2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧
確かではない。 しかも、片隅からの小さな声だろう。 が、希望はそこにこそある。 現に今もなお、人々は見放され流浪、何より殺されているもの。 「光明はいずこ」と柄にもなく考えていたとき、体感したのだ。
今夏、違和感を感じた言葉がある。 「この平和」という物言いだ。 「この平和を守るために」との妙な文脈…。 確かに戦地とは様相が違う。 が、本当に、そうなのかと幾度もいくども感じてしまっていたのである。
がんによって亡くなった人々。 オヤジにオフクロ、ダチに親戚、同僚…。 家族を含めて、心を病むという。 当然のことだ。 戦争による身心への障がいにも想いが至ったのは、夏の残滓を暮らしているからではない。
まず結論を記す。 一文は短くして具体的に表すことも大切だ。 記事がオーバーすれば後ろから削るのも原則である。 が、今や、どうか。 原則さえ守られず、全文削ってもどうということもない記事ばかりではと…。
恋しいというわけではない。 が、逢いたいと体感を。 懐かしいのだ。 目の前にいたら、懐かしいだけでは済まないのだろうが、実際とのころは分からない。 とどのつまりは飢えているのだ、声に、低く静かな声に。
人工知能の登場で仕事がなくなる? ただ、保育士など、即興を求められる職種は残るとか。 ビッグデータの向こう側には何が待つのかな。 いや、こちら側か。 ともあれ、雑談はできないんだってさ、つまらないね。
「ううん、ご機嫌だからかも」 あくびをしない由縁を聴いたときだ。 呆気にとられ、黙るしかない。 「いつか逢えると想えば、死ぬのも怖くないわよ」 周囲の人々を亡くしていたが、自然の笑みが浮かぶのだった。
額縁をつけたいほど素晴らしい夕陽? 言いたいことは分かるが、台無しだよ。 真っ赤な花が微動せず、その実、勢いよく運動をしてもいる。 大小の火花がうっとりとさせてくれるほどで、何だか交通しているようだ。
甘ったれている? そう言われても、共同で行うほうがいいに決まっている。 いいや、自覚せずとも、すべてが共同なのである。 たった今、咲いた花――。 自力だけではないし、他力だけでもない、その開花の音よ。
いつでもどこでも速くて正確、しかもレベルの高さを望む。 一方で、ゆっくりと愉しみながら全体感を味わう。 実は、両者が必要なのだ。 「けれどさ、もういいよ」 実際はトボトボと情けないだけなのだけれども。
言葉がまずの手下? いや、親であり、子どもでもある。 言葉を覚えたことを、後悔の身振りで表した詩人もいた。 当然のことながら、言葉によって伝えたのである。 言葉はまずの権力のときもあると知っておくさ。
老婆が、湯飲みに手を静かに伸ばす。 手で持てることを確かめた後、茶を啜り出す。 フーフー。 確かめつつ、またゴクリと一口。 そうして、背筋を伸ばす姿と接して、内臓温泉と想いつくが、どうでもいいことだ。
何故生きている? そりゃあもう簡単なことだよ。 苦しみを解決するというより、とっとと忘れるためにさ。 悲しみを乗り越えるというより、末永く失くすためにさ。 それが存外、簡単ではないだけなのだっだが…。ライク ア ローリング ストーン作者: 宮谷一彦,…
革命に現実味があった時代。 ロシアなどの実態は伝わって来なかった。 夢の革命。 多くの人々が無残にも殺されたと知ったときの言いわけもまた、銘記したほうがいいだろう。 ここより他への幻想は、必要がない?
考え方や実際の考え、姿勢や現実の行動――。 その源と言うべき場所がある。 例えば感銘という共有地。 そう得心したところで、負の感銘に想い当たる。 個別性は大切だが、人を殺める衝動・契機は必要がないと。
お茶の時間をとろう。 穏やかで和やか、かつ微笑の流れが瞬時でも必要だ。 すると、体感をしていた。 「そうだ、今夜は小魚を焼いて、たまには熱いのをグイッと」 夕方の労働への活力が何となく湧き出していた。
「この平和が続いて欲しい」 他者の被害の上に成り立つ平和とは? 加害を認めず、ご近所からは不信を買っている。 その恥ずかしさ。 馬に乗り、巧みに操っているつもりのようだが、なあに、落馬したままなのだ。
神の代理作業は個人の創造へと。 かくして商業主義へと結びついてゆく。 大昔の人々は、洞窟で何故描こうとしたのだろう? 恐怖から遊び心にいたるまで理由はいくつもいくつも考えられる。 ところで、わたしは?
「才能ってあるよ」 そうして、「努力や運もまた大切」と彼。 「関係の才能ならいいけれど。努力や運も自分1人でどうにかなるものでもないよ」と、わたし。 すると、「だから、実は関係ないさ」と笑うのだった。
涼風が救いのようだった。 「正確ではあっても的確とは言えない場合がある」とは誰の言葉だったか。 的確でも正確ではないときがあると気づく。 無防備で、世間知らずのまま、生きていけないものかと想いながら。
「嫌いなものを考えることは愉しい」とは誰の言葉だったか。 自分の傾向が分かるし、美意識まで理解できるのだと。 とはいえ、齢を重ね、好き嫌いに頓着しなくなってきた。 今では、「そんなものないわなあ」と?地上の記憶 (アクションコミックス)作者: 白…
ファシズムにでさえ嗅ぐことができる平和や安定、平等や安心。 日本の町や村、都市が作り出したものとは…。 平和・平等、安定・安心から作られファシズムから遠いもの。 生きている間に、ぜひ体験していきたい。
眠い、実に。 だるい、何ともはや。 おまけに軽く吐き気もあって全身二日酔いなのだった。 外出すれば汗が止まることなく、焦げついたような気分? いや、実際、焼かれているのであって、いやはや体内・外の夏。
もう随分と経ったようでもあり、あっという間のようでもあり。 若いつもりはない。 老いたつもりも。 ただただ鏡に映る顔を視て軽く戸惑うばかり? そうだな、死を語った人もすでに死んだことに想い当たる今朝。
「どちらかと言えば天邪鬼かな」 彼女は苦笑をする。 「変なのよ、深刻な雰囲気のときゲラゲラ笑っちゃう」 「ふざけているとき真面目になるし」とも。 が、彼女が陰日向なく働くことは、周知のことでもあった。
何も記されていないメモ帳。 考えたことを書くのではない。 書きながら、少しずつ考えていくのだ。 持ち歩くメモ帳の厚さは、1cmに満たない。 今の日々にちょうどよい厚さなのかどうかも、書き始めてみようか。
いつだって居心地が悪かった。 どこでだってさ。 木々の間を歩けば旅気分になれて、少しは楽になれたが。 それがさ、今じゃあ少しは世辞も言えて、お愛想笑いも。 だからって、逃げ出したいのはいつものことさ。
耳が遠くなってもうるさいものはうるさい。 美しい静けさが必要だ。 静けさの美しさもまた。 やかましいのは戦争だけで十二分だ。 心地よい賑やかさは、実のところ静かさにいつでも即、帰っていけるはずである。
呑む・打つ・買うの、どこが甲斐性やら。 もし、かみさんがしたらどうする? いっそノン鬱で、鬱の宮から遠く離れる術を考えたほうがいいさ。 鬱じゃない? このご時勢だぜ、そうでないほうがむしろ心配だべさ。
男たちが湯船へ。 足先からゆっくりと、確かめるように入っていく。 首まで浸かれば、快への途上、決まって唸る。 そうして束の間、まるで入浴という瞑想状態へと――。