深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

すべては広告?/情報前線時代・56

不思議だ。テレビを珍しく視ていたときのことである。ニュースキャスターが、タレントだったのだ。彼はそもそも、テレビのコマーシャルに出演しているので、余計に驚いた。ニュースに出ていいのだろうかと。 ▲『となりの緑』(写真)都市部。緑への希求が強…

そうして、「ぼけられる時代になったのよ」/彼女・49

今のわたしより年上の女性が、笑顔で聴いてきた。「平均寿命が何故、延びたのだと想う?」医療の進歩や衛生状況の改善、栄養状態の向上などを伝えた。すると、彼女は笑顔のまま言った。「戦争がないからよ」 ▲『チャリとともに』(写真)休日は、チャリとと…

あてもなく/戦争・31

恐怖がやって来る。言葉にならず、呻くしかない。ほどなくして、身心を貫いていく怒り。火のような、行き場がどこか分からないかのような、とてつもないとしかいいようがないような。同時に恐怖、寂しさも。 ▲『座る』(写真)見つけた。座る場所を。陽射し…

先へ/彼・141

礼儀正しいという桎梏。しかも開けっぴろげで気さく、とはいえ静かに語り出す人がいる。いいじゃあないか。人と胸襟を開いて接し、一段と開かれていくなんて。ストレスを問えば、微笑んで、「その先へ」と。 ▲『木々は光と』(写真)「あっ」踊って、躍って…

笑顔はない/この領土で・827

守られて集まる。しかも、宗主国に、自動車内までチェックされて。1度でいい、生活者たちに祝福され、心底、笑顔が消えず、話し合っている情景を視たいものだ。核撤廃同様、無理なこと?面白くない、実に。 ▲『あのトイレ』(写真)金子光晴氏の本を読んで…

人へ/情報前線時代・55

情報がどんどん押し寄せてくる。結果、人を大切にできなくなっている?そう、実感してしまうときがあった。目の前の人より、その人に関わる情報に目がつい。何処へ向かって行くのか、行こうとしているのか。 ▲『青い花』(写真)「うわあああっ」青が、飛び…

大騒音万歳/この領土で・826

散々騒ぎ立ててさ。結局のところ、1か月とはもたない?あれもこれも、騒ぎ続ければいい。そうした騒音なら、いくらでも受け入れたい。宗教団体やアイドル、LGBTQなど、問題の大騒音で結構ではないか。 ▲『咲いた咲いた①』(写真)近隣の畑。休日、訪ね…

おしゃべりかあ?/この領土で・825

日本が増長させたあれこれ。それを忘れて、何故ロシアや中国を敵に?想い出す、戦車の前に立った人の写真を。その後どうなったのだろう。つい最近、いい大人たちが集まって、何をくっちゃべっていたことやら。 ▲『木陰へ』(写真)「あぢ~っ」木陰をめざし…

電話急げ2023/令和問わず語り・108

誰が書いていたのか。とにかく、電話が鳴っても受話器を取らないというのだ。「分かるな」と。初めて電話が家に来たとき、わざわざ外からかけたものだが。すでに煩わしい、そのくせ今も、必需品なのだった。 ▲『歩く人』(写真)歩く人が写っていた。「へえ…

いつも今/令和問わず語り・107

正しいことを記そうとする。「これでいいのか」と、感じつつ。「いいわけがない」と、分かってはいる。長い時間が経過、気づけば今だ。短い時間だったとしても、やはり今になってしまったと、感じている今。 ▲『腰をかける』(写真)切り株が視えた。早速、…

喜ぶ?/この領土で・824

夢や理想、希望がもしも実現してしまったら?やることがなくなり、廃人のようになってしまうか。もちろん、そんなことはないだろう。理由は簡単だ。平和はあまりにも遠く、実現したら喜び続けるだろうから。 ▲『気持ちがいいな』(写真)夏間近?そう感じさ…

やって来る/唄・101

身心が反応する音があり、リズムも。しかも、脳に入り込む言葉が意味を運んでくる。それだけではない。いくつもの名づけられていない領域が、前のほうからやって来るのだ。脳や心、身体が1つになっていく。 ▲『陽射し』(写真)自転車を降りる。足もとを視…

悔い/この領土で・823

嘆き悲しむ日々――。その種は、いくつもいくつもあったし、あるし、あるのだろう。周辺、賃労働の現場、世間、社会、何より自分。一筋縄では解消できないさ。が、悔いが、仮に消えなくてもいいではないか。 ▲『春の中』(写真)富士。薄く視えた。晩春か。 ww…

影法師を視た/令和問わず語り・106

壁で動く影法師を視た。久しぶりのことだった?実はいつも視ていて、気づかなかっただけかも知れない。春が来ていたのを体感できた。比喩はいろいろあるのだが、影法師自体、奥行きや幅が広がっていくのだ。 ▲『石投げをした』(写真)水辺。小石を手にした…

長生きの誘引/この領土で・822

かつての日本。もっと猥雑だった記憶がある。電車内でも、ゲラゲラ笑っていたのだったが。貪欲で好奇心もあり、何より不潔だったか。水洗トイレになったとき、故障はつきものだったが、それでも嬉しかった? ※近代化の衛生観念は、諸悪の根源である領域も内…

マスク気分/この領土で・821

遥か遠く、氷が解けているという。里山では自然の恵みが減少、獣が人の生活圏近づいてきているとも。怖いことだ。生態系云々もあるが、新しい感染症は大丈夫なのかと。今もマスクをとる気分にはなれない。 ▲『寒い日がまだ』(写真)富士。まだ、肌寒い日が…

地獄さえ平気?/この領土で・820

『龍の子太郎』という児童文学では、母親が掟を破り龍に。最後、傷だらけになりながら村に益をもたらし、人間に戻ったとの記憶がある。今はどうか。平気で掟破りを続けて、益さえ遠い。人間のような容姿で。※今の為政者、企業体、官僚等々、地獄の存在など、…

傷つく前に/令和問わず語り・105

人を傷つけるのが嫌?それはそうだな。若いとき、何をしたかはあまり覚えていないが、平気で傷つけていたのだろう。そう、思うようにしている。マスクをしたまま、唾を吐いていた?否定はできないかなと。 ▲『練馬慕情』(写真)チャリ徘徊で、覗きに行った…

訓練?/言葉・243

どんなことにも不満はつきものなのだろう。例えば、対象は人。想うのだ、「大切なのは、本人に言えるか、どうかだ」と。言えない場合が多いから、不満は残り続ける。言い方も含め、訓練を積むしかないのだ? ▲『大木』(写真)木を見上げた。ふと、空に貼り…

新聞広告?/言葉・242

新聞の広告を視た。あれは一体、何なのだろうか?原発の危険性を記した記事の横には、エアコンの広告。交通事故の記事下には、新車の宣伝なども。客観性云々との議論もあるが、分からないことばかりである。 ▲『図書館】(写真)今月は、「こう来たか」と。…

閉じないように/地上物語・21

集合住宅が乱立、ご近所づきあいは減ってきた。スーパーやコンビニの登場で、老若男女の区別も不必要に。今やスマホで、直対応の会話もいらなくなった?関係は不確かなものへ。やはり開かれていくしかない。 ▲『深呼吸を』(写真)林。いるだけで、愉しい。…

イメージから離れて/身体から・215

イメージが産業化されて、どれほど経つのか。とにかく商品を売るために、イメージは必要不可欠だった。途切れることがない。拡大再生産できるからなのだ。イメージを必要としないイメージも求められている。 ▲『寛ぐ』(写真)何たる発明だろう。ベンチとは…

狭量な強奪/言葉・241

国の言葉を奪う。そうして、自国の言葉を使わせる。今、日本語を話していられるし、名前も変えられなかった。が、この国は、他国に対してどうだった?狭量で嘘まみれ、実は敗戦を認めたくない連中までいる。 ▲『黄色い花』(写真)タンポポ。嫌いにはなれな…

今もあるのだ/当世労働者覚書・162

信じないだろうが、今もあるのだ。計画なし、しかも予算なしの企業が。要は経営がないのだ。コンプライアンスの意味も知らず、果てなく悪い意味での素人集団。残れるわけはないが、この国のことかと、ふと。 ▲『あらま』(写真)また、ベンチに置いてあった…

種を植える/野の花チャイルド・44

近所の欠けた富士山。堅牢な建物にしろ、千年経てば残っている?花壇は残って欲しい。むしろ、花の種を植える気持ちが伝わっていけばいいと。今日から賃労働だが、「フラワー、ピース」と言ってみたりして。 ▲『欠けた富士様』(写真)「おっ」やはり、登っ…

まずの話が/令和問わず語り・104

宇宙の果てと言われても、想像がまったくつかない。逆に、素粒子もまた、「はてさて」と。特に出かけるわけでもない。窓の外を眺めては茫洋・亡羊と。どちらかといえば、今夜の1杯で、まずの話が手を打つ。 ▲『語りかける人と語りかけられた人と』(写真)…

悪人2023/この領土で・819

悪人こそ許すために仏がいる?力を持つものこそ、より悪人ではと思ってきた。だからか、「それでいいのか?」と。もちろん、いいのだろうが、疑念は消えない。狭量なとの自覚はあるものの、答は出ないままだ。 ▲『小道にいた快』(写真)またしても、立って…

そう簡単ではない/言葉・240

「若いころの苦労は買ってでもせよ」との言葉。確かに、ためがあるときなら、いいだろう。ただ、それでダメになるときもある。苦労しないほうがいいときや、ことがあるのだった。ひと筋縄ではいかないのだ。 ▲『落ち着く色』(写真)紫がかった青い花。視て…

ミステリーの現在/この領土で・818

実行犯は政治家、真犯人は?何と国民だった──。そうした文を読み、「巧いものだ」と。いや、感心している場合ではない、コリゴリしている。実行犯たちも何故、支持できるのか、理解できないのだったが。 ▲『燃えるだろう』(写真)木っ端。チャリで徘徊して…

行列について/情報最前線・57

戦後、岩波書店の前には本を求める人々が並んだという。知識というより、知への希求?今もある。例えばチャットGPTを取り上げた雑誌が増刷したとか。が、雲泥の差があるのは、情報への飢餓がないからだ。※ゴールデンウイークでの行列。 かつて、久米宏氏…