深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

何とか/彼・144

いわゆる学はほぼない。
大切な体験も経験まではいっていないようだ。
「勘だけでやって来たんだよ」と彼は苦笑をする。
「ほら、出たとこ勝負みたいな」
「その陽気さがあれば何とかやっていけるさ」と伝えた。

▲『足もとに春』(写真)
「あっ」
 黄色が目立っていた。
「春が深まったというより、初夏か」

www.youtube.com認知症だって?/今日も少しだけ】
 認知症の人に対して、タブーがあるという。
 何か?

“指示・命令・禁止”だそうだ。
 一読、「なるほどな」と。

 とはいえ、現実はどうか。
 指示はするだろう。
 命令も。
 禁止だって。

 相手は、実利の世界とは遠いのである。
 だから、指示・命令・禁止が飛び交う結果に。

 タブーの由縁は、相手が理解できず、悪しき感情のみ残ってしまうからか。
 それでは、いい方向へは行かない。

 わたし自身、「では、どうすればいい?」といった問いに、答えられないようだ。
 その場・その都度、対応していくしかないのが、現実とは知っている。

 ライブなのだ。
 バランスをとる困難さを抱え込みながらの。

 できうる限り、指示や命令、禁止とは遠い場所、例えば笑いで関係していくしかないのだろう。
 そうは体感している。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「さてっと」】
 介護のテキストを読み、「そこで外来語かよ」と、幾度も想った。
 結論のところで、急に外来語では、戸惑って当然か。

 日本は、世界の長寿国だ。
「KAIGOという言葉を輸出できたのに」と。

 佳き日々を。