深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

武蔵野蟹工船パニックシティーみたいな/状況から・18/合掌・17

相対主義の干からびた諦めと、垂直・排他的な直情性の狭間。 今も自己責任に自己決定? 聞こえはいいが、戯れ言さ。 そも、水漏れの船底で右往左往の中、甲板には付着物というじゃあないか。 刻一刻の合掌――。

つい昨日のこと/身体から・49

冬の朝なら演歌よりボサノバ、夏の午後なら山肌より線路。 ただ、好みは変わる、ふいに変わる。 言葉の由来を想像していると秋が体内に入ってきた、体内で秋が芽生えもした。 境界線の皮膚が跳ねた、跳ねている。

手を組む/状況から・17

心とは何かをついに語らず、気持ちばかりを訴えることはしない。 必要ならば、相性が合わない奴とでも手を組むことが求められている。 憎悪を抱え込むよりましだもの。 たまには、早朝から、ど〜んと食べていくか。

元気で愉快/娘と・73

お前への願い? 実に簡単だよ。 呼吸の深くて豊かな世界を味わう人々と、少しでいい、元気で愉快に暮らすことさ。 それ以外? 苦しめるつもりは微塵もないが、元気で愉快というだけでも存外、難しいことなんだ。

安全と安心/状況から・16

死んだ生命を皿に盛りながら、ふと。 安全なのに不安なら、まず身心のたて直し。 危険なのに安心しているのなら、ときに罪にもなる。 現実は、危険で不安だったのだ。 今も安全ゆえの安心こそを希求してゆく。

朝倉喬司さん/合掌・16

肴には決して箸をつけない。 だが、注げば即、杯はあける、何もなかったかの如く。 注ぐ、杯をあける、注ぐ、杯をグイとあける。 問う人が、問われれば徹底的にどこまでも応じる姿勢を保った夜に、今も学ぶ。 合掌

月下の貧乏人・6/状況から・15

ヴィジョンを開示しない単なる否定の言説。 死にゆく方にも臭い息を吐きつける? 寂寞。 故郷ではない場所にも降り注ぐ月光はいいね、とってもさ。 誰もが、暗闇を照らす輝きを気軽に招くことができるだなんて。

非常時は続く/状況から・14

「巧みに煽る人は冷静だな」と感服を。 「その気になる由縁か」 ただ、人生論同様、煽動だけで包括はできない。 そも、例外こそ王道という事態も──。 とりわけ、非常時には1人ひとりが全体を生きる主流なのだ。

話を聴き続けた/状況から・13

「静かで穏やか、仲のよい町が一瞬でズタズタに」 そう呟く人に応じ、別の方が、「非常時が日常化」と。 ついに、「学び続けていきます」と放つ女性。 言葉のリレーは受容の対象ではなく、貫かれる事態であった。

勝敗はどうでもいいが、負けられない?/状況から・12

善の生産はできない、それが真実だとでも? なあに、底意地の悪い心の吐瀉物としての世迷い言に力はないさ。 失うだけ失い、ふと見上げた際の傷口の如き空よ、聴け。 人類史では喰えないことが当たり前なのだと。

9・19を暮らして/状況から・11

心変わりは、器の身体のたえずの変化同様、当然のこと。 問題は変化の内実、どこへ向かうのかにある。 思想が人を作るのではない、為政者が言葉を丸め込む道具としてきただけだ。 直視し目を潰した隣人とも歩く。

喜怒哀楽な/呼吸・25

喜ばしいぜ、砂埃が舞い始めたようで。 怒り心頭さ、先を示さない御託ばかり並べられて。 哀しくてどうしようもないよな、涙を拭う暇もない惨劇続き。 楽しいよ、一緒に歩けば、隣から呼吸が響いてくるのだもの。

暑い日、熱いお茶で一服/状況から・10

あり金をはたいた後で覚えのない追加料金の請求か。 まだまだ身を削るしかない? そうした折、木陰で湯を沸かし、お茶を入れる夫婦と出逢う。 一口含み、微笑み合う手と手にはスコップの痕。 美しく汚れていた。

自転車にのって2011/娘と・72

お前と自転車で走っていると、皆が追い抜いていくよ。 逆に面白いさ。 いろいろな背中の表情を視ることが出来るもの。 変哲もない道が広場になるんだね。 身心の脚力がつくよ、抜かれても問題は何もないんだと。

分断拒否/状況から・9

頼る気持ちさえ持てぬ日々。 ぬるい絆の排他性が村八分を生む。 とはいえ、なし崩しの状況下、絶望からも疎外され、絆に頼るしかない場面が確かにある。 為政者に都合のよい分断の再生産はもう勘弁だ、ごめんだ。

空々しい報道のもとで/状況から・8

1人殺せば犯罪、闘いで大量の人々を殺戮すれば勲章。 「もっと的確な言葉があったな」 昼休み、公園でシートを敷いて小さく大の字を描き、空を眺めた。 「諺とは言葉の技か」 秋空の清々しい空虚の下、静かだ。

食べ続けてきて/状況から・7

吸う、なめる、頬張る、かじる、噛む――。 とにかく、食べてきた。 美味しい食事は、人と人とを結びつけていく。 ただ、今も分からない生命をいただく文脈。 今日も、食卓には生き物への贖罪意識が潜む、滲む。

自衛体/状況から・6

知人から野菜が届く。 「武器を持たせてはまずい」と考えていたときに。 言葉は添えられていなかった、嬉しかった。 土を落としただけで、塩や味噌を使わずに頬張る。 南の安穏な味が身心の奥へとたどり着く。

秤/状況から・5

マスコミのすべての記事はパブリシティー化していく。 書かないことが大切なときもある? 問題は、末期症状でも暮らしは続いていくということだ。 ふと思う、命は重い軽いではない、計測できない拡がりなのだと。

合掌・15/状況から・4/祝福・6

1杯ひっかけるか。おっ、勢いよく呑むなあ。 しかし、何だなあ…、まずは手のひら、合わせなきゃ。 奴さんたち、今日、ここに降りてきてくれたんだな、目の前に。 世界を祝福してゆくのは、おれたちの仕事だな。

裸足でいこう・2/娘と・71

歩いてごらん、面白いよ。 笑っちゃう? そうだね。 お前と足の爪に顔を描いたが、歩くと交互に5つずつの顔が見ているよう。 手の爪にも描くとどうかな。 見にくい? それなら脛に描いちゃえ、描いちゃおう。

何気なく月と/状況から・3

仕事が一段落、次の仕込みに取り掛かる手前の夕暮れのこと。 「自分の外側に入る・内側に出ていく」 そうした類の言葉が手元にあった。 「ヴィジョンの希求自体、まず手放さないでおくか」と緩く反芻すれば、月。

急がば回れだが、善は急げ/状況から・2

善人でも悪さをすれば悪人、悪人でも善行を積めば善人。 何をどう生産するかで人間は決まると、マルクスは人を固定して捉えなかったという。 ともあれ、今や何をどう消費するかで決まる? いや、善の生産の1点。

声・3

初めて声を発した人の冒険を思う。 喉が声を出したのではない。 想いが音となり声となって、喉の存在を明らかにしたのだ。 始まりから、身心を含めた関係性へと向かっていた? 古に直結している今の暮らし――。

砂埃、舞う中で/状況から・1

ほっほっほでなくぼっぼっぼでもなく、やはりぽっぽっぽだなと呑気な朝。 が、権力への憤怒は断固支持、妬みによるものでさえ。 喜怒哀楽の取り扱いに留意もしない。 萎びた事例は汚染された砂だ、数え切れない。

表現なんて知らないよ

制度としての表現の酷さ。 表現としての制度よりタチはいいが。 ただ、一言もなく乱入する広告の如く、表現は今も制度に奉仕するばかり。 わたしは少しでもいい、明日へとつながる物語・コト語りと出逢ってゆく。

まだ捕まらない? もう捕まらない?/プロテストソング・6

把握しきれない被害をまき散らかし、嘘八百を並べ立てられたらな。 しかも、人々の金をゴッソリと持っていく。 手が届く場所なら、張り倒して当然。 夜、直接性を想起したわたしは、わたしと響き合うことを試す。

野の花チャイルド・12/娘と・70

美しく生ききるだなんて、花でさえ叶わぬこと。 ただ、熱望は倒れても、生命が息づいていることは忘れないことだよ。 日々、足もとの野の花を感じてゆくんだ。 胸にふっと、光明が差し込む瞬間があるはずだから。

トイレの紙様

だらだらと話すことも含めて内容。 いいと思うが、おれには縁遠かった。 そうした折、公衆トイレの「一歩前へ」と書かれた貼り紙と再会。 「これなら、よく分かるな」 おれはおれの単純さと、ひどく相性がいい。

晩春の忘れられぬ一報

手がけた仕事の注文がきたとき、思わず、「えっ!?」と。 喜んでいいのかどうしたものか、逡巡を。 電話口に届く被災地からの大きな声。 わたしは、スタッフたちの目の届かぬ場所に逃れ隠れた。 嬉し涙を拭うため。