深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

敗戦は続くよ、どこまでも/この領土で・326

素朴な素人が生きにくい社会だ。 上へ上へと歩むばかり? が、踏みつけるものがなければ上へ向かってはいけない。 国民総出で、「持ってけ、泥棒」の事態? 負けると分かった妙な博打ばかり打つ国に拡がる汚泥。

善なる人々に逢いたい/山へ・12

ふと、「人を信じていきたい」と体感を。 「懐かしい心魂だな」と嬉しくなっていく。 最小限の荷物で山へ行こうか。 実は、人がいないから? いいや、文字通りの聖なる空間が、善なる人を生み出しているからだ。

損は進んで?/当世労働者覚書・45

嫌なことは、自発的に進んでしろ? 俗に言う成功者の言葉だ。 実は、損得を意識した姿勢だし、為政者にとっては都合がよすぎる物言いである。 そうじゃあないのか。 こちとら、単に押し付けられているだけだよ。

今を/暮らし・17

暮らしを愉しむとは? なかなか難しく、何となく簡単だ。 あるいは、何気なく困難で、面倒なほど簡易だ? 食事の起承転結、排泄のハリウッド映画化、歩行の序破急、睡眠の浪花節を愉しめばいい。 今を生きよう。

ダンサーこそ/身体から・107

「女はみな女優」だなんて。 むしろ、男がみなダンサーだったらよかったのに。 緻密で、杜撰な経済戦争の兵士ではなく。 リズミカルに跳ね、素早く移動。 固有性に満ちた笑みを浮かべる押しのけない身体こそを。

停滞は続くよ、どこまでも/情報前線時代・14

スピード社会と言われるが、どうだろう。 つい食べたくなる、膨大な、いや、食べ切れないほどの情報量。 質さえ味わう暇もなし。 消化さえできないまま、停滞は続くよ、どこまでも。 逆に、呑み込まれたままで。

やめるために/マネー2016・1

「お金、欲しいなあ」 福島のお米が安く買い叩かれているという。 結果、外食産業へと。 原因を作った企業の働き手たちは、相変わらず飢えていない。 「ああ、金だ、金が欲しい、そうしたすべてをやめるための」

傾向がある/平成四季派・19

明るい単純さという夏。 一方で暗い複雑さという冬。 もちろん、明るい複雑さや、暗い単純さという春秋も。 誰それはこうだと決めつけるつもりはない。 ただ、傾向があるだけだ、傾向というゆらぎ続ける足場が。

「露骨だなあ」/些事の日々・125

誰にでもいつだって居場所が必要だ。 不器用を気取ることができればいいが、昔も今もどうかな。 周囲には井戸端会議の発展性のなさ。 しかも、ヒソヒソ話が視えてしまう。 寒い朝、ひと際、人が露になっていく。

どこにも行きたくない/些事の日々・124

休日、駅近辺を通りかかる。 多くの人たちが駅構内にいるのが視えた。 想っていた、「山へ行くとき以外、避けたいなあ」。 都心へ出ることに、薄い恐怖心があるのだった。 原因が現出しないことを切に祈る日々だ。

ハッピーエンドは続かない?/表現=運動=生活・3

立ちはだかる困難。 「何故に、こんな嫌な奴になれるのか」と感じる敵も出て来て。 そうして、愛すべき同志も登場。 その拡大再生産としての物語が今日も流通を。 幸福な結末後の大切な展開は描かれないままで。

「新婚さん、いらっさい」みたいな/些事の日々・123

関係を長続きさせるコツ? 方程式はないものの、開かれて互いの至らぬところを認め合うことからかな。 つまりだ、この国はもはや、どこまでもつのかと。 そうした話じゃあない? ああ、そうだった、そうだった。

ヘマばかり/平成問わず語り・24

小道を歩きながら、ついと振り返る。 「あれこれ、ヘマばかりだったな」と。 「ただ」と呼吸を整えて思い直す。 「実の話、出来は悪かったが、人を憎み切ってはこなかったよな」 とどのつまり、幸運だったのだ。

雪の月曜日朝/平成四季派・18

バスに乗れず、駅までの道を歩く。 白い息を吐き、足を取られ、鞄が肩に喰い込む。 中にはスイスイと追い抜いていく人もいて、「雪国の人かな」と。 固有の身体が浮き出る朝。 駅に着けば湯気を立てている人も。

夜の訪問/些事の日々・122

窓々に灯りが点き出す。 今も物騒な気配が漂う貧しい住宅街にいた。 「唄が流れたり、歌われたりしていればいいなあ」 これから、その中の1つの家庭におじゃまするところだった。 手土産は安酒とケーキである。

シャボン玉飛んだ2015/些事の日々・121

緑多い広い公園へと出向いた。 久しぶりに、思い切り深呼吸を。 ゆっくりと、咳が出ないようにと確かめながら。 すると目の前に、シャボン玉が泳ぐように流れて来た。 ただそれだけのこと、たったそれだけの悦び。

冬の朝/些事の日々・120

暗い中、うっすらと目覚める。 目をこすることなく、脈動をゆっくり、ひっかき集めて起き出すのだ。 1日を始めるのだ、今朝もまた。 命を削り、働くために。 間に合わないことが多い中、「それでも行くさ」と。

素人・玄人の境界はなくなったものの/この領土で・325

玄人の素人化、素人の玄人化が進んだのはいつのことか。 良し悪しを問うつもりもない。 ただ、素人の素人化も進み、何が何やらと。 何より怖いのは玄人の玄人化。 嘘がまかり通り、勝手に人々を追いやるばかり。

不食/都市サバイバル・ノート281

病によっては食事を摂らないほうがいいときも。 汁物だけで過ごすのだ。 「いのちのスープ」との言葉を体感した日々。 食べなくてもいいのなら動植物は不運から逃れられる。 が、人にとっては実はどうなのかと。

「勘弁してよ」と「ありがとう」の狭間で/合掌・53

公園へ出向けば富士山が。 「まるでデビッド・ボウイのようじゃあないか」 そうだ、水木しげる翁のマンガを読もう。 化けて出て来る秘術を知ることができるかも? いいや、異世界に浸っていたいだけなのだった。

人のためにという罠/情報前線j時代・14

国のために戦地へと赴く心積もりはない。 人のために国家をなくすのなら分かるのだが。 が、すでにグローバル金融資本が行っていることだ。 数え切れぬイメージ操作。 人のためにならない人のためにという想い。

無神論者も拝む日/合掌・52

それにしても、神って何だろう…。 それでも、折々に自然と拝んだり、合掌したりしてきたけれど。 暖かい陽射しのもと、小道を歩いていた。 「そうか」と汗ばみながら想う。 「神に頼むときだけ、神はいるのだ」

知らなくても平気だが/情報前線時代・13

事実に気づいたり、気づかなかったり。 が、すでに知っている場合も。 話をじっくりと聴いたわけでもないのに。 情報は空気のように流れてくる、流れていく。 知らなくても死なないが、死んだようになるときも。

トボトボと/老道・28

死ぬときは、孤独・孤立でしかない? 親和力が滲んで来ない時勢に、孤老の如くトボトボと。 敬意の達人・尊敬の名人は、すでに求めちゃあいない。 が、せめて撃たれないこと、つまりは撃たせないことを切に願う。

日々のあわわわわ/当世労働者覚書・44

働いている。 寂しいとは想わないが、愉しくはない。 愉しいとは感じないが、寂しくはない。 寂しい愉しさ・愉しい寂しさを、同時に感じるときも。 目の前の1つひとつをこなしていくしかない、泡立つ日々――。

独/平成問わず語り・23

1人の効用は、いろいろある。 例えば憚ることなくできる放屁。 ついにアクビも、し放題か。 何より、同時にやらかしたときに感じる生き生きとした寂しさ。 じわりと体感できる切なさは、格別と言っておこうか。

善き人/卆寿者・6(了)

彼は言う。 「腺病質でした」 故に、「生命は力強いと言い聴かせ、思い聴かせ、流れに乗るといいのです」。 そうして静かに結んだ。 「健康とは言いたくない。ご病気の方に対して失礼だし、申し訳ないですから」

「いてててて」/当世労働者覚書・43

問題処理の能力がないのではない。 要は、問題と想っていないのだ。 仮に想っていたとしても、何が、どう問題なのか分からないのだろう。 それ故の暴投。 結果、息のできないデッドボールを受け続けているのだ。

毎日書き初めの三角関係/言葉・91

受け手が大切だ。 名演奏だったと言い張っても、聴く者に届かなければ――。 が、忘れてはならない。 初めての聴き手が自分であることを。 まず、自分の声を聴く、しかも、自分という他者へ届けて行くのである。

ありがたいこと/卆寿者・5

彼の言。 「大きな流れは1歩ずつ進むので慌てる必要はない」 また、「望む方向へ進んでも軽挙妄動は慎むべし」。 何故か? 「当然のことが起きただけで、ありがたいことに少し前に気づかせていただいたからです」