深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

男風呂しか知らないが・1/身体から・124

湯に入るとき、男たちはうなる。
快へと向かう悦ばしき皮膚への挨拶は、ゆっくりと。
湯に浸かれば、ときに空を眺めては浮かぶ。
雲は、淡々と流れていくばかり。
束の間だが、時間を忘れてしまえることの愉悦。