深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

嫌な連中/この領土で・658

為政者は、卑しさに巧みにつけ込む。 恐怖や不安を利用することにも長けている。 人を信用しないのは、自らが基準だからだ。 裏切ることが平気なのである。 わたしも含め、そうした才がないことに安堵していい?

視続ける/この領土で・657

知ろうとしない無知や、中途半端な良心が愚かな結果を招くことが。 そも、正義が導く悪もあるのだったが。 善なるものが必ずしも、善ではないのである。 だからといって、他に何が? 足もとを視ていくしかない。 Robbie Robertson - Once Were Brothers

どこまで食べられるのか/食卓慕情・31

苦手な言葉になった、「美味しい」。 何せもう、長く動植物を食べて来たのだから。 だからせめて、残すまいとする。 が、齢でかつての量は無理に。 ましてや動植物の呻きや叫び声までは食べられないのだったが。 The Band - The Weight 和訳 映画『ザ・バンド…

媚びへつらう/彼・120

暮らしていく過程で、媚びへつらう――。 「避けられないときもあるが、でもさ」と彼。 いささか上気した表情だ。 「でもさあ、節度ってものがあるよな」 そうして、「その頃合いが難しいんだよ」と下を向いた。

寄りかかる/身体から・183

座る、そうして寄りかかるのである。 できれば、木に。 背中の木に当てる位置を微妙にずらすだけで、気持ちも変わる? いずれにせよ、背中は、恐れなくなっている。 いつしか、全身もまた、心地よくなっていく。

生きる抵抗/姿勢・45

生きづらい時勢だ。 有史以来? それは分かるが、今が問題なのだ。 分断は続き、弱い身体1つで、どう生きていくのかとの声ありき。 そう、もはや生きること、生き続けていくことが抵抗になっているのだったが。

晩秋へ/視えない日々・6

マスク姿の大人たち。 表情が分からず、子どもたちに関係不全としての戸惑い・不安が。 すでに指摘されているそうだ。 そうした折にも信号機のように緑に黄、赤の木々。 寒いさむい季節の前の一瞬の光みたいな。

近代という最近/身体から・182

近代だの、反近代だの、脱近代だの、超近代だのと言われてもなあ…。 内臓の機能は、有史以来、変わっていない。 生憎、尻尾はないが。 自慢するわけでないし、自惚れるわけでもない。 ただ、胃で考えるときが。 Molly Tuttle - Helpless (Neil Young)

深呼吸ができる/呼吸・86

あの世に比べ、この世はどうか。 確かに、こちらのほうが、明るく暖かいのだろう。 どれほど暗く、寒くても? 慰めの言葉にしろ、一理あるなと想ってしまった。 何せ、深呼吸だってまだ、できるではないのかと。 Bamboo Flute Orchestra × H ZETTRIO - The J…

慰めは通じない/親子・3

末期がんの母親に慰めを言った。 「この世は、生きるに値しないかもな」 すると、「生きているのは愉しい」と諭された。 ついには、「生きているだけで愉しいものよ」とまで。 病はないが、今にして分かるなと。 Days Go By

お天道様が不在であったとしても/姿勢・44

「死んだ親にも孝行ができる」という文章を読む。 自分を大切に、愉しく暮らしていけばいいのだと。 盗み食いをしたら、親は嘆き悲しむだろう。 確かに。 お天道様に恥じぬように生きていけばいいというわけか。

テイクイットイージー2020/関係・1

今にして想う。 正解だけを追うことはないと。 緩くなり、だらしなくなり、しかも忘れやすくなり、感じている。 正解はあるが、ないと。 では、どうしていくのかだが、互いが楽に生きていければいいのだったが。

孤独死・無縁社会?/この領土で・656

孤独? 寂しいとは感じたが、自分との対話があるので、特に。 無縁もまた、あり得ないのは、かつて親がいたもの。 あるとしたら、孤立なのだった。 今や強いられたそれが、どんどんと素早く押し寄せてきている。

変わらない/視えない日々・5

「コロナでも変わらないな」と。 大国同士の諍い、旧ヨーロッパのあれこれ、自然への大量破壊。 人工知能の躍進も進み、うんざりする性差別も相変わらずか。 そうして、飢餓問題。 人は死ぬ、手を出さなくても。

つまらない奴/彼・119

彼は、下を向いて何気に言った。 「おれは、つまらん男になっちまった」 が、こう続けたのである。 「とはいえさ、いいものが何かは分かるようになったな」 そうして、嬉しそうに、甘い菓子を頬張るのだったが。

他に何か?/身体から・181

悲しみを癒すものは、何か? 激励や笑いではないのだろう。 自らの悲しみで、寄り添っていくしかないのかなと。 寄り添うこと自体、うざい領域があるにはある。 が、他に何かいい姿勢はあるのだろうかと、逡巡。 Jeff Tweedy performs "God" by John Lennon

キョロキョロと/視えない日々・4

地下鉄の座席に、キョロキョロしている爺さんがいた。 「あっ」 水泳用ゴーグルに覆面、ビニール手袋にコートも。 「そうだよな、そこまでやらないといけないんだよな」と。 ただ、爺さん、裸足でサンダルとは。 THE RUTLES - I MUST BE IN LOVE.

失業時代/疎外論・4

職業としての記者が成立しなくなってきている。 当事者がウェブで書き始めているからだ。 編集能力のある当事者が出てくれば、もう絶滅してしまう? せめて嘘・隠蔽・改竄には加担しないことだ。 微かな可能性。

まいったな/人類史・1

人は条件や契機、環境で変わる。 善人が残酷そのものになることは、実際見受けられるものだ。 そりゃあまいるよ。 有史以来、解決不能の問題が蓄積しているのだもの。 朝陽と夕陽ぐらい眺めるようにしたいよな。

親は誰のもの?/親子・2

「子は親のものではない」と体感を。 では、親は? 「子のものなのかもな」と。 ふと、「人は、そう簡単には変われないよな」と痛感を。 親であれ、子であれ、何を、誰と、どのようにするかが、問題なのである。 Mary Travers The First Time 1970 Sydney

冬へ/絶望の書・1

「つらさは、たえず自分だけ」と彼。 「そんなことはない」と伝えたいものの、ひどく消耗している様子だ。 ヤケクソで、「救う思想は、後から生まれるもの」と唐突に。 空は高くて、吐く息が白くなる季節だった。 2CELLOS - With Or Without You (2015)

コロナ禍の電車で/視えない日々・3

「まるで高齢女性のシミチョロみたい」と彼は言った。 「それを言うなら、おっさんの臭い靴下みたいと言ってよね」と彼女。 何の話だろう? 政権批判のようだった。 わたしは、「小声で話してくれないかな」と。

Our House2020/コミュニティー主義者として・3

黄金は大切だ、必要だ。 できれば、わんさといただきたいものなのだが。 が、家、それも人々が集まる家こそ、大切なのだった。 吸い寄せられて、めざす場所。 温かい飲み物がテーブルにあるだけで、上等だろう。 Sly & The Family Stone - Everyday People (…

どうにか/言葉・185

親しい人を亡くしたとき。 茫然自失、挨拶などできなくなっていた。 そも、間違ったり、正しかったりする挨拶はないのだと。 どうにか発語していくしかない。 たとえ奇妙でも、自分から発せられる真なる言葉で。 Alison (Elvis Costello Cover) Sloop John B…

去年が遠い/視えない日々・2

企業が移転した記事を読む。 50年後、今、住み始めた人たちは先見の明があったと評価される? 「どうかな」と体感していた。 来年、何が起きるかさえ不明だ。 去年の今ごろ、コロナ禍は予想していなかったもの。

笑おう/幸福論・19

豊かで幸福なのではなく、不幸。 貧乏人もまた、やせ我慢しようが、不幸である。 「えっ、ということは、不幸ばかりが蠢いているのか」と。 そうなのである、その通りなのだった。 だからだ、笑おうと想うのは?

素人は想う/この領土で・655

人々に対して嘘をつく――。 何と友人知己までに、いい加減なことを伝えて平気の平左。 しまいには、自分に対しても嘘をついて知らぬ顔。 歪む、歪み切るのではないか。 そう想うのが素人なら、素人万歳である。

語源/言葉・184

語源の多くを実は知らない。 『傷だらけの天使』の記事で、水谷豊氏がチンピラを好演とあった。 チンピラの語源とは? 調べると、「そうだったのか」。 「木の上に立って見るのが親という文字」の話にもうなる。 Jackson Browne | Walls And Doors | For Ree…

コロナ禍現象/視えない日々・1

何が変わったか。 例えば立ち話が少なくなってきた。 そうした記事を読み、電車を下りて、歩き出す。 何のことはない、スーパーの前で話し込む高齢女性3人。 事態が事態だけに話は終わりそうにないのだったが。

発語し続ける/言葉・183

今、大切なこと? 発語できることを保証し続けることだ。 しかも、発語し続けること。 「表裏一体とはこのことか」と想う。 言葉を失う事態と遭遇したとき、発語できる場所があると気づけば、安らぐはずである。 SAODAJ' - Pokor Lèr [Official Video "Sur l…