009・1

市井の死に切れず旅立った方々。 そも、過去に、満足し切って亡くなった人々がどれほどいたのか。 私もまた、慙愧の念を抱えたまま消えていくのだろう。 そのことを受容できる言葉を試行した者の1人として。

日々2009・19

耳を澄まし遠くの音から聴いていく/いい本の感想は書けぬ。暮らしに引用していくだけ/自分を語る問い方が筋/疲れ切り眠れないことも/心の脱水症状の察知を/雨が暮らしの句読点/晴れ盛りの夏には子ども盛りさ/

日々2009・18

短文のみ記し素早く手渡す地下生活者の如き日々/小銭落とした位で詰問してどうする/何様? 自分様か/人間は精神の動物とか。動物の精神も知らぬくせに/スローがいつ解禁? 単なる昼寝でいくが/猛省できる幸/

今もなお、ご近所に連赤/あしたの情・2

善意の合わせ鏡は地獄へと続くもの。 それでもなお、善意しかないのだ。 政治の善意化ではなく、 善意の政治化しか。

ガイアの夜更け

体内の60兆個とも言われる細胞1つひとつもまた、 泣いたり笑ったりしているのかな。 地球が本当に1つの生命体だとして、 その細胞としての私たち1人ひとりみたいに。