深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

名は体を表す/諺は言葉の技・3

当たっているかもなあ、佐川さんってさ、宣寿という名前とか。 寿ぐことを、のたまうんだってさ。 一方、前川さんは喜平。 平らに喜ぶなんて、とてもいいよな。 今は静かに笑みを浮かべられることが少ないもの。

三つ子の魂百まで/諺は言葉の技・2

雀は百まで踊りを忘れないし、禿げても浮気はやまぬそうだ。 が、たった今から身心に刻印されていくことも。 「子どもは大人の父」という不思議な詩句を想い出す。 いくつになっても変わっていく領域はあるのさ。

貧乏人の子だくさん/諺は言葉の技・1

油が買えなければ夜は長いよね。 貧乏人ばかり、少しは助け合ってさ。 が、今や金持ちの子だくさんが実情? しかも、少ない子が駆り出されそうな勢いさ。 久隅守景『納涼図屏風』に感じ入っているところなんだ。

仕切り屋?/この領土で・477

仕切りたがり屋は嫌われる。 そのくせ、いなければグルリが困惑する場合も。 ときと場合によっては嫉妬や憎しみ、軽蔑や侮蔑、ついには差別や区別の対象に。 ああ、嫌だいやだ。 まずの話が仕切られない関係を。

姿勢を確認した/身体から・144

改札を出て歩き出した休日明け。 「何だか、変だな」 「そうか」と分かったのは視線についてである。 伏し目がちになっていたのだ。 ゆっくりと確認しつつ姿勢を正せば、眼球もまた愉しく泳ぐように動き始めた。

春を告げられた/平成四季派・40

界隈には桜、高齢者たちの元気な姿に胸を撫で下ろし、胸を詰まらせもした。 車椅子の中には見上げられない方も。 眼球だけは上へと向かわせていた。 涎を拭いもせず視線の先には桜。 「春だぜ春、いよいよだぜ」

休む、休もう/都市サバイバル・ノート307

「んな、バカな」 ニュースを視ては、「うんざりだな」と。 あれにこれ、それが事実なら、とっ捕まって当然、妥当だろう。 心が休まる時間を少しでも、しかも身体も脳も休めなければ。 別々ではなく、ともにだ。

できなくても、する方途/この領土で・476

出来ない子は、しなくなる――。 実際、そうなのだ、事実なのである。 が、それでもなお、するようにならないのだろうか。 出来ないことにとらわれず、夢中になっていく。 そうした現実はないものなのだろうか。

今の体感/この領土で・475

国は健康寿命の延伸を唱えている。 そりゃあそうだ、税金が安くて済むもの。 が、詭弁がまかり通り、すこぶる健康によくない。 何より、紛争や戦争ほど健康によくないものはないのだった。 そう体感し直す日々。顔のないヒトラーたち DVD出版社/メーカー: TC…

体型について、再び/身体から・143

労働によって体型が作られる。 長年、同じ作業をしているのだから、当然か。 できれば、意味不明な体型がいい。 染まらず暮らしていけるといいのだ。 表六玉として生き延びられる世の中こそ、いいのだった――。

呆れた/老道・86

今朝は呼吸を整えた。 その後は呆れた、呆れるほどの労働現場の壊れ方に対して。 抜け道は細い、細いものなのだと見据えている。 巧くいくとは限らないのだろう。 それが分かっただけでよしと、回避する領域が。

生きる2018/些事の日々・257

感情とは持つものではなく、視るものと喝破した方がいる。 言いたいことは分かるが、難しいものだ。 負の感情は持たないに限るのだろう。 が、正の感情はどうなのだろうか。 持って視て視て持っていく生の日々。

公園で/平成四季派・39

人が集まっているよ。 いつもと様子が違うし、どうしたのかな、何かあったのか? あっ、そうかそうか、春になったんだよな、長いながい冬を終え。 が、また寒くなる日もあるとか。 せめて背筋を伸ばして歩くか。

体型について/身体から・142

労働体型。 長年、同じ仕事をしているのだから当然か。 植木職人と事務員では違うものだ。 一方で、似たにおいもあり、例えば刑事と記者のそれ。 できれば、生涯素人として染まらず暮らしていけるといいのだが。

春の目覚め/身体から・141

老いに抗うつもりはない。 ただただ、場所としての身心を動かそうかと。 この身心から引越しはできないのだ。 抗うよりも、居心地のよさを味わう方向性で愉しむことを。 結果的に、体内から春が目覚めればよし。

成功だなんて/この領土で・474

例えば成功。 周囲の協力や善意がなければあり得ない。 そんなことはない、本人の実力や才能? 無論、大切だが、ポイントは、そこにはない。 だってさ、成功しても、共に喜ぶ相手がいなければつまらないものな。

マネー2018・1/些事の日々・256

お金がなくとも何とかならないものか。 何もできないときがあるのだから。 何もしない自由などというのは上等さ。 できないときはできない。 無闇と責めないし、謝罪も不要だ、ただただ生きていけるといいのだ。

悪くなかったぜ/彼女・33

目と目が合う、バツが悪そうな彼女。 それはそうだ、試合に負けたのだものな。 視線が情けない気分にさせた。 が、本心は、「生きているだけで上等だぜ」というところだった。 何度も生死をさまよったのだもの。

いやな輩がますます/些事の日々・255

例えば、全否定したものに擦り寄る。 そうした輩がいるのだ。 それこそ、全否定したくなるではないか。 もっとも、わたしの場合、そうした手合いが分からないだけなのだったが。 分かりたくないことも手伝って。

生活苦/老道・84

腹立たしい、陰口ばかりの輩たち。 そのくせ、さぼることだけは一丁前。 そこら中にいる、為政者みたいな手合いが。 腹の上に乗り平然と、「生活が苦しかったら、もっと働け」と。 こちとら、動けやしないのに。

目覚めのとき/死を想う・28

生に内在する死、死に内在する生を想う。 死の中の死、生の中の生を感じながらも。 死に向かって生きていくし、生に向かって死んでいく。 眠りは死の予行演習と言う。 では、生の予行演習は目覚めのときなのか。

いい踊りだ/マザーネイチャー・29

林の奥まったところ、1本の木を訪ねた。 当たり前のように、「久しぶり」と言葉が湧いて来ていた。 木肌を撫でる。 わたしには分からない速度で、木は踊っているのだった。 曲がり、伸び、ときに折れながらも。

いやはや/車内慕情・7

満員電車が苦手? それはそうだ。 これから働くというのにあれはないよな。 そも、働く人を祝福しているとは想えない、仕打ちのような空間だもの。 が、すっかり馴れてしまったよな、疲れたのに気づかないほど。

こっそりと/天下の太極拳野郎・19

道端で太極拳をしたことがある。 それこそジロジロと視られて恥ずかしかったが、続けた。 覚えたてで、モノにしたかったのだ。 今は? 公園の片隅、人がいないあたりを視つけては、こっそり、堂々と行っている。

老人力2018/彼・73

酔った彼が言う、「何だかさ、老いという進化を生きている感じだよ」。 物言いが面白かった。 続けて、こう言ったのである。 「老化できる能力はまだ、あるんだよな」 そうそう、酒量は相変わらずではあったが。

目は釘付け/当世労働者覚書・76

労働では想うようにいかないときがある。 労働だからだ。 事実、あなた任せの領域はコントロールできない。 そも、時間自体、盗られてしまっている。 古くて新しい問題が深刻になってきており、目は逸らせない。

届け出る/些事の日々・254

朝、女性がさっさと歩いて行く。 すれ違う少女が気づく、そうして拾い、踵を返す。 すでに女性は遠い。 早足だったが追いつかず、走り出す。 手袋を無事届け終えた少女に、女性は取り乱しつつ深々と頭を下げた。

言葉は無料?/情報前線時代・29

ウェブの隆盛で情報は無料という感覚が発生を。 企画やアイデアもまた、そう想われている節があるのだ。 何より助言でさえ。 悪いと言いたいのではない。 事実、言葉自体、ただで贈られてきたのだ、はてさてと。

認めていこう/歩く・45

一生続けられることだけをしていきたい。 が、歩くことも一生は無理なのだろう。 せめて認め合っていくことはできまいか。 いや、無理なのは脳でさえ使えなくなるからだ。 よし、そのことを認め、歩いていこう。

今どきの旅事情/老道・83

労働に満足しているとしたら? あえて旅に出るまでもないのだろうか。 そも、今や良くも悪しくも暮らしはグローバル化、旅のようである。 が、旅そのものではない。 流れていく先が消失したにしろ旅はまだある。