2012-03-23 記憶の襞/身体から・61 口から白い龍が飛び出す冬、登山靴にアイゼンをつければ、胸の奥が高鳴るものだ。 夏の炎天下、専用の靴で海中を歩けば、腰は涼しく溶けもする。 が、季節は消えた、山も海も。 身体よ、季節を孕めと空のほうへ。