深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

心とは何か、明確には分からないが/言葉・101

心も悪性腫瘍を抱える。 予防が基本。 バランスのよい栄養としての言葉や、適度な運動としての言葉の歩行が大切だ。 何より疲労を取る休息が必要か。 つまり、親密な言葉のやり取りが、求められているのである。

ワンタンまで、たどり着くことができた/些事の日々・197

小腹が空いていた。 が、時間が経ち、空腹そのものに。 2食、食べられないでいた。 何とか駆け込むことができた店で空腹以前の記憶が甦る。 結果、ワンタンを頼んだのだが、「大盛りで」と急ぎ付け加えていた。

時代屋の旦那/些事の日々・196

「しゃらくせえ」 時代に合わせることへの志向。 時代が合って来ることは稀だし、時代と合うことも。 ただ、時代の匂いは誰からもして来るものだ。 時代を潜り抜ける脚力が衰弱したまま、「構うものか」と少し。

忘れてはならない事実もある/この領土で・362

事件の真相をあれこれ検索していた。 「そうか」と。 昭和のことでさえ明確に分からないことは多い。 大昔はもとより、たった今、起きていることでさえ解明はできない? だからこそ、忘れてはならないのだった。

佳き関係/些事の日々・195

接するに値する場合とは? 褒め言葉を気前よく贈呈されていいのか、どうか。 無論、罵倒ばかりでは困るばかりだろうが。 歩みを見定めようとしつつ、的確な批評を投げかけてくれるのなら? 実に幸いなるかなだ。

苦笑の足取り/歩く・34

広い場所にいた。 緑は濃く滲み、心地よい風も偶然のように。 が、ひどく耳障りな大声が聞こえて来て一挙に縮む空間。 いくら広くても届いて来る、山中での大声に足取りは早まるばかり。 「いい運動になるよな」

市井の唄/彼・51

愉しませる人がいた。 だから、お礼を考えた、愉しませられないかと。 が、傲慢であると知ってしまう。 彼は、人を愉しませることが何より愉しいのだった。 「それなら」と、楽器を今まさに手にした彼に拍手を。

空に月があるように/月下の貧乏人・48

欠けていても、嘆き悲しむことなかれ――。 そう言われても、落ち込んだときはどうしようもない? そうだよね、でもさ、欠けていることが、魅力になることもあるにはある。 事実さ。 ときに月を眺めてごらんよ。

大金持ちの証/マネー2016・3

商売に情は必要ないという。 が、どうなのだろう。 何より儲かるのが、笑顔が咲く平和だとしたら? 当たり前のことだが、殺人より共存へ。 そも、貨幣が不必要となれば、それこそ、お金持ちの証じゃあないのか。

嵐の晩が好きさ2016/些事の日々・194

ガキの時分、嵐の晩はウキウキと。 帰路、想い出していた。 靴下が濡れ始め、辟易としながらも。 安寧があればこそ騒げたのだ。 「嵐に心浮き立てばいいのに」と言えば怒られるだろうか、この壊れた原発の国で。

座ったままで/当世労働者覚書・63

簡単なことだ。 トップ変更が第一の問題なのではない。 今、漂う暗澹たる気配の根源、上下関係の液状化が問われて然るべきなのだ。 座りたいのなら、どうぞ。 とはいえ、座ったままで動けると忘れてはならない。

今日の声/唄・62

唄によるメッセージに反応を。 が、実は唄そのものによる解放にこそ、感応してきたのである。 メッセージを軽々と超えていく声にこそ。 そも、声自体がメッセージだ。 今日は、唄と出合うことができるだろうか。

わたしは待っている/些事の日々・193

酒場で腰をかけ、「ふう」と。 20分ほど遅れるとのメールが入ったばかりだった。 生ビールに口をつけ出す。 ふいに周囲の、とどのつまりは愚痴か自慢話が脳髄に響き渡る。 グイと呑み干すばかりの、夜の9時。

「チチチ」のチャチャチャ/当世労働者覚書・62

横断歩道を渡ろうとしていた。 が、信号機が変わり、隣にいた中年男は思わず舌打ちを。 軽く、「それほどのことでもないのになあ」と。 「分からないわけじゃあないけどさ」 曇天の向こうには青空がうかがえた。

忘れがたい声/言葉・100

いや、大したことではない。 が、大切なことはある。 例えば秋空の拡がり、手元の熱いお茶、そうして座り心地のよい椅子。 少しずつページをめくってきた。 分厚い本を、読み終える段になったことも忘れがたい。

無視され続けたい/都市サバイバル・ノート286

自分だけという醜さ、貧しさ、低劣さ。 別に創造的になることはない。 創意があれば工夫が生まれるのだから。 発明に心を砕かなくとも、発見に感応できればウキウキできる。 このまま無視していただいて結構だ。

立ち食い蕎麦/小文字のわたしの贅沢・1

「いい匂いだなあ」 まず美味しいのが駅の立ち食いそばに、うどんだ。 小腹が空いたときに通過するから? いや、別腹を刺激してやまないからだ? 冬など、内臓が温泉に浸かったかの如くの至福と言えば大げさか?

ときに断食/情報前線時代・15

歩き過ぎれば脚は痛む。 長く横になっていれば床ずれにも。 食べまくれば体調も悪くなる。 では、押し寄せる情報とたえず接していれば? 身心がいかれる場合もあるのだから、ときに情報断食をしなければと――。

近所でさえ/休日に・1

小道を、ただただのんびりと歩くことに惹かれる。 青空ならいいが、小雨程度なら気にはならない。 ただ、傍らに自動車が来ただけで、台なしだ。 わきまえない自転車もまた。 だから、時間と場所を選んで出向く。

「病気だって?」/この領土で・361

「あの人、前から、おかしかった」 思わず、「えっ?」と身心が反応を。 あれもこれも、みな、心の病という結論で止めてしまうの? 「違うよ」と強く感じて来た。 永山則夫、永田洋子、麻原彰晃、あるいは――。

発語の背景/言葉・99

言葉を持たないとは何なのか。 吐き出す息が言葉となる瞬間とは。 文字を持たないとはどういうことなのだろう。 定義づけへの苦痛がふいに思い出されるときに、言葉で想っている。 言葉や文字のない世界を――。

わが祖国2016/呼吸・56

今や左右を問うことに萎えてしまう。 ましてや南北もどうなのかと。 大小、美醜、また速い遅いにも意味があるのかどうか。 上下の圧倒的な問題が緻密に浸透していく時代だ。 いい呼吸を交わし合おう、そう想う。

風の声/マザーネイチャー・22

木々が揺れていた。 声を聴かせるかのように。 「風の言葉を翻訳していた」と気取って言いたいところでもある。 強い陽射しが一瞬遠のいたかのようだった。 疲れが解け、「そうだ、まだ歩いていくところが」と。

互いの顔色が互いに反映して/彼・50

顔をゆっくりと視た。 倒れた理由が、あきらかに分かってしまう顔色。 言葉を交わす、視線が合う。 互いに苦笑としての微笑を浮かべるしかない。 病気の奥から本人の顔色が現れるには、今しばらく時間が必要だ。

できないからといって…/身体から・116

はなっから、できる・できないを基準にするとはどういうこと? 考えることではない。 排便は、教えられないとできないとでも? 作法は問題だが、いずれ学ぶ。 いやはや、乳幼児は便秘のほうがラクでいいとでも?

お墓/些事の日々・192

峠まで歩いていた。 無事到着、麦茶をごくり。 帰路に着く段となり、突然、尿意を覚えた。 速く歩いたり少しは走ったりのバランスが難しい。 山中だから、気にせずすればいいのだが、墓が点在していたのだった。

何かしたくなる/全裸主義者として・9

露店風呂で歩いたが、巧くいかない…。 「脚だけ使うにしろ、全身でバランスを取らなければな」 潜ったり浮いたりも。 しまいには手だけで歩いていた。 人がいない中、何かしたくなることが続いていくのだった。

違いなんか分かってたまるか」な男/水百景・19

海から出て波打ち際で、ふいに気づいた。 川とは違った感覚で遊んでいたなと。 水流の勢いや波、浮き方等のあれこれを言いたいのではない。 どちらにもある浮遊する内臓感覚の爽やかさ――。 そこが違うのだと。

「まずないよなあ」/平成問わず語り・29

つい忘れてしまうものだ。 自分が少数派であることを。 変わらず鈍いのであり、鈍さに拍車がかかっているのか。 投票した方が当選することは概ねない。 そも、よく聴く音楽家のテレビ出演は、まずないのである。

週末には終末/この領土で・360

経営が千鳥足の企業に明日はない――。 美辞麗句や成功譚、あるいは金言が指し示されても無駄、関係はないのだ。 未来がないのは当然なのである。 何故か。 今日がないどころか、たった今もまた、ないのだから。