深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

いずこ?/この領土で・424

確かではない。 しかも、片隅からの小さな声だろう。 が、希望はそこにこそある。 現に今もなお、人々は見放され流浪、何より殺されているもの。 「光明はいずこ」と柄にもなく考えていたとき、体感したのだ。

違和感ばかり/言葉・118

今夏、違和感を感じた言葉がある。 「この平和」という物言いだ。 「この平和を守るために」との妙な文脈…。 確かに戦地とは様相が違う。 が、本当に、そうなのかと幾度もいくども感じてしまっていたのである。

病と戦/死を想う・26

がんによって亡くなった人々。 オヤジにオフクロ、ダチに親戚、同僚…。 家族を含めて、心を病むという。 当然のことだ。 戦争による身心への障がいにも想いが至ったのは、夏の残滓を暮らしているからではない。

記事の書き方/言葉・117

まず結論を記す。 一文は短くして具体的に表すことも大切だ。 記事がオーバーすれば後ろから削るのも原則である。 が、今や、どうか。 原則さえ守られず、全文削ってもどうということもない記事ばかりではと…。

飢餓感/平成問わず語り・42

恋しいというわけではない。 が、逢いたいと体感を。 懐かしいのだ。 目の前にいたら、懐かしいだけでは済まないのだろうが、実際とのころは分からない。 とどのつまりは飢えているのだ、声に、低く静かな声に。

話をしようか/情報前線時代・25

人工知能の登場で仕事がなくなる? ただ、保育士など、即興を求められる職種は残るとか。 ビッグデータの向こう側には何が待つのかな。 いや、こちら側か。 ともあれ、雑談はできないんだってさ、つまらないね。

事態とは裏腹に/彼女・30

「ううん、ご機嫌だからかも」 あくびをしない由縁を聴いたときだ。 呆気にとられ、黙るしかない。 「いつか逢えると想えば、死ぬのも怖くないわよ」 周囲の人々を亡くしていたが、自然の笑みが浮かぶのだった。

夕陽赤く2017/マザーネイチャー・25

額縁をつけたいほど素晴らしい夕陽? 言いたいことは分かるが、台無しだよ。 真っ赤な花が微動せず、その実、勢いよく運動をしてもいる。 大小の火花がうっとりとさせてくれるほどで、何だか交通しているようだ。

文化開花の音/些事の日々・238

甘ったれている? そう言われても、共同で行うほうがいいに決まっている。 いいや、自覚せずとも、すべてが共同なのである。 たった今、咲いた花――。 自力だけではないし、他力だけでもない、その開花の音よ。

今やもう/暮らし・32

いつでもどこでも速くて正確、しかもレベルの高さを望む。 一方で、ゆっくりと愉しみながら全体感を味わう。 実は、両者が必要なのだ。 「けれどさ、もういいよ」 実際はトボトボと情けないだけなのだけれども。

覚えてしまったのだ/言葉・116

言葉がまずの手下? いや、親であり、子どもでもある。 言葉を覚えたことを、後悔の身振りで表した詩人もいた。 当然のことながら、言葉によって伝えたのである。 言葉はまずの権力のときもあると知っておくさ。

熱いお茶をもう1杯・1/老道・69

老婆が、湯飲みに手を静かに伸ばす。 手で持てることを確かめた後、茶を啜り出す。 フーフー。 確かめつつ、またゴクリと一口。 そうして、背筋を伸ばす姿と接して、内臓温泉と想いつくが、どうでもいいことだ。

反語ばかりで恐縮ですが/平成問わず語り・41

何故生きている? そりゃあもう簡単なことだよ。 苦しみを解決するというより、とっとと忘れるためにさ。 悲しみを乗り越えるというより、末永く失くすためにさ。 それが存外、簡単ではないだけなのだっだが…。ライク ア ローリング ストーン作者: 宮谷一彦,…

悪の組織? いいや、組織という悪/この領土で・423

革命に現実味があった時代。 ロシアなどの実態は伝わって来なかった。 夢の革命。 多くの人々が無残にも殺されたと知ったときの言いわけもまた、銘記したほうがいいだろう。 ここより他への幻想は、必要がない?

およびでない/この領土で・422

考え方や実際の考え、姿勢や現実の行動――。 その源と言うべき場所がある。 例えば感銘という共有地。 そう得心したところで、負の感銘に想い当たる。 個別性は大切だが、人を殺める衝動・契機は必要がないと。

温かいお茶を飲もう/老道・68

お茶の時間をとろう。 穏やかで和やか、かつ微笑の流れが瞬時でも必要だ。 すると、体感をしていた。 「そうだ、今夜は小魚を焼いて、たまには熱いのをグイッと」 夕方の労働への活力が何となく湧き出していた。

消費は平和とは言わない/合掌・61

「この平和が続いて欲しい」 他者の被害の上に成り立つ平和とは? 加害を認めず、ご近所からは不信を買っている。 その恥ずかしさ。 馬に乗り、巧みに操っているつもりのようだが、なあに、落馬したままなのだ。

書く/言葉・115

神の代理作業は個人の創造へと。 かくして商業主義へと結びついてゆく。 大昔の人々は、洞窟で何故描こうとしたのだろう? 恐怖から遊び心にいたるまで理由はいくつもいくつも考えられる。 ところで、わたしは?

「やっぱりあるよなあ」/彼・66

「才能ってあるよ」 そうして、「努力や運もまた大切」と彼。 「関係の才能ならいいけれど。努力や運も自分1人でどうにかなるものでもないよ」と、わたし。 すると、「だから、実は関係ないさ」と笑うのだった。

同時に想う/姿勢・21

涼風が救いのようだった。 「正確ではあっても的確とは言えない場合がある」とは誰の言葉だったか。 的確でも正確ではないときがあると気づく。 無防備で、世間知らずのまま、生きていけないものかと想いながら。

好き嫌い/平成問わず語り・40

「嫌いなものを考えることは愉しい」とは誰の言葉だったか。 自分の傾向が分かるし、美意識まで理解できるのだと。 とはいえ、齢を重ね、好き嫌いに頓着しなくなってきた。 今では、「そんなものないわなあ」と?地上の記憶 (アクションコミックス)作者: 白…

ファシズムだなんて/この領土で・421

ファシズムにでさえ嗅ぐことができる平和や安定、平等や安心。 日本の町や村、都市が作り出したものとは…。 平和・平等、安定・安心から作られファシズムから遠いもの。 生きている間に、ぜひ体験していきたい。

夏なつナツ/平成四季派・31

眠い、実に。 だるい、何ともはや。 おまけに軽く吐き気もあって全身二日酔いなのだった。 外出すれば汗が止まることなく、焦げついたような気分? いや、実際、焼かれているのであって、いやはや体内・外の夏。

想い当たる/死を想う・25

もう随分と経ったようでもあり、あっという間のようでもあり。 若いつもりはない。 老いたつもりも。 ただただ鏡に映る顔を視て軽く戸惑うばかり? そうだな、死を語った人もすでに死んだことに想い当たる今朝。

嘘のない天邪鬼/彼女・29

「どちらかと言えば天邪鬼かな」 彼女は苦笑をする。 「変なのよ、深刻な雰囲気のときゲラゲラ笑っちゃう」 「ふざけているとき真面目になるし」とも。 が、彼女が陰日向なく働くことは、周知のことでもあった。

メモ帳で考える/言葉・114

何も記されていないメモ帳。 考えたことを書くのではない。 書きながら、少しずつ考えていくのだ。 持ち歩くメモ帳の厚さは、1cmに満たない。 今の日々にちょうどよい厚さなのかどうかも、書き始めてみようか。

友のこと/彼・65

いつだって居心地が悪かった。 どこでだってさ。 木々の間を歩けば旅気分になれて、少しは楽になれたが。 それがさ、今じゃあ少しは世辞も言えて、お愛想笑いも。 だからって、逃げ出したいのはいつものことさ。

今日も求めている/平成問わず語り・39

耳が遠くなってもうるさいものはうるさい。 美しい静けさが必要だ。 静けさの美しさもまた。 やかましいのは戦争だけで十二分だ。 心地よい賑やかさは、実のところ静かさにいつでも即、帰っていけるはずである。

鬱々と/些事の日々・237

呑む・打つ・買うの、どこが甲斐性やら。 もし、かみさんがしたらどうする? いっそノン鬱で、鬱の宮から遠く離れる術を考えたほうがいいさ。 鬱じゃない? このご時勢だぜ、そうでないほうがむしろ心配だべさ。

男風呂しか知らないが・2/身体から・134

男たちが湯船へ。 足先からゆっくりと、確かめるように入っていく。 首まで浸かれば、快への途上、決まって唸る。 そうして束の間、まるで入浴という瞑想状態へと――。