2016-09-24 市井の唄/彼・51 愉しませる人がいた。 だから、お礼を考えた、愉しませられないかと。 が、傲慢であると知ってしまう。 彼は、人を愉しませることが何より愉しいのだった。 「それなら」と、楽器を今まさに手にした彼に拍手を。