深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

権力者は2度死ぬ/この領土で・434

嘘で乗り切ったつもり? が、最期のとき、自分に率直な言い訳ができるだろうか。 「何とかやった」と。 間違っていないと信じていてもどうかな。 死亡ニュースを視た人々から笑みがこぼれても平気なのだろうか?

嘘2017/この領土で・433

嘘に甘いどころか、見逃す風土? いや、正直が褒められないほうが問題か。 場合によっては、ないがしろにされ、否定されるのである。 現実では、見抜けない嘘ばかりがまん延を。 自閉のどこを責められよう――。

価値の価値/老道・73

物の価値。 購入された途端、古くなる、いや、なくなる場合もある。 貧乏人の負け惜しみと言われれば図星だ、間違いない。 何せ価値という考え方・感じ方に違和感が。 いっそ、価値に価値はないとさえ言いたい。

彼はマニア/些事の日々・239

マニアックな人と話をしていて、「えっ?」と。 背景に膨大な体系を内包していたからだ。 それ故の集中、偏愛、熱狂。 静かな強さと、勢いのあるやさしさを同時に発揮できるのではないかと、新鮮な驚きを覚えた。

病を得ても/身体から・136

愉しみは、遠くを訪ねることばかりにあるのではない。 身の回りを愉しむ――。 それだけで十分ではないのか。 例えば自分の身体の声を聴く。 それだけで、帰っていけるときもある。 仮に病身であったとしても。

雨の日の女2017/マザーネイチャー・27

「ったく、降り出しやがってさ」 雨はいずれ止む? が、問題は今さ、今の土砂降りなんだよ。 横断歩道の向こう側、母親が乳飲み子を何とか抱えている。 笑みを子に向けていると分かったが、必死さとは遠かった。

夕焼けだよ/マザーネイチャー・26

「富士山が視えないと、寂しくてさ」と彼。 毎日、仰いでいる土地で暮らしていたのなら、確かにと。 「息苦しいのかも」 悩みは千差万別、百人百様。 わたしは小さく伝えた、「なあに夕陽けがあるじゃあないか」

顔を失わずに/この領土で・432

今も体験・経験は役に立たない。 そうした視点も大切だ。 圧倒的な賃労働、過密な予定、不確かな関係、何より視えない顧客。 経済も戦争を作るのなら、ほぐしていくしかない。 役に立たないことを生かしながら。

狭間で/平成問わず語り・46

今にしてみれば、「どうということもなかったのか」と想うことが。 一秒一刻を争っていたのにだ。 今、慌てていることに生かせればいい心持ちだが、そうは問屋が卸さない。 相変わらず、重大さと気楽さの狭間だ。

安上がりで結構/老道・72

ゴルフはしない。 自転車で広い公園へ向かい、青空の下での太極拳、プールでの水中歩行で身心をほぐせれば満足だ。 おまけに、たまに焼き鳥屋で呑めるのなら十二分。 安上がりそのもの、実に問題はないのだった。

手本もなく/老道・71

今の高齢者は大変と言えば大変だ。 超高齢社会を迎え、手本がないのだから。 かつて体験したこともない事態の到来。 佳きことと断言できず、むしろ路頭に迷うことばかりか。 が、笑い飛ばしていくしかないのだ。

やぶれかぶれ/平成問わず語り・45

やぶれかぶれ、どうしたってさ。 美しいことを考えたとしても。 そうした折、「死は点でなく幅」との言葉に出逢う。 この世の死の幅が広がらないことをと祈る。 「おれのことなんか、構うものか」とは想わずに。

汗をかく秋/平成問わず語り・44

等しく貧しかった時代を想う。 まずは餓えなければよかったのだ。 が、今は物が豊かになり、実は餓死と表裏一体である。 たかが商品、されど商品、その向こう側へと。 気分はやけくそ、公園へ汗をかきに出向く。

夕凪のとき2017/幸福論・15

昔から野望はない。 しかも、幸福は求めてこなかった。 ただただ、幸運であればいいさと。 それにしても、幸福が何であるかは今も分からないでいる。 こんがらがっているが、今は夕凪のとき、静かだ、不気味だ。

まだまだでもないが/歩く・41

まだ歩ける。 酔ったとき、立ち上がるのが難儀になってはきたが。 自転車にだって乗れる。 つまり、遠くまで移動できるということなのだ。 留まるため、動き回ってきたのだと体感する機会が増えるばかりである。

条件反射で生きている?/老道・70

どうしたわけか、退屈はしない。 いつ死んもおかしくない齢を迎えているからか。 いや、そればかりではないのだ。 暮らしを脅かす事態に、条件反射で生き延びようとしているから? 退屈どころではないのだった。

無責任より残酷/この領土で・431

今や、敵は思考停止。 それはそうだ? 生を奪って、微塵も反省しない為政者への同調もまた、撃つべきだ。 事実、さらなる同調を再生産しているのだから。 無責任という言葉さえ逸脱したニッポン・チャチャチャ。

有史以来続く苦/この領土で・430

塗炭の苦しみ。 泥にまみれ火に焼かれて苦しむ様。 感じる暇もないほど辛い外側からの苦だ。 一方、立ち行かなくなる内側からの肉の叫びも。 飢えが重なれば途端の苦しみどころでないのは、体感しているからだ。写真集ひきがね 抵抗する写真×抵抗する声作者:…

何をおっしゃる、兎様/この領土で・429

意識と身体、心が乖離していくばかりの時勢だ。 生きているだけで丸儲け? 何をおっしゃる兎さん、だ。 言いたいことは分かるが、生の現場では商売をしているわけでない。 その感じ方、アウトの上にアウトだよ。

忘れるべからず/身体から・135

昨夜、何を食べたか忘れた? 朝食でさえ忘れているよ。 が、記憶では手放していけない領域が。 絶えず想像することが大切だ。 五感を活かし身体で考えていくのだ。 とはいえ、盲点を見失うことなかれなのだが。

孤独でも他者と生きている/平成問わず語り・43

いつの時代でも世知辛いものだった? 確かに、理想の上司などいるわけもなし。 たださ、貧しい時代にも美味しいと感じるものはあった。 涼風に身心を洗われたりもしたのだ。 とびきり上等の青空だって眺めたさ。

「テロが起きたって、おかしかあないよなあ」/この領土で・428

子どもは嫌なはずだ。 いや、いくつになっても。 親が罵倒されるのは視たくない。 事実、ぶん殴られているようなことばかりである。 グローバルな現在、埼玉や東京など、身近な親が殺されているのと同じなのだ。

そりゃあ嘘はつくが/この領土で・427

嘘はつくが、「人を騙すのは嫌だな」と感じる日々。 そうした物質になってしまったのだ。 「世の中なんて、所詮こんなものさ」というゲップとしてのニヒリズム。 あるいは、軍人を生む根源。 そうした場所とは、無縁で暮らしていきたいだけなのだったが。

独自性について/言葉・121

オリジナルが大切? それはそうだが、まずは盗むことからさ。 そんでもってさ、ポイントは自分の場所、自分という場所で変化させること。 換骨奪胎までいけば、しめたもの。 そも、言葉自体、先人からの贈り物。

食べたい/言葉・120

売れる・売れないは確かに大切なことだ。 ただ、切実に必要とされることこそ目指すべき場所だと。 腹は満タンなのに、つい手を伸ばすときもある? 確かにそうなのだが。 握り飯のような言葉を今日も探している。

無限の中で/月下の貧乏人・51

無限への恐怖。 だってさ、ついに最後までは理解ができないもの。 そのくせ、憧れてもいる? そうかもなあ、佳きことが無限に続いて欲しいと。 無限に鎮座する有限、有限に垣間見える無限の狭間で月を愛でたい。

分かりやすく?/言葉・119

分かりやすくとは、受け取る人をバカにしていまいか。 話したいように話せばいい。 そも、分かりやすくとは何なのだろう。 稿料で暮らしているわけではない、短く記せばいいだけさ。 嘘ばかりの劇化は避けつつ。

五里霧中/この領土で・426

自分の財布から、月にどの程度支払っているのか? 年貢で食べている連中は。 疑問の共有はできない? が、想像力まで壊されませんように。 多極化へ向かう背中も単純化にどやされて、視界から消えてゆくばかり。

説明を今/この領土で・425

感受性を組み替えることは可能? いくら説明しても届かない領域はある。 そも、感じる人に説明は不要だ。 が、つるむ集団ではない、互いが手を差し伸べあうつながりは必要である。 届かずとも説明するしかない。

ないよりマシ?/全裸主義者として・10

登録制ではない組織は魅力だ。 が、組織というだけで、どうかなと。 当然の危険という皮肉な現況である。 勇気だけで、しんがり戦を闘えるわけもなし。 が、ないよりマシ、身体でつながっていこうともしている。