2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧
聴きたい音楽家たちの音盤を図書館で検索した。 死ぬまでには聴き切れぬ量。 「一応、いいことか、表現が開示されていて」 一方で残念な想いが軽いストレスに。 量が質でもある折、こなすことだけはやめようと。
毎晩、食卓や皿、箸を並べる。 雨風に関係なく。 食事を盛り、食べつつ会話をし、終えれば皿洗いをする。 突飛・突発なことがなければ、決まってだ。 歌うでもなく、黙々とでもなく、どこかで月光を望みながら。
要約してはいけないときがある。 体験して、ただ味わうだけでいいときがあるのだ。 密約も、公約もいらない。 畳の上で、水泳の練習をして泳げるようになった方がいる。 畳の上が水中になる場合もあるだろうさ。
人の問題とは何か? 病に貧困、あるいは戦争もまた。 進歩したとはいえ、今もなお、飢餓さえ消えてはいない。 何が何やら…。 病にしろグルリのあれこれが影響しているのだから、関係不全こそ問題の基本なのだ。
呼吸浅く肩で息をしている。 耳は遠くなり、幾度も聞き返す。 周囲との関係は希薄になったが、「寂しくないよ」と。 「昔のことは案外覚えているし、もう十分なんだ」 そう言いつつ、世話を焼いてくるのだった。
粋がったり、すかしたり、ついには勇ましくなったり。 が、あくまでも尊重第一でいくべきときがある。 解決すべき問題の道すじを見定めるためにもだ。 大声で話し合っていれば、周囲も大声になっていくだけだよ。
多数決だから致し方ない…。 強引にねじ伏せるだけの、危険な営為を見過ごせと? 絆などと責任転嫁の押し付け、身心への蹂躙、要は拷問も。 善意は、舞台にあげるものではない。 暮らしの中で掘り起こすものだ。
朝陽がのぼる中、夕陽を想っても悪くない。 あてなく齢を重ねて迎えた3月11日。 手はつながなくても分かっていることが。 見送ることも叶わず脚を止めたままだ。 夕陽が落ちる中、朝陽を思ってもいいだろう。
穏やかに規則を守っていたのではない。 取り返しがつかぬことに憔悴し切っていたのだ。 テンションの高い人が現れたら? 台なしにしてしまうだけだ。 視えない手を、そっと差し出すことができるといいのだが…。
いい暮らしとは何だろう。 貯金がある暮らし? 違うな、断じて。 無論、あるに越したことはないが、貯金しなくても済み、貯金がなくてもやっていける暮らしこそ、栄華也。 もっと言えば、繁栄・発展・進歩也だ。
共感しても呑み込まれないこと。 褒めれば追い込む場合もある。 暮らしに手当てを落とし込むことは基本だろう。 どのような感情か、自覚して根源へ遡っていくのだ。 愉快がたまり噴出する瞬間を忘れないように。
美を疑ってしまうときがある。 「妙だよ、効率的な美しさ」といった按配なのだ。 裏読みしているのではない。 そも、美がときに内包する排他性に満ちた醜悪さは忘れまい。 野の花が美しさを誇示するわけもなし。
負けを認めよ。 他国の言葉と真摯に、つまり無防備につき合え。 白人になろうとするな、有色人種であることを認知せよ。 何故、勝たなくてはいけないのか、謎だ。 負け続けよう、戦わなくて済む道を歩むために。
62年暮らしてきて、愉しみは何だったのか。 出逢いと断言できる。 友人は勿論だが、その変化もまた愉しみとなってきた。 要は、生を支持する発見が悦びだったのだ。 勝つことに興味が薄らいできた由縁である。
妻を殴り続ける夫。 緊急時、喧嘩を売り始める酒呑みも。 被災地には襲い掛かる欲情者さえ。 何より大切な想いを等しく一瞬にして消してしまう権力。 よりによって11日に再稼動、最低を下回る事態が現出した。
青空に入道雲という、天然の恐ろしいほどの美。 その下、波を奏でる海に浮かぶ。 空へ向かって落ちてあいかない安心とともに。 溶けはしないが、解けていく。 言葉は使わず、身体丸ごとでほどけていくのだった。
「突っ込め!」の号令が聴こえて来る。 が、もういい加減にして欲しい、勘弁して欲しい。 戦争が嫌なことを自分勝手とは図星だが、何が悪かろう。 体力がないどころか、そも、逃げ足も奪われた。 戦えないのだ。
押し付けられたという、それはかなりいけるんじゃないのか。 武力や武装では禍根を残すだけだ。 攻められる? かつて徹底的に攻めたから、よく分かるのかな? いや、ナニ、今もなお、核をアピールする国なんだ。
戦争で亡くなった兵士たち。 九段方面では今も兵士のままだ。 が、1人の人間に帰っていただきたい。 任を解き、政治からも自由な人としての死を迎えさせてあげられないのか。 今、呼吸を重ねる人々の仕事――。
敵は外国なのではない。 自らの狭量さが宿題なのだ。 敵は日本なのではない。 他者の排他性が問題なのだ。 何より歴史を改竄し続ける偏狭なナショナリストたちが、殺戮してきた歴史に憤りつつ、夏を浴びている。
話し相手は視えているのか、視ようとしているのか。 そも、感じているのか、どうか。 言いたいことだけを、言っても仕方ない。 聴きたくないことも含め、最後まで聴く。 それこそが、あなたとの交通の始まりだ。
夏のプールで熱心に歩く人。 健康法に勤しんでも老いは隠せない。 去年に比べ頭髪は薄くなり、皺も増えたよ。 愉しむこと、これに尽きるのではと。 汗を拭う必要がない水中歩行だもの、それだけで嬉しいものさ。
とにかく暑いだの、朝は涼しかっただの、ひと雨くるといいだのと――。 まずの時候の挨拶だったのは、今や昔の話? 暑さで、亡くなる人も。 とはいえ、一生は天候に左右され続けて、実は今日に至ったのでもある。
どうしたんだよ、そんな顔をして。 えっ、死にたい? 空耳だといいが、何か悪いものでも食べたのか? 死んでも解決しない、しやしないよ。 お前とはまだ、夕陽を眺めたいが、もう数えられるほどさ、だからさ…。
「もはや歴史を失ってしまった」との言。 なら、作るしかないべさ。 顕在化した権力の排他性、そうして、すばしっこく逃げてしまった秘密のお話。 気分はもう、スパイ大作戦? なあに、プラス必殺仕置人だべさ。
忘れてはいけないことがある。 逆に忘れたほうがいいことも。 原爆を2度体験した国の原発の多さ。 忘れてはいけないが、忘れないとやっていけない。 忘れないといけないが、忘れてはやっていけないこともある。
同じ調べを奏でないといけないはずはない。 お互いが勝手にやりたいように歌い出せばいいだけだ。 歌いたい人の数だけ、歌い方はあるのだから。 そうして、1つの唄へ向かっていけばいい。 ただ、想いを込めて。
早朝、だるいまま挨拶をする。 夏の、遠ざけつつも、薄い密着としての、まずは言葉だ。 そうして、冷たいお茶をゆっくりと飲む。 もう1度、今度は、近づくための挨拶を。 多少開いていた窓を全開にしながらも。
今も見下すか、媚びるか、どちらかの眼差しばかり。 多少のズレはあっても、互いに平坦な場所へ出向き、視線を交し合おう。 中立である必要はないが、せめて中性で。 やわらかいものが生き延びさせてくれるのだ。
不安定の恒常化が安定を保つという逆説。 が、そこにとどまってしまっている限り、不安定は再生産されていく。 強いられた場所での滞留は運命ではない。 根性では超えられぬ鈍さを、怒りで洗い落としていくのだ。 「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?…