2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧
のろまで稚拙に、どんどんなっていく。 どう生きるのかという問題は、遠のくばかり。もはや生きてきてしまったのだから。 いっそ馬鹿丸出しのほうが救いの朝に、やはり朝日は昇る。 生きていく。それだけだ。
何か嫌だなあ。マジ、嫌かも。 ああっ、いやだ、いやだ。 ホント、やだやだっ。 やだったら、やだダダダダダっ、ダダダダダっ。 身体はと言えば、DADADADADADAって歌い出す。
空いている車内、目の前に3人姉妹が座った。 柔らかく響く声の内容から、60歳代と了解できる。 端には母親も座し、話題には加わらない。 ふと、鞄から飴を取り出し、手渡す。 同時に飴を口にする3人。
間抜けなことを言うようで恐縮ですが、 最近、たまあに自分に対して遠慮気味。
夏の残滓を嗅ぎ分けて、 笑みがこぼれれば、 家族にも染みていく。 そのシーンを目の当たりにし、 さらなる笑みが胸中でも弾け始める。
スーパーマーケットで弁当を温める中年女性。 古いソウル・ミュージックが流れていた。 気付いた途端、電子レンジを一瞥、ハミングを。 軽くステップも踏み出した。 会計待ちで並ぶ人々に、笑みが浮かんだ瞬間。
今、ここで、ただ一緒にいられるだけでいい。 いつでも、どこでも無防備で。 何ということはないが、困難な願いを抱え、暮らしていく。
「1つの事実に千の解釈。 方法の風よ、 千の解釈なる砂塵を払いのけろ」などと短絡したときには、 1つの事実の背景の、 千の事実に思いを馳せる。
本の消費者か、クレーマーか、はたまた批評家か。 私は、ページの最後まで、読者でいたいだけ。 そのように読める本と出合いたいだけ。
夏から秋はふいに寂しくて、 秋から冬は急激に覚悟をし、 冬から春は突然に嬉しくて、 春から夏は途端に喜ぶ──。 次の不意打ちの喜びと出合うため、 ついにやって来る寂しさを、 大切に抱きしめていよう。
生きて去るのは、 束の間のこと。 ならばせめて、 共感・共鳴し、 共生していこうとするばかり。
安普請の身体、 日本の道路同様、 いつでも工事中の気分。 されど、夏をまだ、 捨てちゃあいない。
無一物で誇らしい気分へと、 一気に運んでくれる音楽に今も夢中。 果てしなき悲しみの中で、なお陽気な友と、 街へ繰り出していくようさ。 訳は分からなくとも、ワクワクする企みを感じるんだ。
この世は、 まだ生まれぬ者たち、 そうして、 亡き人々のためにも、ある。
惚れた相手と駆け引きはしない。 資本主義の行動様式は持ち込まないということだ。
1日を決定付ける天候をはじめ、食事・排泄・睡眠は、 家を離れた日々では、 より切実な快の様相を示す。
野生のリスを発見。 美しい音符の如く走る姿を、カメラで追う。 とらえ切れず、見逃すばかり。 それでも、一匹いっぴきの名前が見えてきた。 自然と唄がこぼれてくる。
山中で野生の鹿と出くわした。 何頭も、威厳を醸し出し、ゆっくりと歩いていく。 ふと、その中の一頭と目が合う。 月明かりを感じていた。 視線を先に外したのは、もちろん私のほうだった。
身体で、曇天をはねのける。 ダンス&ダンス!
病院には病人、刑務所には殺人者。 では、住宅街には? 病人・殺人者から売人・盗人まで何でもござれ。 ここは開かれた刑務所としてのホスピス? いいや、単なる暮らしの現場。
生命から共感できて、身体が共鳴し、 末永く思い出したい風景の中にいて、 ついとやって来る言葉を、 1つでもいい、握り締めることができるのなら、 今夏も御の字。
永遠に批判や議論したい他者は、 そう多くはないはずだ。 その在り様こそ、 自分と向き合う際の基本でもある。
今も、自殺者をはじめ死者の多くは戦死者のよう。 そう言えば怒られるのだろう。 が、戦争の基本は経済闘争。つまり、現在もまた戦時下なのだ。 戦前・戦後とセットの。 食卓には笑顔。まだまだ生きていけるさ。
夏は生命を開き、肯定するには、もってこいの季節。 よし、手っ取り早く出掛けよう。 出掛けるんだ、海まで、私たちが生まれてきた場所まで。 そうして、体内にも夏を刷り込むんだ。
深く甘いお前。 俺は何だか、大切な試験をまだ受けていないようだ。 ああ、いい匂いのする、朝が縁取ったお前。 俺は、無試験のまま、お前を思うことにしたよ。 一緒にいるときでさえ、強く思うんだ。
朝日の音楽や昼月の秘密、 夕陽の化学や闇夜の倫理。 天と地の間の夏を思い出そうとしている夏。
黒く小さな断片がゆるりと地上に落下。 途端、自転車が轢く。 見に行けば、蝉が割れていた。 蝉は、「チキショウ」なんぞ泣いたり、鳴いたりはしない。 ネズミや私同様、ただ死ぬばかり。 死自体に問題はない。
「平日を休日のように、休日を平日のように」(丘澤静也) 暮らすことが困難であるのなら、 忙殺される日々にせめて、 長期休暇の要素を潜り込ませようか。 ご同輩!
つまみ食いだけでは満腹にならぬが、 食事をする気が失せるもの。 「化」の取れた情報社会を生き抜くため、 身心側が発炎筒となり、同様の症状を示す。
ぼちぼち、 夏の朝日で、 思いっ切り洗顔したいぜ。