深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

誰もが死ぬという/老道・222

「ここには、すべてがある」との物言い。
あるいは、「どこだって同じ」という確信を持つ人もいた。
人は長生きすれば、病を得るし、認知症にもなる。
そのうえ、誰もが死ぬ。
そこに立脚すれば、そうなのか…。

▲『開花』(写真)
桜が開花した云々。
葉の花も、また。
「いいなあ、春」

www.youtube.com【ここに立つ/今日も少しだけ】
 新聞ガミを読んでいた。
「あっ」

「聞いて書くことで、かろうじて世の中に立たせてもらってきた」
 そう、新聞記者である長沢美津子氏が書いていたのである。
『口の立つやつが勝つってことでいいのか』頭木弘樹・著(青土社)を紹介した書評でのことである。

 わたしにも、その時期があった。
 もう随分と遠い世界の感覚か。

 とはいえ、「ありがたかったのだろう」と。
 人の言葉や事例、説で、食べていたのだから。

 長沢記者は、書評で、次の言葉も書き付けている。
「能力は正当に評価されるべきだが、高さだけでいいのか」と。
 そうして、著者の、「その水になじめない魚だけが、その水について考えつづける」といった言葉も紹介していた記憶がある。

 わたしは今も、なじめないまま、今いる場所の水について、ときおり発作的に考えている。
 結論からは遠い、遠過ぎる。

 なじめないことに、なじんではいない。
 吐き気がすることが続いているのだった。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「さてっと」】
 今朝の関口宏氏のニュース番組で、青木理氏が紹介していた。
 宮沢元総理の言葉である。

「武器を売るほど落ちぶれてはいない」

 そう、発言していたそうだ。
 宗主国の情報機関が作ったとも言われている政権与党の元総理の言葉。
 感銘したが、状況はまた、「やばくなっているよな」と。

 佳き日々を。