深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

まずは野生のひとときを/身体から・180

野生のひととき。 都市を歩く、歩き続けるだけでも、体感できる。 しっかり立つ、バランスよく座る、脚力をつけるだけでも。 無論、甘んじてはいけないのだったが。 相変わらず、抗議を聴く耳は不在なのだから。 Iuta Upopo 「湯を沸かすほどの熱い愛」予告編

簡単なこと/些事の日々・300

してあげたい――。そう体感できるのは簡単な理由だ。気づくと気づかぬとに関わらず、あれこれしてもらってきたからだ。簡単だが、いや、簡単だからこそ大切なこと。分断という壁をそびえさせてはならない。

しないわけにはいかない/令和問わず語り・20

広いほう、暖かいほう、明るいほうを目指す。 そうであるが故に、こともあろうに沈没してしまう…。 現実の話だ。 だからといってしないわけにはいかない。 そうでなければ、狭くて寒く、暗い場所のままだから。

新鮮なこと/暮らし・58

賢者でも、この先のことはまったく知らない。 できれば禍が起きないことをと、今朝も願った。 だからだ。 素朴で落ち着いた、単純に繰り返していく暮らしならいいと。 実は、新鮮とはそのことではないのかとも。

間抜けなままで/この領土で・654

誰が言ったのだろう、「今の憲法で困ってはいない」と。 巧いことを言うものだ。 学んでも間抜けなまま。 そもそも、加齢で忘れもするのだが、いっそ、間抜けなりの世の中をと。 堅苦しくないだけでも、マシか。

まるでスパイのように/情報前線時代・50

日本中、スパイだらけの様相だ。 すれ違うとき言葉少なく、あるいは無言で伝えるべきことを交換していく姿。 SNSを視れば実感できる。 戦時下なら袋叩きに遭う言葉も多いが。 実は正体を消している言葉たち。

疑うことさえ疑ってきたものの/些事の日々・299

信じるとは何か。 よく分からないし、分かろうともしていない。 ただ、大切なことだとは想う。 誰が言ったか忘れてしまったが、「とにかく信じろ」との強い言葉を覚えている。 開かれた気持ちになれたのだった。 Keith Jarrett Trio - My Back Pages

ラブだなんて/都市サバイバル・ノート335

人は変わる、豹変する。 心根がやさしくとも、環境や条件などで。 残酷極まりないことを、平気でやってのけられるのだ。 だから、ブレーキをかける装置が必要なのだろう。 愛という意味不明な活路さえ大切なのだ。 Bob Dylan - One of Us Must Know (Sooner …

「いいなあ」/姿勢・43

「そうか」と。 考えている姿が好きだったんだと、またしても気づく。 ただ、暗く淀みウツウツとしている姿ではない。 考えなしが蔓延っている。 その中、開かれていく方向で脳髄を耕す姿勢が好みだったんだと。

銀杏並木を想い出した/暮らす愉しみ・14

テーブルを前に座っている。 そこには1杯の熱いお茶。 「これほどのアイデアは、そうそうないな」と。 いい習慣だと感じられた。 秋が深まり、もうしばらくしたら、冬の前の明るさが木々から発せられるだろう。

まずの自分は/この領土で・653

「なるほど」と。 「保守とは既得権益の維持、革新とはその再分配」という言葉に頷いた。 保守でも、革新でもないことこそをと。 その場所さえ、瓦解しっぱなしなのだったが。 わたしを独立させていくしかない。

瞬間の定着/写真論2020・2

写真を撮ったときはすでに遅れている。 プロは凄い、写真にしてしまえるのだから。 選択もあるのだろうが。 見惚れた瞬間、わたしはシャッターを切れない、切るつもりもない。 気づいてシャッターを切ってきた。

エッサホイサッサ2020/この領土で・652

自助・共助は散々やってきた。 公助があれば、しなくていいことばかり。 教育・福祉・医療の確かな構築を。 そこがしっかりしていればいいだけだ。 叩き上げのエリートという形容矛盾を生きる者には無理な相談?

それでいい/老道・150

「はじめは、みな、素人」と記された社員募集の看板。 「あはは」と思わず。 ただ、「最後は、みな、素人以下なのでは」と。 身体化された技は消えてしまい、プロでさえなくなるのだ。 「それで、いいよな」と。 Van Morrison - Wild Night (1971) 純潔(歌…

わたしは失格だが/暮らす愉しみ・13

大切なのだ、機転を利かせることは。 礼節をわきまえ、ルールは当然として、マナー・エチケットに長けていることも。 ただ、それだけでは通用しない。 多少でいい、愛嬌も求められているのだった。 嘘ではない。 High Voltage - Chris Gray Band Live at Cel…

想いをやる/令和問わず語り・19

愛とは何か? むしろ、想いやりとは何かについて考えて来た。 日々の些細で、大切に抱いている想いというわけだ。 行いは相変わらず、巧くいってはいない。 とはいえ、抱き続けておいたほうがいい想いは、ある。

尾崎放屁/老道・149

尾籠な話で恐縮だが、人生初の体験を。 咳をして 同時に放屁 独りかな いや、忘れているだけなのだろう。 今までにも体験しているはずだ。 ただ、緩み始めて、恥ずかしく、何だか新鮮な心持ちだったのである。

「すげえなあ」/月下の貧乏人・61

月をゆっくり眺めるとするか。 未分化な自己表現、嘘八百の報道、先のない単なる真似ごとなど、「冗談じゃないよなあ」。 だってさ──。 月みたいにすげえものが、無料で視られるんだ。 かまっちゃいられない。

小動物と息をする/呼吸・85

最近のもの足りなさは何だろうかと。 例えば、犬や猫、小鳥や亀とともに暮らすことがなくなったからか。 小動物とのふれ合いが消えてしまったのだった。 目も、耳も、鼻も、皮膚も、寂しがっている。 口もまた。

老いについて/死を想う・51

すべての病が治せるようになったとき。 死はどうなっているのか? 健康のまま、死ぬことになる。 何のことはない、天寿をまっとうしたということだ。 万が一、老いが病の対象となり解決されたら、どうしよう…。

意味を求めない意味/死を想う・50

想う、「生きる意味がなくてもいいんじゃないか」と。 もちろん、あったほうがいいのだが。 ただ、意味を求める病もあるのだった。 生まれて死ぬ、その過程で笑みが少しでも生まれればいい。 そう想っていよう。 Mighty Sam McClain - A Change is Gonna Com…

めざす/彼・118

辛いのではない。 悔しいのだろう。 その悔しさが辛いのである。 道に立っていたという。 家路をめざすしかなかったものの、家さえあるのかどうかと。 かくして、真っ先にしたのは、靴紐を結び直すことだった。 Eric Andersen - Blue River

腹の爆裂/情報前線時代・49

頼ることは悪くない。 が、体感してしまう。 自分で答を捕まえないと、ついに何にもならないと。 与えられたものを呑み込んでいるだけでは、腹は破裂するだろうとも。 拙くていい、拙いからこそいいときもある。

7行で考えた/この領土で・651

中道の保守だという。 一体何なのだろう? 日中の外交を推進していくとも。 虎の尾を踏まなければいいのだったが。 それにしても正体不明。 もしかすると、詳らかにできる正体がない? そんなことはあるまい。 THE RUTLES - Hold My Hand (1963)

電子線上の「ありゃま」/情報最前線・48

「SNSでは、声の多い、実は少数派」との指摘が。 確かに、そうなのだろう。 声の少ない多数派こそ、今を形成しているのだった。 そのことに唖然としながらも。 選挙前、幻想につかまることは避けていきたい。

視よ/この領土で・650

「貧富の差さえ見えにくい」との指摘に頷く。 自らに閉じこもって、当然か。 見たいものだけではなく、見なければいけない事態を見よ、か。 目を覆う惨状の中でだ。 静かに、ゆったりと、しかも冷徹に見るのだ。

まるで意味が消えたホスピスのような場所にて/ この領土で・649

何で読んだのだろう。 「監獄に月日は流れない」と。 自然災害や原発事故、新型コロナウイルス感染症等々、監獄の中にいるようなものか。 が、確実に、月日は流れていく。 長く立ち止まっていたのだとしてもだ。

真なる声を、「もっともっと」と/声・11

言いたい、「才能なんて関係ないよ」と。 大切なのは好きになれることのほう。 巧い下手もまた、どうでもいいかなと。 呟きから叫びにいたるまで技巧を求めても仕方なし。 声を、もっともっと声をと願う、祈る。 "Watermelon In Easter Hay" 2015.8.28 one m…

ナイフを、もっとナイフを/手仕事・8

何度も試して、できるようになっていく。 知っていく、分かっていくこともまた、同時に起きている。 たまたま、何となく、いや、望んで始めたことで。 夜、小型ナイフで、鉛筆を削っていたことを想い出していた。 『あなたの旅立ち、綴ります』予告 Ray Davi…

山へ/マザーネイチャー・54

山。 「随分と訪ねていないな」と、コーヒーを飲み始めた。 眼をしばし閉じて、夢想すれば、土や岩、木々などの風景が視えて来る。 が、肝心なのは、そこではない。 空気だ、空気を感得できることにあるのだ。