深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

避けたいこと/この領土で・806

手を結んだのは、信用したからではない。
とどのつまり、裏切られないようにするためだ。
背後から、ふいに撃たれないために必要だったのである。
疑えば、疑われる。
結果、信じることも消えるのは避けたいが。

▲『カイト』(写真)
近隣の公園で。
「いいなあ」
高くたかく、揚がっていった。

www.youtube.com【凧の正月/今日も少しだけ】
 年々、正月が持つ特別な感じは、少なくなってきた。
 年齢を重ね、新鮮でなくなったこともあるのだろう。

 例えば、テレビのことを想う。
 ほぼ視ないのだが、特別番組のような番組が毎日放映されていれば、正月の特別番組自体、新鮮ではなくなるだろう。

 ともあれ、正月の伝承遊びとも言える、独楽回しや羽根突きは、すっかり見掛けなくなった。
 わたし自身、かつて大いに愉しんだカルタ遊びをしなくなっている。

 そうした折のことだ。
 昨今ではカイトと呼ばれる凧が、天高く泳いでいた。

「ああ、正月だなあ」
 そう、実感できたのである。

 ちなみに、寺山修司氏は、こう言った。
「人は仰いで鳥を見るとき
 その背景の空を見落とさないであろうか」

 わたしは、想っていた。
「大丈夫」と。
「空を見落としていては、凧は愉しめないものな」というわけだ。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「仕方ないんだよなあ」】
 善悪ではない。
 冬バテや夏バテ。
 仕方ないことなのである。
 佳き今日を。