手元に引き寄せる。
そうして、しばし眺めたのである。
というのも、とらえ切れなかったからだった。
そうして、匂いを、ゆっくりと嗅ぎ、「いい按配だな」と体感するばかり。
木の香りに、陶然としていたのだ。
www.youtube.com【2人の女性と、もう1人の女性/今日も少しだけ】
昔、知り合った女性。
亡き友人のお別れ会に、ひょっこりとやって来た。
懐かしい。
それと同時に、元気そうな姿に、ひと安心したものだ。
というのも、もてたからだ。
それだけに、「踏み外すと大変かな」と、かつて思っていたのである。
明るく暮らしているようだった。
底抜けに。
そこが、よかった。
お別れ会なのに、場違いとは感じなかった。
一方、スタイルに恵まれず、男に縁がなかった女性も。
男嫌いと感じさせる部分もあった。
ある日、あるときのことだ。
高校を卒業して、働き出した彼ができた。
彼は何と、無理をしてスポーツカー、それも赤いスポーツカーに乗って、迎えに来たのだった。
年上の女性としては、どう感じたか。
グッと来たのが、2人を見送る母親が、寂しさと笑顔の入り混じった表情で見送っていたこと。
片手をあげて、いつまでもふっていた。
赤いスポーツカーが消えても。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「さてっと」】
本日も賃労働也。
「さてっと」
これから、休日を始める午後7時。
佳き今日を。