深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

長生きの誘引/この領土で・822

かつての日本。
もっと猥雑だった記憶がある。
電車内でも、ゲラゲラ笑っていたのだったが。
貪欲で好奇心もあり、何より不潔だったか。
水洗トイレになったとき、故障はつきものだったが、それでも嬉しかった?

※近代化の衛生観念は、諸悪の根源である領域も内包しているのではないか。

▲『あはは』(写真)
座る場所を探していた。
「あっ」
恐竜の背側を想起していた。
座り心地はよくはなかったが、座ること自体を愉しんだ。

www.youtube.com【尊敬に値する人/今日も少しだけ】
 1960年代末。
 大学闘争を担い、その後、公害問題や地域医療に邁進した医師がいる。
 自己注射など、法整備がないころから、患者とともに遂行していたという。
 それだけでも、たまげることだ。

 商売意識がなく、ただただ、患者へのサービスをと。
 その方が、言った。
 認知症の人は、概ね、がんの痛みなどもなく、穏やかに亡くなるのだとか。

「ただねえ、(認知症には)なろうとしてなれるものではない」
「では、どうすれば?」
認知症であろうが、なかろうが、周囲とのよい関係につきます」
 けだし名言。

 帰路、共にお話を聴いた方、曰く――。
「長寿になってボケるのは、人間の進化なんすかねえ」。
「そ、そっか」と。

 闘争を貫徹してきた医師の姿勢に感銘したが、いくつもの示唆に富む話は、今も残響している。 
 逆説ではなく、病が、羨ましくなる恵まれたケースの話も。

 何でもコロナ禍でも、家族たちとの会合は遂行していたようだ。
認知症は待ってはくれませんから」

「こうした医師もいるんだよなあ」と感動・感激してしまった。
 当たり前の医師がいたのである。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「あらま」】
 すでにして夜。
 今日は、疲労で自宅にいた。
 佳き今日を。