いわゆる学はほぼない。
大切な体験も経験まではいっていないようだ。
「勘だけでやって来たんだよ」と彼は苦笑をする。
「ほら、出たとこ勝負みたいな」
「その陽気さがあれば何とかやっていけるさ」と伝えた。
▲『足もとに春』(写真)
「あっ」
黄色が目立っていた。
「春が深まったというより、初夏か」
www.youtube.com【認知症だって?/今日も少しだけ】
認知症の人に対して、タブーがあるという。
何か?
“指示・命令・禁止”だそうだ。
一読、「なるほどな」と。
とはいえ、現実はどうか。
指示はするだろう。
命令も。
禁止だって。
相手は、実利の世界とは遠いのである。
だから、指示・命令・禁止が飛び交う結果に。
タブーの由縁は、相手が理解できず、悪しき感情のみ残ってしまうからか。
それでは、いい方向へは行かない。
わたし自身、「では、どうすればいい?」といった問いに、答えられないようだ。
その場・その都度、対応していくしかないのが、現実とは知っている。
ライブなのだ。
バランスをとる困難さを抱え込みながらの。
できうる限り、指示や命令、禁止とは遠い場所、例えば笑いで関係していくしかないのだろう。
そうは体感している。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「さてっと」】
介護のテキストを読み、「そこで外来語かよ」と、幾度も想った。
結論のところで、急に外来語では、戸惑って当然か。
日本は、世界の長寿国だ。
「KAIGOという言葉を輸出できたのに」と。
佳き日々を。