深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

呼吸・32/都市サバイバル・ノート220

収容されてもなお、生き延びることができた方々。 運をはじめ、個癖、偶然もまた幸いしたのか。 毎日、洗顔するなど、規則正しい暮らしを送っていたという。 腐らず、自然のリズムに則り、呼吸していたのだろう。

吉祥寺2012/都市サバイバル・ノート219

住みたい街ランキングに登場する地域周辺で暮らしている。 角の向こう側が見える、いい街だ。 ただし、お金があればの話だが。 結果、時に出向く埼玉・里山付近の畑で、昔日の夕陽の匂いを嗅いでは味わう仕儀に。

愛撫/合掌・35

心ない愛撫は虚しい。 ただ、愛撫を通じ、気持ちが芽生えるときもある。 合意の愛撫でさえ、法悦時、個は消えてしまう。 望ましき愛撫が可能な齢を迎え、すでにして愛撫を必要としていない場合も。 心より合掌。

ヴィジョンへの声・1/都市サバイバル・ノート218

子らに、「成長したね」と声をかけたのは誰? 車が進歩しても、道路は渋滞、傷みも激しい。 日本という湿地帯国家で暮らしている。 国語、いや、国家語に拉致された位相から声を放つ怖さ、切なさ、そうして自由。

ヴィジョンからの声・3/都市サバイバル・ノート217

不安や恐怖から、怒鳴ることで殴り、叫ぶことで刺す。 声の振動は空気を泳ぎ切ろうとしてゆく。 いたわりや、何より感謝から、呟いては触れ、囁いては愛撫する。 集団ではなく、たった1人の合唱を聴き逃すまい。

ヴィジョンからの声・2/都市サバイバル・ノート216

自分という剥き出しの場所。 そこかしこへ通低している。 泥まみれという言葉を体感、仰ぐは月。 せめて、必要で大切なことが、素早く伝わり合うといいな。 結果、事態が変転していくのなら、僥倖と名づけたい。

ヴィジョンからの声・1/都市サバイバル・ノート215

何でもない日が、どこまでも続き、されど退屈は一向にしない。 それこそ、進化と呼ぼう。 そうして、動・植物を口にしなくてもよくなったとき。 来るべき未来だと喜ぼう。 和解は遥か遠くとも、道はあるだろう。

足を向ける/都市サバイバル・ノート214

理想が台無しになり、寂しい? が、持てたのだ、実現できないほどのそれを。 幸福ではなく、幸運なことだ。 諦めなければ消えない、逃げたにしろ。 焦ることはないが、早足で居場所、つまり身体へと向かおうか。

救いという致命的な冗談/都市サバイバル・ノート213

救いのなさを眼前に、救いは必ずあるという想い。 それもまた、言葉を失わせる。 無論、救いがないとは言い切れないだろう。 ただ、救いがあろうがなかろうが、暮らしていく。 その可能性を、地上で求めている。

原型/都市サバイバル・ノート212

地上の物質は姿を変え、店頭に並ぶ。 ついと、商品になる前の姿を想像した。 水や土、火や木、そうして太陽のにおいが、鼻をかすめていく。 すべての物質が、かつて無料だったことを、あらためて体感してしまう。

夏を見送りながら/言葉・46

感心するが、響いてこない。 響いてくるものの、聞き取れない場合も。 聞き取れるが、感心しないときさえ。 しかも、感心するが、響いてこない。 今日も前のめり、グルリは水びたし、使い難い言葉は増える一方。

生きる2012/都市サバイバル・ノート211

物語の結末や結論、結果が第一義とは言えない。 過程だけでもないだろう。 誰もが死を体験するが、自分の死を理解・納得する時はあるのか。 完成しなくとも、完璧でなくとも生きていく。 それでも完結してゆく。

早朝の歩行時、出逢った/身体から・65

田舎道を赤いポルシェが走っていく。 疲弊に学ぶのは、気を許せば身体全体をおおっているから。 暑い日々、元気への意志を自然と目覚めさせることも、朝の務めとしようか。 葉の上の露は、もう秋を知らせている。

この道はいつか来た道2012/都市サバイバル・ノート210

教育の壁と同時に、壁の教育。 今も拡大を唱える人々が跋扈する中、英雄主義の自己陶酔には明日もない。 現実という欲の代名詞、前進という余剰。 昨日も言葉の背景を暮らす高齢者たちが、路地に座り込んでいた。

ラブソング・48/言葉・45

伝えようとしてきたことは、言葉ではない。 言葉の飛来をキャッチした脳・心・体、つまり身体だ。 人を打つ人、人を解放する人、人は身体、身体は人。 あなたとわたしの間には深くて暗い河すらないとも歌いたい。

“自給自足の自閉”という有用性/都市サバイバル・ノート209

自給自足暮らしの人と、しばし過ごす。 電気・ガスも大切だが、必要なのは水だと体感を。 生き延びるための食事、何より身心に効く洗浄には、まず水だ。 「後は存外、何とかなるなあ」と呟けば、笑顔の返答――。

夏の迎春/ダチへ・1

下山できたり、退院できたり、帰宅できたり。 無事がこれほど嬉しいとは――。 生き様はお呼びでない。 関係という桎梏の中、事が無いことを喜ぶだけ。 死という、無いことも無い源へと歩いているのではあるが。

平日の休日/都市サバイバル・ノート208

夕暮れには、言葉を断とうと、呼吸を整える。 迷い込んでいる場所が何処か、身体は感じるだろう。 ほどなくして、栓を抜き、喉をゴクリと鳴らす。 これ以上、嘘を聞くつもりはない。 そう、喉からこぼれてくる。

休日の平日/都市サバイバル・ノート207

事件としての芸術を目撃する機会は失せた。 一方、日常としての犯罪には事欠かぬ。 鋭い洞察が笑顔の日々に直結しているとは限らぬが、不必要というわけではない。 些細だが、手放せぬ望みを携え、今朝も洗顔を。

暦は秋/ラブソング・47

あなたがやさしいのは、自分の悪を知っているから。 あえて闘い、他者を生かす術を、いつ身につけた? 呟いているはずだ。 ヒロシマ、ナガサキ、そうしてフクシマと…。 夏の身体をまだまだ暮らしていきながら。

ある晴れた日に2012/状況から・43

単なる逆説で応じ、展開を狙う、実は温厚な方法。 とどのつまりは、やり過ごすだけの日々に、空虚な中心さえ不在だ。 メディア漬けの寂しい国土に、増えるは水溜りばかり。 どうしたものか、雨が降り続けている。

朝まで待てない2012・2/ラブソング・46

安心しろよ、家のことならお手のもの。 知っているじゃあないか、存外、美味しいお茶を入れるって。 そうさ、任せろよ。 お前のいない長椅子が、空虚のように身心を蝕んでいく。 帰って来いよ、雨になる前には。

踊る夏暮らし/2012(平成24)年夏・15

次々と発生する未来、修飾も届かぬ現実。 めまい。 齢を重ねたが、甘ったれで、無知、ウブな心持ちが続く。 静かな微笑みを滲ませる、硬さの確かさをしなやかにする。 風に彫られる暮らしを、実は踊っていくのだ。

あはは、笑っちゃうよ/月下の貧乏人・10

「身土不二は大切だな」 東の土に西の木、南の水に北の火など、ふと思い出せばきりがない。 ただ、陽は何処にいても落ちるもの。 結果、月光が現れ、心持ちの脇腹を、親しげにくすぐってくるときもあるのだった。

瞑想後、「お茶を飲もうか」と発語したとき/地声で・25

場所を見つけ出し、座す。 目を閉じ、呼吸に集中を。 一定時間を過ごした後、穏やかな心持ちを体感、暮らしへと戻ってゆく。 そうして何気に語りかけた、そのときだ。 古人から受け継いできた声と気づいたのは。

族、それも自転車徘徊族として/2012(平成24)年夏・14

今夏、発見した楽しみの1つ。炎天下、自転車で住宅街を走ること。 ひと気がなく、快適だ。 飽きることがない、顔を上げればいいのだから。 角を曲がれば、どうだ、勇壮な入道雲が散らばっているじゃあないか。

まるでマンガのように/2012(平成24)年夏・13

父より長生きをしている。 とはいえ今も、「親父は親父だなあ」と。 わたしが幼いことも要因だが、関係が親子である限り、変わらないのだろう。 若い父に、老けた息子は話しかける。 「今夜はもう1杯いくか?」

夏休みへ/2012(平成24)年夏・12

男の子が、少し大きな女の子の手を握り、駅へと向かう。 2人の背には大きなリュックザック。 大人たちは足早に追い抜き、脇を走り抜ける自転車も。 女の子が男の子の手を握り締める。 改札口がもう見えていた。

相変わらず、重く呑気/2012(平成24)年夏・11

居直って当然のご時世? 神は長く不安の対象、不在でもある。 誕生の契機さえ匂ってこない。 呆れながら、全貌を露わにすべきと歩む夏。 軽いから深くて遠く広い場所へ到達できるといいのにと、靴紐を結び直す。

拝啓はてな殿/2012(平成24)年夏・10

藪からボ〜ッ、はてなは「?」。 いっそ除染3秒掃除機、秘伝消費税減税石鹸、いじめ防止用扇風機の広告ならな。 居酒屋ランボーの宣伝も悪くない。 入道雲が一瞬、垣間見せる逞しい寂しさは、売り買いできない。